Fabrice Dodane – Domaine de Saint Pierre

●Arbois blanc Chateau Renard/2018(アルボワ・ブラン・シャトー・ルナール:シャルドネ) 白 2020年10月リリース

【2020年9月入荷】

薄濁りの淡い黄色。パイナップルやマンゴーなど南国フルーツを想わせるほんのりと甘い香りが漂い、それに加え、葉付きの早生みかんや八朔などの柑橘、シュクレフィレ(糸飴)のような仄かに芳ばしさや火打石などの香りが感じられます。
口に含むと甘やかに薫るフルーツの風味で角の円い優しいアタック、晩柑や八朔など爽やかな酸が柑橘の粒が弾けるようにジューシーな印象を与え、柑橘のゼリーなどをイメージさせます。南国フルーツのニュアンスとスッキリとしたフルーティーな酸が絡み合いながらバランス良く広がり、アフターには旨味の残るほどよい辛口度合いです。低めの温度帯ではシャープでスッキリとした印象、室温に近い温度帯では果実味とほどよい甘さ、柔らかい風味をお楽しみ頂けます。

●Cotes du Jura rouge Les Gaudrettes/2018(コート・デュ・ジュラ・ルージュ・レ・ゴードレット:ピノ・ノワール)赤 2020年10月リリース

【2020年9月入荷】
やや淡いガーネット色。フランボワーズや苺のコンポート、グレナデンなどやや凝縮した赤い果実の香りで、色合いや香りからこれまでのヴィンテージに比べ軽快なイメージが湧きます。香りや色合いからの想像どおり、仄かな甘さと円くしなやかな口当たりで、優しく搾ったような赤い果実のジュースのようにピュアで瑞々しく、可愛らしい果実味を感じさせながら繊細で上品な印象を与えます。サン・ピエールの赤い果実と複雑さの融合した落ち着きのあるスタイルに比べ、より軽快なタッチで冷涼感があり、若々しいチャーミングな果実味をストレートに感じられる仕上がりです。
●Arbois rouge St Pierre/2018(アルボワ・ルージュ・サン・ピエール:ピノ・ノワール)赤 2020年10月リリース
【2020年9月入荷】
ルビー色。ソフトドライや新鮮な赤い果実の香りが混ざり合うようなやや凝縮した果実にみずみずしさが加わる香りに、紫や赤い小さな花々などの華やかさ、ドライハーブやドライフラワー、お香や腐葉土など複雑な香りも感じられます。澄んだ綺麗な酸とピュアな果実味がすっと馴染むように口中へ広がり、繊細で上品な印象を受けます。喉へと進むにつれ軽やかでエレガントな中に舌に僅かに残る微細なタンニンや落ち着いた雰囲気、凛々しさやブレのない骨格も感じさせます。若々しい果実の風味だけでなく複雑で奥行きや上品な様子ももった着地のしっかりとした仕上がりです。
●Arbois rouge Le Rouge/2019(アルボワ・ルージュ・ル・ルージュ:ピノ・ノワール、プールサール、僅かにトゥルソー)赤 2020年10月リリース
【2020年9月入荷】
2019年は霜の影響で収量が激減し、少しだけ残ったピノ・ノワールとプールサール、僅かにトゥルソーが混ざります。
やや淡いルビー色。ソフトドライのやや凝縮した赤い果実の香りに、仄かに花壇の花々や土、ナツメグやコリアンダーを想わせるスパイス香が加わります。口に含むと香り高く広がり、ほどよい甘さと果汁感、綺麗で張りのある酸がしっかりと絡み合いながら、瑞々しくもしっとりと流れていきます。ピノ・ノワールの澄んだ果実や酸、プールサールのややスパイシーで旨味のある風味などが心地よく調和し、若く清らかな果実味に複雑な味の重なり合いも感じられ品の良さや落ち着いた雰囲気を感じさせます。2019年は霜の影響で大半の葡萄を失いましたが、生き残った葡萄ならではの緻密なエキスや質感、全て詰め込んだような上質な印象、酸、アルコールなど様々な要素がバランス良く感じられ、華やかさと素朴な様子がうまく共存し、スッピンのような果実味と品を兼ね備えた仕上がりです。
●Du Quin Quin/2019(デュ・カン・カン/シラー:コート・デュ・ローヌ)赤 →ネゴシアンラベルのワインです。 2020年10月リリース
【2020年9月入荷】
2019年は霜の影響によりサン・ピエールの畑の収量が激減したため、コート・デュ・ローヌの買い葡萄で醸造を行ったネゴシアンラベルのワインです。
深いルビー色。熟した黒系果実主体にに新鮮な赤い果実の引き締まった香りが混ざり、またスミレのような紫の花などがやや加わることで香りの高さが伺えます。また、葡萄を圧搾しながら漂ってくるようなほんのりと甘い香りも感じられます。シラーと言っても重厚でパワフルなものではなく、色合いや香りからも軽やかなスタイルであることは想像でき、口に含むと香りに比べ甘い風味は控えめでスッキリとした辛口の印象を受けます。滑らかで軽やかな飲み心地で、香りの華やかさとフルーティーな果実味がマッチし豊かに広がり、明るい果実味とほどよい充実感を残します。開いてくるとカシスのような凝縮した香りが引き立ち、香りや味わいの深まりが見受けられますが、軽快なタッチはそのままに若さ溢れる果実味を楽しむことができます。
● G.G/2019(ジー・ジー/ガメイ:ボージョレ)赤 →ネゴシアンラベルのワインです。 2020年10月リリース
【2020年9月入荷】
2019年は霜の影響によりサン・ピエールの畑の収量が激減したため、ボージョレの買い葡萄で醸造を行ったネゴシアンラベルのワインです。
明るい中程度の赤色。熟した葉付きの苺や野山を歩きながら頬張る野苺などが目に浮かぶような赤い果実の香り、紫の小さな花や仄かなスパイス香が混ざります。繊細で軽快なタッチで、優しく搾った赤い果実の果汁のような瑞々しさに仄かな黒系果実の風味とスパイス感が加わることで、軽やかな果実味に少しパワフルなアクセントを与えています。明るく華やかで溌剌とした果実の可愛らしい印象は馴染みやすさと愛嬌が感じられます。摘み取ったばかりの葉付きの赤い果実や土や花々など、野山の風景を想わせる素朴さとピュアな果汁感や果実味は素直に感じられる味わいです。
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