Jean-Francois Chene – La Coulee d’Ambrosia

ドゥーセール・アンジェヴィーニュ・アフロディーテ2009年、2010年共に甘口となります。通常のワインに比べ高価ではありますが、甘口は葡萄の収量が特に少なく、乾燥し凝縮するため果汁を取ることが困難です。また亜硫酸なしでの醸造はお酢になってしまう可能性もあるため非常に貴重といえます。500mlで価格帯的に一見高価に感じますが、一度に大量に飲むようなスタイルのワインではありませんし、抜栓から1年以上経ても劣化することはありませんので、味わいの変化をゆっくりお楽しみ頂けますので、ある意味安価といえるのではないでしょうか。以前弊社の試飲会の際に、Douceur Angevine2010年の抜栓後約1年5ヶ月経過したものを出しました。抜栓後も時間をかけてゆっくりご提供頂けることや他の甘口に関しましても素晴らしい評価を頂きました。この機会に改めてお試し頂ければ幸いです。

●Eureka mise juillet 19/2017(ユリイカ・2019年7月デゴルジュマン:シュナン・ブラン)白微発泡 2020年10月リリース

【2020年9月入荷】

2019年7月にデゴルジュマンを行ったものです。(JANコード備考欄にmise juillet19記載あり)Eurekaはアルキメデスが、アルキメデスの原理を見つけた時に叫んだ言葉と言われています。樹齢23年のブドウを使用し、全房プレスの後タンクで発酵。アルコール発酵が終わる前に瓶詰めしたアンセストラル方式です。デゴルジュマンは1年後、もしくは2年後と年によって違い、デゴルジュマンの時に減ったワインは同じワインを足しています。やや濃い中程度の黄色。黄桃や黄プラム、熟したりんごのコンポートや擦りりんご、梅酒などの果実香に、仄かに海藻や淡いお醤油、鉄分を想わせる香りや風味が感じられます。細かくピリピリとしたガスが香りに感じられる果実味や甘みなどと共に軽快に広がっていき、ほどよい甘みと熟した果実や擦りりんごのような風味を留めながら、アフターには仄かにお醤油の風味や塩味が残ります。2日目以降は、舌先を僅かに刺激する微炭酸程度のガスが残り、抜栓初日に強く感じられた海藻やお醤油などの風味が奥へと薄れ、熟したプラムやさくらんぼ、りんごのコンポート、ドライアプリコットなど甘酸っぱく豊かな果実味がクレッシェンドのように膨らんでいきます。そこからは果実の持続性が強く2020年1月にデゴルジュマンをしたユリイカの抜栓当日に近いピュアな果実の風味が続いていきます。

●Eureka mise janvier 20/2017(ユリイカ・2020年1月デゴルジュマン:シュナン・ブラン)白微発泡 2020年10月リリース
【2020年9月入荷】
2020年1月にデゴルジュマンを行ったものです。(JANコード備考欄にmise janvier 20記載あり)
Eurekaはアルキメデスが、アルキメデスの原理を見つけた時に叫んだ言葉と言われています。樹齢23年のブドウを使用し、全房プレスの後タンクで発酵。
アルコール発酵が終わる前に瓶詰めしたアンセストラル方式です。デゴルジュマンは1年後、もしくは2年後と年によって違い、デゴルジュマンの時に減ったワインは同じワインを足しています。
2019年7月デゴルジュマンのものに比べ、やや色合いは濃い麦藁色です。りんごの蜜や黄桃、プラムなどの熟した果実の印象が豊かに香りたちます。微細でピリピリとしたガスは舌の上を弾むように広がり、溶けるようにスッと消えていきます。黄桃などの香り高い果実の風味がストレートに感じられ、新鮮なりんごをかじった時の弾けるような果汁感と酸を想わせ、その後仄かな塩味を伴いながら熟したりんごの蜜や黄桃、僅かな木の皮のような芳ばしさが残り、ピュアで透明感のある果実味豊かな仕上がりです。2019年7月にデゴルジュマンしたユリイカは2日目以降より果実味が膨らむ印象ですが、こちらは抜栓初日が完熟感溢れる芳醇な果実のニュアンスが強く感じられ、2日目以降擦りりんごや杏を想わせるやや酸化的な果実の風味へと変化していきます。
●Boit sans Soif/2016(ボワ・ソン・ソワフ:グロロー)赤 2020年10月リリース
【2020年9月再入荷】
2018年6月に販売致しました2016年ヴィンテージの再入荷となります。
粘土とシストの混ざる土壌構成。樹齢37年。12日間のマセラシオンカルボニック。翌年の春に瓶詰めをしています。
2018年販売当時は弾けるような若々しいガスが残っており、果実味もクランベリーやザクロなどの軽快で溌剌とした印象のワインでした。約2年の時を経て再入荷となりますが、現在は赤い果実のドライフルーツやコンポートなど凝縮した果実に熟成由来の複雑な風味が加わり、落ち着いた雰囲気のある味わいに変化しております。
ややオレンジがかった淡いガーネット色。さくらんぼのコンポートやクランベリージャム、ドライ苺のようなチャーミングながらも深みを感じさせる果実香で、色合いや香りからも熟成がかった軽やかなワインであることが伺えます。瓶底から僅かにガスが上がってくるのが見受けられ、細かなクリスプ感が舌先をくすぐります。未だに溌剌とした印象と軽快で水のように負担のない飲み心地は健在で、その中に熟成由来の凝縮した果実の風味やドライハーブ、ドライフラワーなど複雑なニュアンスが多く感じられます。気付けば体に沁み込んでいるような軽やかなワインでありながら、口中にはドライ苺やラズベリーなどのフレーバーティーのような風味がしっかりと残ります。
●L’O2 Vigne/2013(ロー・ドゥ・ヴィーニュ:シュナン・ブラン)白酸化熟成 2020年10月リリース
【2019年6月入荷】
粘土とシストの混ざる土壌構成。樹齢47年。全房プレスで小樽発酵。ウイヤージュなしで、フロールの下で約60ヶ月酸化熟成しています。酸化熟成香と果物の香りが渾然一体となり、オードヴィーを連想するところから付けられた名前です。2019年瓶詰め。
淡い琥珀色。ほどよい酸化熟成のイメージを香りから抱かせながら、その中に白いレーズンなどのドライフルーツやブランデーなど深みを感じさせる凝縮した香りが感じられます。白葡萄の上質な部分だけを抽出したような印象を受け、辛口でありながらしっかりと熟して甘い葡萄だったことをどことなく感じ取れるようなシュナン・ブラン由来の果実感を残します。5年間の酸化熟成由来のパワフルさや複雑さ、旨味を留めながら、そのフルーツの円みで柔らかさをもたらし包み込むようにバランスがとれています。口当たりは優しく軽ささえ感じるタッチで、ブランデーの染み込んだフルーツケーキのような香りや風味、コリアンダーやクミン、カルダモンなどのスパイス香が仄かに加わり、ほどよい酸化の風味と旨味や奥行きが感じられます。蒸留していないにも関わらず、スッキリとしたオードヴィーのような風味が感じられ、まさにその名のとおりといった印象の口当たりの良い柔らかい酸化熟成です。
●Douceur Angevine aphrodite/2009/500ml(ドゥーセール・アンジェヴィーニュ・アフロディーテ:シュナン・ブラン)白甘口 2020年10月リリース
【2020年9月再入荷】
2017年9月に販売開始致しました2009年ヴィンテージの再入荷となります。
粘土とシストの混ざる土壌構成。樹齢約45年。貴腐葡萄を使用し全房プレスで小樽発酵。ウイヤージュなしで軽いフロールの下で36ヶ月熟成させています。2005年まではドゥーセール・アンジェヴィーニュと呼ばれておりましたが、2009年ヴィンテージより葡萄が成熟したことへの感謝とその熟成を強くイメージさせるように、愛と豊穣の女神アフロディーテ(ギリシャ神話の女神)と名づけました。
琥珀のような色合いで、グラスに注ぐと少しとろりとし、ゆったりとした流れが見られます。蜂蜜やラムレーズン、カラメル、メープルシロップ、タバコなどの香り、仄かにパンデピスを想わせるスパイス香やパンの芳ばしさなども加わります。奥深くゆっくりと引き込まれていくような甘さや複雑さを想像させる芳醇さで、アタックには豊かな甘みが感じられますが、酸がほどよく溶け込んでおり柔らかく口中に広がります。酸の役割は非常に大きく、重厚さをほどよく感じさせ深みや果実味を引き立て、余韻には僅かに塩味を感じさせるメリハリのある味わいへと導いています。先にお伝えしたとおり抜栓から1年以上経ても劣化することはありませんので、味わいの変化をゆっくりお楽しみ頂けますので、しっかりと栓で止めて冷蔵管理をしていただければ、長い時間充分にお楽しみ頂けます。
●Douceur Angevine aphrodite/2010/500ml(ドゥーセール・アンジェヴィーニュ・アフロディーテ:シュナン・ブラン)白甘口 2020年10月リリース
【2020年9月再入荷】
2016年7月に販売開始致しました2010年ヴィンテージの再入荷となります。
粘土とシストの混ざる土壌構成。樹齢45年。貴腐葡萄を使用し全房プレスで小樽発酵。ウイヤージュなしで軽いフロールの下で32ヶ月熟成させています。2005年まではドゥーセール・アンジェヴィーニュと呼ばれておりましたが、2009年ヴィンテージより葡萄が成熟したことへの感謝とその熟成を強くイメージさせるように、愛と豊穣の女神アフロディーテ(ギリシャ神話の女神)と名づけました。
やや黄みがかったべっ甲色。甘い蜜やラムレーズン、杏やタバコなど複雑で豊かな香りと味わいです。メープルシロップやカラメルシロップなどのように蜜のような甘い感覚の中に、新鮮なりんごやレモンのような風味を想わせる爽やかな酸が上手く溶け込み、甘酸っぱい口当たりです。アタックからアフターまで芳醇な甘さを感じさせますが甘すぎる印象ではなく、余韻にドライフルーツなどが入ったブランデーケーキやリンゴをカラメリゼしたような風味が長く続き、仄かに感じられる塩味としっかりとした酸がメリハリを感じさせ、とてもゆったりとした贅沢な味わいです。2009年ヴィンテージ同様、先にお伝えしたとおり抜栓から1年以上経ても劣化することはありませんので、味わいの変化をゆっくりお楽しみ頂けますので、しっかりと栓で止めて冷蔵管理をしていただければ、長い時間充分にお楽しみ頂けます。
by
関連記事