Pierre Rousse

●Serenade/2011(セレナード:シャルドネ)白 2021年6月再リリース

【2020年5月入荷】
2020年12月に入荷数の約半分を販売致しましたアイテムの再リリースとなります。前回リリース時のような冬場に鍋料理などと合わせて頂く楽しみ方もありますが、柑橘系の風味を持つキレのある味わいは、これからの暑い時期にも好相性です。
パイナップルやグレープフルーツジュースのような薄濁りのレモンイエロー。文旦やレモン、グレープフルーツなどの黄柑橘に加え、八朔や夏みかんなどの引き締まった柑橘の香り、それらのピールを想わせるほろ苦さやヴェルヴェンヌなどハーブの爽やかな印象、パイナップルの熟した果実の香りがジューシーなイメージを与えてくれます。香りからは揮発酸の印象を受けますが、口に含むと柑橘の粒が弾けるような風味と酸、パイナップルの仄かな甘酸っぱさなどが混ざり、不思議と調和がとれており嫌味に感じられません。アフターには天草など海のような旨味や仄かにくるみの薄皮のような芳ばしさ、塩味が残ります。まさにピエール・ルッス節炸裂で、引き締まった柑橘を想わせる風味と旨味ののった味わいです。抜栓して2時間程度までは柑橘やパイナップルなど最初に感じられた果実の風味が勝る味わいですが、ピエール・ルッスの白ワインは時間の経過とともに緑がかった緑茶のような色合いに変化していき、天草のような旨味感の風味が強まるような印象を受けます。私個人の見解としては、抜栓後2〜3時間以内で楽しんで頂く方が果実味溢れる風味と柑橘のようなキリッとした酸のバランスを感じて頂けると思います。
●Tintamarre/2019(ティンタマーレ:カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン)赤 2021年6月リリース
【2021年4月入荷】
ガーネット色。熟した苺やドライフルーツなどの赤系果実にやや黒系果実の果汁が混ざり合うような香り、加えて草花の茎や葉、腐葉土、きのこ、インク、醤油などの香りが感じられ、豊かな果実香にこなれた印象や複雑なニュアンスを与えています。拍子抜けする方もいらっしゃるかもしれませんが、揮発酸は感じられずミディアムタッチの穏やかな口当たりで、心地良く引き締まった酸が全体のバランスを整えています。香りに感じられた仄かな青みがかった様子は嫌味がなく、むしろその風味があることで、ピュアな果実味と優しい甘味に奥行きや抑揚を与えるようなアクセントになっています。若々しい果実感の中に、どことなく落ち着いた雰囲気や旨味など複雑な要素を感じられるスタイルです。
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