Sébastien Dervieux – Les Vignes de Babass

●Joseph Anne Francois/2018(ジョセフ・アンヌ・フランソワーズ:シュナン・ブラン)白 2021年10月リリース

【2020年7月入荷】コルク&王冠
やや濃い黄色。入荷時はやや残糖感がありましたが、現在は風味に深みがありながら辛口へと進んでおり、舌先にガスがピリピリと刺激する感覚が感じられます。黄桃やりんごのコンポート、黄色の和柑橘などの果実の香りに、蜂蜜やきび砂糖など深みを感じさせるような香りが感じられます。口当たりは柔らかく、新鮮なりんごをかじったり、柑橘の粒が弾けるように瑞々しい果汁感が溢れるようで、スッキリとした一面も見せながら、黄桃やプラム、さくらんぼ、りんごのコンポートなど果肉の黄色果実の風味が少しづつ重なっていくように複雑性が増していき、口中を覆うように豊かな風味が膨らみます。喉を通りすっと体へと沁み込みながらも口中に長く留まる風味は、気持ちもより豊かにしてくれます。若々しい果実の印象だけでなく、古木由来の歴史の積み重ねや大地、太陽などから取り込んだ様々な要素が複雑性を与え、エネルギーを感じる奥行きのある味わいが引き出されているように感じます。
●Roc Cab/2019(ロック・キャブ:カベルネ・フラン)赤 2021年10月リリース
【2021年3月入荷】
鮮やかな中程度の赤色。苺のコンフィチュールやフランボワーズリキュールなど魅惑的な凝縮した果実の香りに、華やかな香木、草花の葉や茎など自然な青みがかった香りが加わります。口中では香りの印象に比べより果実の風味が強く感じられ、透明感のある伸びやかな酸は摘みたての水滴が弾くようなピュアな果実味と瑞々しい印象を引き立て、ほんのりと青みがかった香りはしっかりとエキスの詰まった充実感のある果実味にバランス良く溶け込み、上品で艶やかさ与えるような役割を担っています。微細なタンニンがごく僅かに感じられ、ベリーソースとビターカカオが融和するような風味が仄かに残ります。アタックの軽やかで晴れやかな明るい果実の様子から徐々に妖艶でエレガントな様子や凝縮した風味が増し、アフターにかけて若い果実味の中にも奥行きや落ち着いた雰囲気へと変化を感じられるミディアムタッチの味わいです。
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