Jean-Francois Chene – La Coulee d’Ambrosia

●Les Joues Rouges/2011(レ・ジュー・ルージュ:カベルネ・フラン)赤 2022年1月リリース

【2020年9月入荷】
仄かにオレンジがかったガーネット色。赤い果実のドライフルーツ、ドライハーブやドライフラワー、腐葉土や根菜などを想わせる香りが感じられます。スワリングすると更に複雑な風味を纏い、赤い果実のドライフルーツのような甘みが更に膨らみます。約10年の熟成により培われた果実の風味、やや舌に残る葡萄の果皮のような微細なタンニン、加えて複雑な風味やだしのような旨味が感じられ、如何に醸造当時はタンニンも果実の風味もしっかりとしたワインだったことが容易に想像できると思います。長い熟成を経て瑞々しささえ感じる繊細で軽やかな口当たり、ほどよく舌先に残る優しい甘みと深みのある果実感、ピンと張りのある酸が感じられ、徐々に旨味が溢れ出してくるように果実の風味と絡み合い、奥行きのある深い味わいが後を引く魅力的な仕上がりです。
●L’O2 Vigne/2015(ロードゥ・ヴィーニュ:シュナン・ブラン)白酸化熟成 2022年1月リリース
【2020年9月入荷】
黄みがかった琥珀色。黒や白のレーズン、干し草やカラメル、ブランデーなどを想わせる深みと複雑性を感じさせる魅惑的な香りが漂います。4年間小樽で酸化熟成をさせていますがパワフルなスタイルではなく、シュナン・ブラン由来の豊かな果実の風味がしっかりと感じられ角は円く、酸化熟成由来の様々な要素が複雑性や旨味を重ね絶妙なバランスで溶け込み、オードヴィーのような風味がしっとりと広がります。シュナン・ブランならではの果実味と葡萄らしい印象、それでいて緻密さ奥行き、旨味感などが満載の魅力に満ちた味わいで、偉大なワインと言っても過言ではないでしょう。抜栓してからもゆっくりと時間をかけてお楽しみ頂けます。
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