Yannick Pelletier

●JOSE/2020(ホセ:ムールヴェードル、グルナッシュ、カリニャン)2022年4月リリース

【2022年1月入荷】
ダイレクトプレスした後、タンクで発酵・熟成。
苺ゼリーのようなキラキラとした淡い赤色。クランベリーやさくらんぼ、苺などが混ざり合うようなコンフィチュール、りんご飴などを想わせるやや充実した香りに、新鮮でメリハリのある酸を持つパリッとした姫りんごなどの果実香が加わり、可愛らしいイメージを抱きます。瑞々しく軽快な飲み心地で、甘みや酸、果実味の調和が良く、透明感のあるフルーティーな果実の風味が大きく広がります。ロゼとしてはやや赤みの強く色合いはしっかりとしていますが、溌剌とした赤い果皮の果実の風味がストレートに伝わってくるような、雑味のない明るさの感じられる軽やかなスタイルで、春の陽気にぴったりの可憐な仕上がりです。
●BLANC/2020(ブラン:テレ・ブラン、グルナッシュ・グリ)2022年4月リリース
【2022年1月入荷】
ダイレクトプレスした後、タンクで発酵・熟成。
透明感のある淡いオレンジ色。熟した黄プラムやアプリコット、赤肉メロンなど黄色の果肉の果実を想わせる香りに、オレンジやみかんなど柑橘の白い花、シュクレフィレを想わせる仄かに芳ばしい飴の香りが感じられます。アプリコットをかじった時のような甘酸っぱい風味と果汁溢れるイメージを掻き立てながら、ピンと張りのある酸とともに伸びやかに広がります。しっかりとした果実の風味に加え、やや芳ばしい風味が溶け込みコクや奥行きを感じさせつつ、引き締まった酸が輪郭を与え軽やかなタッチで先へと導き、アフターに僅かな塩味が感じられ旨味や果実味を引き立てます。
●GRIS/2020(グリ:グルナッシュ・ブラン、グリ、ルージュ)2022年4月リリース
【2022年1月入荷】
破砕・プレスした後、7年使用の樽で発酵・熟成。
淡いオレンジ色。抜栓時、やや果実香は控えめで、僅かに鉱物的な香りが感じられます。それでいて、口に含むと優しい甘みが舌先を包み込み柔らかいアタックで、枇杷やアプリコット、オレンジ系の柑橘などの果実の風味がふんわりと広がります。軽やかですっと馴染むような負担のない冷涼感のある飲み心地で、甘酸っぱい果実味に加え仄かにバニラを想わせるような円みのある風味が溶け込んでいき、まろやかな印象を与えます。時間の経過で花々のような華やかさが加わる果実の香りが膨らみ、僅かにカラメルのような風味を伴い深みやコクを感じさせリッチな様子がアフターに続きます。この先の熟成で更に香りや風味、旨味や奥深さが重なり複雑性のある穏やかな印象が引き出されていくことでしょう。
●L’Engoulevent/2018(ラングルヴァン:グルナッシュ、カリニャン、シラー)2022年4月リリース
【2022年1月入荷】
2週間マセラシオン。プレスした後、タンクで2年間発酵・熟成。その後、更に1年間瓶で熟成。
深紅の色合い。ドライプルーンやレーズンなどのドライフルーツ、いちじく煮、黒糖など柔らかい甘みと凝縮感のある香りが感じられ、加えて葡萄の果皮を想わせるフィーヌ、僅かに醤油のような香りも伺えます。滑らかな質感で、香りからのイメージとは裏腹に甘やかなニュアンスは控えめで凛とした印象を受けます。ミディアムタッチの冷涼感のある飲み心地で、雑味のない緻密な果実のエキス感が大きく広がり、アフターにかけてシルキーなタンニンや仄かな塩味が感じられ、上品な中に締まりのあるブレのなさを想わせます。時間の経過でサンシニアンらしい紅茶のような華やかさが現れ、妖艶で女性的な雰囲気が溶け込んでいきます。この先の熟成で複雑性を伴い、更にしなやかでエレガントな様子に磨きがかかることと期待が湧きます。

 

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