Anders Frederik Steen & Anne Bruun Blauert

●The sound of people clapping improves when it’s raining/2020(ザ・サウンド・オフ・ピープル・クラッピング・インプルーヴス・フェン・イッツ・レイニング:グルナッシュ・ノワール、グルナッシュ・ブラン)赤 2022年10月リリース

【2022年4月入荷】
グルナッシュ・ノワールを5日間かけてゆっくりとダイレクトプレス。初日のフリーランジュースと5日目のプレスジュースを用いて、そこにグルナッシュ・ブランのダイレクトプレスジュースをブレンド。古樽で12ヶ月間発酵・熟成。
やや淡いガーネットの色合い。赤いプラムやグリオットチェリーのコンポート、苺や赤いりんごのドライフルーツを想わせるやや凝縮した果実香に、紫や紅花のドライフラワーのような品のあるしとやかな印象を与える香りが加わります。口に含むと瑞々しささえ想わせる軽やかなタッチで、赤い果皮を持つ果実の充実した風味やジューシーな果汁感が解け合い、それを支えるように張りのある酸が芯のしっかりとした凛々しい印象を感じさせながら広がります。アフターにかけてピュアな果実味にナツメグなどのスパイスの風味が抑揚を与え、奥行きや落ち着いた雰囲気を残します。
●I like it when your fingertips slide through my hair/2020(アイ・ライク・イット・ユア・フィンガーティプス・スライド・スルー・マイ・ヘア:ヴィオニエ)白 2022年10月リリース
【2022年4月入荷】
ローヌのル・マゼルの葡萄。古木のヴィオニエを4日間かけてゆっくりとダイレクトプレスした後、古い225Lの樽で15ヶ月発酵・熟成。
薄濁りのやや淡い黄色。晩柑など黄色の和柑橘やグレープフルーツ、白桃などの果実香に、レモングラス、柑橘の内皮やピール、白い花などの香りが加わり、爽快な印象や華やかさが感じられます。仄かな濁りや香りのニュアンスから旨味感のあるワインを想像させます。まろやかな優しい口当たりで、皮ごとギュッと搾ったような柑橘の風味とシャープ感のある酸味が旨味を伴いながら広がります。フルーティーで芯のしっかりとした酸を中心に果実味が肉付けされるように包み込み、また、樽由来のバニラを想わせる風味が柔らかさや深みを与え、アフターには仄かな塩味が残り締まりが感じられます。スッキリとした柑橘系の風味と旨味やまろみが調和する辛口の仕上がりです。
●Wear me like a flower/2018(ウェア・ミー・ライク・ア・フラワー:ピノ・ブラン)白 2022年10月リリース
【2022年4月入荷】
アルザスのローラン・バーンワルトの葡萄。ダイレクトプレスした後、開放タンクで24時間空気に触れさせ、ファイバータンクで6ヶ月間発酵。古い225Lの樽で30ヶ月熟成。
オレンジがかった濃い黄色。オレンジ系柑橘の香りや、白いバラやジャスミンなどのかぐわしいブーケを想わせる印象、加えて仄かなビターカラメルの香ばしいニュアンスが感じられます。軽やかなタッチでスッキリとした柑橘系の風味が伸びやかに広がり、ほんのりと甘みが舌先に残ります。華やかな風味に柑橘の内皮のようなほろ苦さがアクセントのように抑揚を与え、アフターにかけてオードヴィーのように奥深い風味が口中を満たすように膨らみ、リッチな印象が余韻に長く続きます。抜栓後、数日経過していく中で果実の風味や甘味に加え、酸化によるカラメルのような芳ばしい風味などが更にコク深い様子を感じさせ、その変化もゆっくりと楽しんで頂ける味わいです。
●On s’eloigne.. ..on s’approche/2017(オン・セロワーニュ…オン・サプロッシュ:ゲヴェルツトラミネール)白 2022年10月リリース
【2022年4月入荷】
アルザスのローラン・バーンワルトの葡萄。ダイレクトプレスした後、開放タンクで24時間空気に触れさせ、ファイバータンクで6ヶ月間発酵。古い225Lの樽42ヶ月熟成。
黄みがかった琥珀色。金柑などのオレンジ系の柑橘、熟したアプリコット、黄桃などの果実を主体に、ライチ、ジャスミン、ヴェルヴェンヌなどの華やかさや爽やかな印象が加わり彩りを与えています。口に含むと熟したプラムから果汁が溢れるようなジューシー感を想わせ、芳醇な果実の風味にハッとするようなジャスミンの花の魅惑的な印象、柔らかさを感じさせる樽由来の円熟な様子が絡み合いながら広がります。ほどよいフルーツの甘やかな風味やアロマティックな様子に陳皮、ビターカラメルなど複雑性を感じさせるような風味が重なり、果実味と奥深い味わいが解け合う贅沢な味わいです。時間の経過で酸化のニュアンスが感じられますが、更に豊かな果実味に奥行きや重厚感を与えリッチな印象を引き立てており、ゆったりと時を過ごして頂けると思います。
●Dansonsn Jusqu’aux Reves/2013(ダンソン・ジュスコー・レーヴ:ピノ・グリ)白酸化熟成 2022年10月リリース
【2019年12月入荷】
アルザスのローラン・バーンワルトの葡萄。ダイレクトプレス後、解放タンクで24〜30時空気に触れさせ、ウイヤージュせずに古い225Lの樽で約6年半酸化熟成。
黄金色。りんごの蜜やコンポートなど凝縮された果実香に、蜂蜜、シナモン、タバコ、ほろ苦いカラメルなどの香りが加わります。また、熟成由来のみならず仄かな酸化由来の印象が更に複雑性を与えています。しっとりとした口当たりで、タルトタタンなどの凝縮感のある果実味と深く複雑な風味が重なり合いながら、じんわりと溢れるように広がります。やや揮発酸や酸化的なニュアンスを感じますが、それがあることでしっかりとした果実や甘やかな風味、仄かなビターカラメルやメープルなどの芳ばしい風味に引き締まった印象を与え、アフターには旨味やリッチな風味が長く続きます。抜栓後、13日経過した現在も大きく崩れることがなく、ゆっくりと味わって頂ける仕上がりです。
●La cligne de l’ oeil/2013(ラ・クリーヌ・ドゥ・ロエル:ゲヴェルツトラミネール)白酸化熟成 2022年10月リリース
【2019年12月入荷】
アルザスのローラン・バーンワルトの葡萄。ダイレクトプレス後、解放タンクで24〜30時間空気に触れさせ、ウイヤージュせずに古い225Lの樽で約6年半酸化熟成。
黄みがかった琥珀色。ライチや蜜などの芳醇な香りにジャスミン、沈丁花など惹き込まれるような高貴な花の香り、加えて、甘草などのドライハーブ、レモンの蜂蜜漬けなどの香りが感じられます。辛口でありながら舌先にしっとりと柔らかい甘みがあたり馴染やすく広がります。ライチなどのかぐわしい華やかさや蜜のような甘い風味と共に、軽い酸化のニュアンスや熟成由来のドライハーブなど複雑な要素が溶け込みながら口中を覆うように膨らみ、アフターに仄かな塩味が感じられます。可憐でアロマティックな果実の風味、深く奥行きのある味わいなど複雑性に富んでおり、やや高く感じる揮発酸と塩気があることで締まりが感じられ、旨味や甘やかな風味は長く残り贅沢感のある1本です。ダンソン・ジュスコー・レーヴ同様に抜栓後、13日経過した現在も崩れることなく、果実感とコク深さが溶け込む味わいをお楽しみ頂けます。
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