Yannick Pelletier

●BLANC/2021(ブラン2021年:テレ・ブラン、グリ、ノワール)白 2023年2月リリース

【2022年12月入荷】
ダイレクトプレスした後、タンクで発酵・熟成。    
やや濃い黄色。赤肉メロンやアプリコット、プラム、桃、マーマレード、金柑のコンフィチュールなどが混ざり合うような果実の香りに、オレンジや白い花々の華やぐ香りが伺えます。軽やかで溌剌とした印象を感じさせながら透明感のある雑味のない飲み心地で、甘酸っぱい果実の風味が口中に膨らみます。弾むような小気味良い酸が感じられ、春の陽気を想像させるような華やかで愛らしい果実の風味を引き立てながら、スッキリとしたタッチで先へと導きます。鼻腔には桃やプラムを想わせる果実の香りが抜け、優しい余韻が続きます。
●GRIS/2021(グリ2021年:グルナッシュ・ブラン、グリ、ノワール)白 2023年2月リリース
【2022年12月入荷】
破砕・プレスした後、7年使用の樽で発酵・熟成。
中程度の黄色。熟したアプリコットや黄プラム、温州みかん、枇杷などの果実の香りに、オレンジピール、ニワトコの花、シュクレフィレのような甘やかな芳ばしいニュアンス、鉱物的な香りなどが感じられます。新鮮な果実味にドライアプリコットなど凝縮感のある風味やバニラのような円みのある風味が溶け込み、まろやかでやや重厚感のある印象が広がります。それでいて、張りのある酸が感じられ飲み心地はスッキリとしておりキレが良く、仄かな芳ばしさやバニラの風味が柔らかさや奥行き、コクを感じさせながら、芳醇な風味は口中に長く留まります。
●JOSE/2021(ゾゼ2021年:グルナッシュ、カリニャン、サンソー)ロゼ 2023年2月リリース
【2022年12月入荷】
ダイレクトプレスした後、タンクで発酵・熟成。
苺ゼリーを想わせる淡い赤色。苺やフランボワーズのコンフィチュール、グレナデン、クランベリージュース、りんご飴など赤い果皮を持つ果実の甘酸っぱい香りに、ローズヒップ、小さな野バラなどの華やかな香りが感じられます。色合いや香りからも可憐で馴染みやすいイメージを抱かせ、口中でもその印象は変わらずに若々しいピュアな果実味が、ドロップが溶けていくように優しく膨らみます。赤い果実や姫りんごのようなスッキリとした酸がメリハリを感じさせ、果汁感を想わせるような清らかな飲み心地で広がり、チャーミングな果実の風味が長く残ります。
●Volatil/2021(ヴォラティル2021年:サンソー)赤 2023年2月リリース
【2022年12月入荷】
全房で1週間のマセラシオンの後、タンクで発酵・熟成。
僅かに紫がかったやや淡い赤色。ブラックベリーやブルーベリーのリキュールなど凝縮感のある黒系果実や、レッドグローブや熟したベリー系の赤い果実などが混ざり合う果実香に、赤や紫の小さな花々などが伺え華やかな香りが漂います。軽快で喉を潤すような透明感を想わせる飲み心地で、赤や黒のベリー系果実をギュッと搾っている時のような甘やかで溌剌とした果実味が広がります。ピュアな果汁が口中を覆うように瑞々しく膨らみ、アフターに白胡椒を想わせる爽やかな風味が小気味良いアクセントのように感じられます。プリムールのようなに明るく伸びやかで、冷涼感のある仕上がりです。
●L’Oiselet/2018(ロワズレ2018年:サンソー、グルナッシュ)赤 2023年2月リリース
【2022年1月入荷】
除梗したサンソーを6〜10日間、グルナッシュは2週間マセラシオン。コンクリートタンクで18ヶ月発酵・熟成。
やや黒みがかった中程度の赤色。カシスやカレンズなど凝縮感と酸のある果実香に、深みを感じさせるような黒糖の香りが仄かに加わります。色合いや香りからも見受けられるように、重厚ではなくミディアムな様子が伝わってきます。口に含むと香りのイメージよりも更に軽やかな印象で、新鮮なブルーベリーやブラックベリーなどの果実味にザクロが弾けるような赤い果実の小気味良い酸が感じられ、雑味のない果実の風味が伸びやかに広がります。滑らかな飲み心地で、ピュアな果実感と充実した果実味がほどよく絡み合い、旨味を伴いながらアフターにかけて落ち着いた雰囲気へと誘うようなしっとりとした仕上がりです。
抜栓後、3日目には豆のニュアンスが感じられますので、2日以内でお楽しみ頂く事をお勧め致します。
●Coccigrue/2017(コクシグル2017年:カリニャン、グルナッシュ)赤 2023年2月再リリース
【2022年12月再入荷】
2022年10月に販売したアイテムの再入荷となります。
ヤニック・ペルティエのトップキュヴェ。樹齢100歳のカリニャンと樹齢70歳のグルナッシュを使用。2週間のマセラシオンの後、タンクで24ヶ月、樽で24ヶ月発酵・熟成。
ラベルに書かれている文章は15世紀に実在したとある小説家の作品から引用されたもので、それは戦争に敗れて国を追われた王様が、魔女ル・ビドンのに会い予言を受けた際の話しです。「伝説の鳥コクシグルがあなたの元に訪れる時、あなたも王として戻れるであろう。」しかし、待てど暮らせどコクシグルが王様の前に現れることはなく、彼は失意のうちに亡くなったという。何故なら、コクシグルは架空の鳥だったから。この話しには、人生は終わりのない旅であり目標へ辿り着くまでに様々な試練が待ち受けている。だからこそ、努力を怠らず気持ちを前向きに突き進むことが大切である、という意味が込められています。
輝きのあるルビー色。レーズンやプルーンなどの黒系果実のドライフルーツ、黒糖を想わせる凝縮した果実や深みを感じさせる香りが混ざり合い、緻密な果実感のあるワインをイメージさせます。スワリングすると充実感のある香りが更に膨らみ、加えて醤油やドライフラワー、トリュフなど複雑な印象が現れます。香りからのしっかりとした様子に比べ口に含むと繊細なミディアムタッチで驚きさえ覚えます。色合いから想像させる赤い果実の密度の高いエキス感、香りに感じられた黒系果実やトリュフ、ドライフラワーなどの複雑でコク深い風味、カレンズやカシスを想わせるキュッと引き締まった酸が解け、なめらかな口当たりで馴染むように口中へと沁み渡ります。アタックの上品な赤い果実のニュアンスから、徐々に重なっていく複雑性を伴う充実感溢れる雑味のない果実味が口中を覆うように広がり、仄かに舌に残るビターカカオのようなタンニンはエレガントな雰囲気に凛とした様子を与え、全体に締まりを感じさせています。
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