Laurent Bannwarth

●Cremant d’Alsace  Brut/2018(クレマン・ダルザス・ブリュット2018年:ピノ・ブラン、リースリング、ピノ・グリ)白泡 2023年11月再リリース

【2023年7月最終再入荷】
2023年1月に販売致しましたアイテムの再入荷となりますが、前回の販売時の味わいや状態など、ほぼ変わらない印象を受けました。2018年ヴィンテージは最終の再入荷となります。
中程度の黄色。りんごのコンフィチュールやアカシアの蜂蜜を想わせる芳醇な香りに、やや乳酸的な円みを感じさせる香りが加わります。口に含むと軽快感を掻き立てるガスと共に、新鮮なりんごから弾けるようなフルーティーで爽やかな酸が全体に溌剌とした印象を与え、飲み心地はスッキリとしています。それでいて、完熟したりんごや蜜などのふっくらとした果実味にまろやかな旨味を伴い大きく広がり、アフターにかけてシュクレフィレのような仄かに芳ばしい風味が重なっていき、やや充実感のある印象でコクや深みが感じられます。鼻腔にはほんのりと蜂蜜の香りが抜け、爽やかなりんごの風味にリッチな雰囲気を残します。
●Edel/2022(エデル2022年:ゲヴェルツトラミネール、ピノ・ブラン、オーセロワ他)白 2023年11月再リリース
【2023年7月入荷】
僅かに濁りのあるやや濃い黄色。熟した黄プラムやアプリコットのコンフィチュールのやや充実感のある果実香に、沈丁花など白い花や紅茶を想わせる魅惑的な華やかさが感じられます。加えてアロマティックな中にドライハーブやドライフラワーなど複雑性や深みを与える香りが伺えます。僅かに舌先をかすめるガスが溌剌とした様子を与え、若々しく甘やかに薫るフルーツ、華やかな花や紅茶の品のある風味が溶け込み、伸びやかな酸と共に広がります。口中に留まる風味にはカモミールやエルダーフラワーのハーブティー、蜂蜜、乳酸的なまろやかさなどのコクや深みを感じさせる風味が重なり、複雑な印象を残します。甘酸っぱく可愛らしいフルーティーな果実味に奥行きの感じられる仕上がりです。
●Gewurtztraminer/2021(ゲヴェルツトラミネール2021年)白 2023年11月リリース
【2023年7月入荷】
オレンジがかった薄濁りの濃い黄色。ライチや黄桃、プラム、オレンジ色の果皮をもつ柑橘など香り高い果実の香りに、紅茶、甘草やオレガノなどのドライハーブ、生姜、蒸し栗などの香りが加わり、豊かな果実に複雑性を与えています。ほどよい甘みが舌先を包み込み優しいアタックで、滑らかなテクスチャーで張りのある酸と共に芳醇な果実の風味が華やかに広がります。柑橘ピールのほろ苦さや紅茶、生姜などの風味がアクセントとなり、徐々にほくほくとした蒸し栗、ドライハーブやドライフラワーなどの風味が重なり、コク深く複雑な余韻へと導きます。アロマティックで愛らしい果実味と落ち着きを感じさせる風味が絡み合う深みのある味わいです。
●Riesling/2019(リースリング2019年)白 2023年11月リリース
【2023年7月入荷】
黄金色。早生みかんや黄柑橘のピール菓子、りんごのコンフィチュール、フレッシュハーブ、甘草など甘やかな香りを持つドライハーブなどの香りが混ざり合い、爽やかでありながら充実感のある緻密な果実の様子が伺えます。舌先をピリッと刺激するガスが感じられ溌剌とした印象で、蜂蜜レモンのようなほんのりと優しい甘さを伴う果実味に、清涼感のある風味やドライハーブなどの深みを感じさせる風味が調和良く絡み合い、柑橘を皮ごとギュッと搾ったような凛としたシャープな酸が支えながら伸びやかに広がります。アフターにはやや乳酸的なまろみが残り、メリハリのある味わいに柔らかさが感じられます。
●Ambre/2022(アンブル2022年:ピノ・ブラン、ピノ・グリ、ゲヴェルツトラミネール)ロゼ 2023年11月リリース
【2023年7月入荷】
ピノ・グリを6日間、ゲヴェルツトラミネールを7日間マセラシオンした後、それぞれタンクで約6ヶ月間発酵と熟成。ピノ・ブランはダイレクトプレスして、50年以上の古いフードルで約6ヶ月間発酵と熟成。最終的にピノ・ブランのフードルにブレンドして、約2ヶ月熟成後に瓶詰め。
僅かに赤みがさした淡いオレンジ色。さくらんぼやアプリコットのコンフィチュール、熟したプラム、りんご、ドライ苺やフランボワーズを想わせるやや凝縮感のある果実の香りに、バラのドライフラワー、ドライハーブなど複雑性を与える香りが加わります。白ワインのように瑞々しささえ想わせる軽やかな飲み心地で、優しい甘やかさを舌先に残しながら、充実感のある黄色の果肉を持つ果実の風味が膨らみます。熟したアプリコットをかじった時のような甘酸っぱい酸が、可愛らしさを想わせると同時に全体をキュッと引き締めます。アフターにかけて柑橘のビターな苦味や紅茶のようなタンニンが感じられ抑揚をつけ、複雑性に富んだ余韻が続きます。
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