Clement Poirel

●Subdivo/2022(サブ・ディーヴォ2022年:グロロー)赤 2024年6月リリース

【2024年4月入荷】
全房で12日間のマセラシオン。グラスファイバータンクで発酵と熟成。2023年4月瓶詰。
僅かに紫がかったやや淡い赤色。クランベリーやフランボワーズ、葉付きの苺、赤いプラム、小梅、ドライ苺などの新鮮な果実や充実感のある赤い果実の香りが混ざり合い、加えて赤紫蘇や赤や紫の花のドライフラワー、お香、カルダモンなどの香りが伺え、たおやかな印象を受けます。口に含むと瑞々しさが感じられるしなやかな口当たりで沁み込むように広がります。控えめな甘さで凛とした酸がドライ苺などの果実の風味と調和し、少し若々しい黒系果実の風味が時折顔を覗かせながら、ややトーンの落ち着いた様子で旨みが絡み合い口中を満たします。アフターにかけてカルダモンやコリアンダーなど爽やかなスパイスの風味が感じられ、余韻に清涼感のあるアクセントを与えています。チャーミングな果実の風味と奥ゆかさが溶け込む、滋味溢れるミディアムスタイルです。
●Hora Noctis/2022(オラ・ノクティス2022年:グロロー60%、カベルネ・フラン40%)赤 2024年6月リリース
【2024年4月入荷】
カベルネ・フランをダイレクトプレスした果汁に、全房のグロローを加えて12日間のマセラシオン。グラスファイバータンクで発酵と熟成。2023年7月瓶詰。
やや淡い赤色。グレナデンやフランボワーズ、熟したザクロなど赤い果実の甘やかな香りに、白胡椒やカルダモンを想わせる清涼感のあるスパイスの香りが加わります。Sub Divoに比べてアタックは甘やかで可憐な果実の風味が馴染みやすさを想わせ、赤い果実の果汁のような瑞々しさやジューシーな印象で、ピュアな果実味が口中へと大きく膨らみます。次第にスパイスやドライフラワーなどの風味が重なり落ち着きのある様子が伺え、旨みが溢れるように現れ、葡萄の果皮をかじった時のようなフルーティーなタンニンが僅かに残ります。可愛らしい赤い果実のニュアンスから後半にかけてしっとりとしたトーンの低い印象へと雰囲気が変化する仕上がりです。
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