Yannick Meckert

●Deux Couleurs Jaune/2023(ドゥー・クラー・ジョーヌ2023年:オーセロワ95%、シルヴァネール5%)白 2024年12月リリース

【2024年9月入荷】
95%をダイレクトプレスして、フードルでウイヤージュせずに9ヶ月間の発酵と熟成。残り5%は全房で13日間のマセラシオンの後、ステンレスタンクで9ヶ月間の発酵と熟成。瓶詰め前にブレンド。
薄濁りのやや濃い黄色。熟した桃やプラム、晩柑などが混ざり合う果実香に柑橘ピールや内皮の爽やかなほろ苦さ、かぐわしい花束を想わせる印象が加わりグラスを満たします。瑞々しく喉を潤すように沁み渡り、ギュッと搾った果汁のようなジューシー感や香り豊かな果実の甘やかな風味に、小気味良い酸が調和して口中を覆うように広がります。徐々に溢れるような旨味が溶け込んでいき、柑橘のほろ苦さや清涼感、紅茶のニュアンスが膨らみのある果実味に引き締まった様子や抑揚を与えています。もう一杯と手を伸ばしてしまうようなフルーティーで旨味満載の辛口の仕上がりです。
●Charlotte Aux Vignes/2023(シャルロット・オー・ヴィーニュ2023年:ゲヴェルツトラミネール)白 2024年12月リリース
【2024年9月入荷】
全房で13日間のマセラシオン。そのうち95%をフードルでウイヤージュせずに9ヶ月間の発酵と熟成。残り5%はステンレスタンクで9ヶ月間の発酵と熟成。瓶詰め前にブレンド。
僅かに濁りのある淡いオレンジ色。黄桃や黄プラム、ミラベルなど芳醇な果実香に、金木犀や沈丁花、紅茶などの華やかさ、ビターオレンジや陳皮、ピンクグレープフルーツのビターな香り、白胡椒やカルダモンの爽やかなスパイスなどの印象が加わり、アロマティックで複雑性のある香りが漂います。僅かにとろみのある様子が伺え、滑らかなテクスチャーで口中へと馴染みます。少し喉にあたる揮発酸を感じますが、香り高く甘やかな果実味や紅茶飴を想わせる風味がまさっており、清涼感のあるスパイスや柑橘のほろ苦さが絡み合いながら大きく広がります。生姜のニュアンスが豊かな風味に引き締まった印象や抑揚を与え、アフターにかけて仄かなフュメ香や鰹だしの風味が重なっていき、コク深さや旨味、奥行きが感じられます。現状では、抜栓3日目くらいに少し豆のニュアンスが感じられますので、グラスでのご使用より数人でボトルでお楽しみいただくことをお勧めいたします。
Cris et Chuchotements/2023(クリ・エ・シュショトゥモン2023年:ピノ・グリ)ロゼ 2024年12月リリース
【2024年9月入荷】
全房で13日間のマセラシオン。醸造は4つの容器を使用して、それぞれ9ヶ月間の発酵と熟成。(228Lの樽47%、トロンコニック24%、ジャー24%、ステンレスタンク5%)瓶詰め前にブレンド。
薄濁りのオレンジがかった淡い赤色。熟したプラムや野苺、ザクロ、クランベリー、グアバなどが混ざり合う果実の香りに、軽いフュメ香が感じられます。口に含むと瑞々しいライトタッチで、キレのある小気味良い酸が全体を引き締めながら、熟した果実から果汁が滴り落ちるようなジューシーな印象で、甘酸っぱく可愛らしい果実味が広がります。仄かな塩味や赤いプラムの果皮を想わせるタンニンが、フルーティーな果実の風味を引き立てながら抑揚をつけ、アフターにかけて軽い燻香が重なり、深みや奥行きを与えています。
Baisers Retrouvers/2023(ビゼ・ルトルヴェ2023年:ピノ・ノワール)赤 2024年12月リリース
【2024年9月入荷】
ラ・フェルム・デ・ヌッフ・シュマンから購入した葡萄と自社葡萄を半々の割合で使用。全房で13日間のマセラシオン。醸造は3つの容器を使用して、それぞれ9ヶ月間の発酵と熟成。(228Lの樽50%、トロンコニック25%、ジャー25%)瓶詰め前にブレンド。
やや紫がかった中程度の赤色。熟したソルダムや小梅、ブルーベリー、ブラックベリーなどの果実香に、カルダモンやコリアンダーの爽やかなスパイス、赤紫蘇のニュアンスが加わります。冷涼感のある柔らかいミディアムタッチで、引き締まったメリハリのある酸が先へと導くように口中へと誘います。酸は凛としながらも角が取れて円みがあり、研ぎ澄まされた雑味のない透明感を伺わせる若々しい果実の風味には、エキスの詰まった緻密な葡萄の様子や上品な佇まいが感じられます。アフターにかけて赤紫蘇や僅かなビターカカオなどの風味が溶け込み、旨味や深み、落ち着いた雰囲気が感じられます。今後の熟成の過程で、赤い果実の風味や繊細さ、梅かつおのようなだしの旨味などが引き出され、複雑で妖艶な味わいへと変化していくことでしょう。
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