Hannah Fuellenkemper

●Bastet/2022(バステット2022年:カリニャン50%、ブールブラン50%)赤 2026年6月リリース

【2025年2月入荷】王冠:ガスはありません
ラングドックの葡萄を使用。ブールブランのダイレクトプレスジュースに、カリニャンを全房で10日間マセラシオン。ファイバータンクで9ヶ月間の発酵と熟成。2023年6月瓶詰め。
ルビー色。新鮮なブルーベリーや苺の若々しさと、赤や黒のベリーソースの充実感が溶け込み、さらに赤や紫の花々の華やかさ、フレッシュハーブ、カルダモンやコリアンダーといった爽やかなスパイスのニュアンスが感じられます。香りに感じられた風味に、赤い果実の果汁の瑞々しさ、ブルーベリーを頬張った時のようなキレのある酸、黒葡萄の果皮を想わせる仄かにビターな印象などが絡み合いながら、口中へと伸びやかに広がります。若々しく溌剌としたミディアムスタイルです。
Babbo Disco/2022(バボ・ディスコ2022年:グリニョリーニョ)赤 2025年6月リリース
【2025年2月入荷】王冠:ガスはありません
ピエモンテの葡萄を使用。全房で10日間のマセラシオン。60%はファイバータンク、残り40%を228Lの樽で12ヶ月間の発酵と熟成。ブレンドしてファイバータンクで8ヶ月間の熟成。2024年5月瓶詰め。
ガーネット色。ドライ苺やリキュール、グレナデンシロップなどの凝縮した赤い果実に、枯葉、甘草、オールスパイスやクローブといったスパイス、竹炭、スモーキーなニュアンスが加わり、ややトーンを抑えた、落ち着きのある印象です。ミディアムライトタッチで、赤い果実に加えて、少しねっとりとしたドライフルーツ、いちじく煮といったコクのある風味、甘くほろ苦いスパイスやドライハーブ、薫香などが溶け込み、複雑な味わいが広がります。アフターには微細でややドライなタンニンが残り、軽やかな中にも芯のある骨格が感じられます。
●Okkult/2022(オカルト2022年:モーザック90%、グリニョリーニョ10%)白 2025年6月リリース
【2025年2月入荷】
リムーのモーザック、ピエモンテのグリニョリーニョを使用。モーザックは全房で7日間マセラシオン。樽で9ヶ月間の発酵と熟成。グリニョリーニョは全房で10日間マセラシオン。ファイバータンクで9ヶ月間の発酵と熟成。ブレンドして2023年6月瓶詰め。
オレンジがかった淡い赤色。ドライ苺やプラム、デーツ、さくらんぼのリキュール、焼きりんごといった、凝縮感とコクのある果実に、紅茶やほうじ茶、甘草、枯葉、オリエンタルなスパイスを想わせる甘苦さや、軽いフュメ香などが加わります。口あたりは軽やかですが、繊細な色合いに反して、ドライフルーツを想わせる充実した果実味が広がります。シナモンやビターカラメル、濃い紅茶のようなタンニンなどが深みを与え、アフターにかけて旨みが残ります。
●Alakazam/2021(アラカザム2021年:シャルドネ)白 2026年6月リリース
【2025年2月入荷】
アルデッシュのシャルドネを使用。ダイレクトプレス。228Lの樽で24ヶ月間の発酵と熟成。(1年目はウイヤージュして、2年目は酸化熟成)2023年10月瓶詰め。
やや濃い黄色。洋梨やりんごのコンフィチュール、りんごの蜜、蜂蜜を想わせる充実感のある香りに、シュクレフィレやカラメル、火打石の芳ばしいニュアンスが加わります。舌先をかすめるガスがあたり、熟した果実やリキュールのような緻密なエキス感がたっぷりと感じられる風味が、全体を引き締めるような張りのある酸とともに、大きく広がります。芳醇な果実味に、コク深くリッチな印象を与えるシュクレフィレなどの風味が重なり、奥行きのある味わいが長く続きます。
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