Francois GRINAND – La Vigne du Perron

●Ermitures/2022(エルミチュール2022年:ガメイ)赤 2025年6月リリース

【2024年10月入荷】
砂まじりの粘土石灰質土壌で樹齢約40年の葡萄。全房で3週間マセラシオン。全体の60%は600Lの樽、残り40%をジャーで18ヶ月間の発酵と熟成。瓶詰め前にブレンド。
仄かに紫がかった中程度の赤色。カシスやレーズン、カレンズなどのドライフルーツ、赤紫蘇、熟した黒葡萄を想わせる甘やかな香りが混ざり合い、グラスから豊かに立ち上ります。香りからの印象では少しねっとり感のあるドライフルーツのコクや甘みが想像されますが、口に含むと雑味のない清らかなミディアムタッチで、赤い果実の果汁感を想わせる瑞々しさに驚きます。僅かに感じられる揮発酸が、優しい甘さを伴うやや重心の低い充実した果実味を引き締め、全体に心地よい張りをもたらします。ほどよい緻密さを備えた果実味と上品な佇まいが調和し、旨みが余韻に長く残る仕上がりです。この先の熟成により、赤い果実の繊細なニュアンスやエレガントな様子がさらに引き出され、しなやかなで奥行きのある印象が一層深まることでしょう。
●Persanne/2022(ペルサンヌ2022年:モンドゥーズ)赤 2025年6月リリース
【2024年10月入荷】
砂まじりの粘土石灰質土壌で樹齢約25年の葡萄。全房で2週間マセラシオン。600Lの樽で18ヶ月間の発酵と熟成。
中程度の赤紫色。ブルーベリーやカシス、ブラックベリーなど甘酸っぱい黒系果実に、赤紫蘇、紫色の生花、土、フレッシュハーブなどの香りが加わります。瑞々しく清らかに喉を通り、小気味良く張りのある酸が全体にメリハリと輪郭を与えながら、エキス感に満ちた果実味が伸びやかに口中を駆け巡ります。次第に、ほんのりとバニラを想わせるまろやかな風味や、じんわりと染み出すような旨みが溶け込み、アフターへと長く続きます。凛とした印象を保ちながらも、円のように角が取れ、中心はしなやかで優しい柔らかさが感じられます。今後の熟成により、さらに上品で妖艶な印象や複雑性が絡み合い、魅惑的な味わいが引き出されていくことでしょう。
●Serene Blanche/2022(セレーヌ・ブランシュ2022年:ルーセット)白 2025年6月リリース
【2024年10月入荷】
砂まじりの粘土石灰質土壌。樹齢約15年。ダイレクトプレス。600Lの樽で18ヶ月間の発酵と熟成。2024年3月瓶詰め。
薄濁りの中程度の黄色。熟した黄梅や黄プラム、アプリコットなどに、蜂蜜、ハーブティー、仄かに鰹だしのニュアンスが感じられます。瑞々しささえ感じられる流れるような飲み心地で、黄色の果肉を持つ果実味に蜂蜜のコクや芳醇な風味が調和し、キリッとしたメリハリのある酸と共に口中へと広がります。フレッシュ感とコンフィチュールのような果実のほどよい充実感、軽いフュメ香やドライハーブ、たっぷりと旨みが絡み合い、深みと奥行きが感じられ複雑性に富んだ味わいです。
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