Maxim Lannay & Isabelle Delahaye- Domaines des Barbatruks

●Barbagamelott/2022(バルバガメロット2022年:ガメイ、メルロー)赤 2025年10月リリース(ネゴシアンラベル)

【2024年5月入荷】王冠:ガスはありません
買い葡萄を使用したネゴシアンラベルです。
アルディッシュ50%、プロヴァンス50%のガメイをそれぞれタンクの下半分を全房で、上半分は除梗して(渋みや青さを出さずにゆっくりと豊かな果実味を抽出するため3週間マセラシオン。ファイバータンクで3ヶ月間の発酵と熟成。発酵終了後にブレンド。
ルビー色。苺のコンフィチュールやドライ苺などを想わせる甘やかな赤い果実に、お香やドライフラワー、土などの印象が加わり、上品で華やかな香りが漂います。口に含むと、清らかなミディアムタッチで、充実した赤い果実の風味にほんのりと青みがかったニュアンスが爽やかなアクセントを添えます。小梅のような風味や引き締まった酸が全体を支えながら、口中へと心地よく広がります。次第にドライフラワーや土、スパイスなどの風味が折り重なり、たおやかな様子が感じられます。
●Drop/2023(ドロップ2023年:シャルドネ)白 2025年10月リリース(ドメーヌラベル)
【2025年4月入荷】
ダイレクトプレス。ファイバータンクで10ヶ月間の発酵と熟成。
薄濁りの淡い黄色。晩柑やレモンといった黄柑橘に、プラム、桃、梨、柑橘のピール菓子を想わせる果実が重なり、さらに果実の蜜、クチナシの花の柔らかく甘やかな香り、ラムネ菓子などのニュアンスが調和します。熟した果実や白い花の甘やな風味が溶け込み、膨らみのある味わいに旨みが豊かに絡み合います。そこへ柑橘系の酸やピールのほろ苦さが爽やかさを添え、口中を満たすように広がります。時間の経過とともに、桃やプラムの芳醇な果実の風味が際立ち、それを引き締めるようにレモンの皮が弾けるような清涼感がアクセントとなり、フルーティーな余韻が続く優しい辛口の仕上がりです。
L’Avant Match/2023(ラヴォン・マッチ2023年:シャルドネ70%、セイベル30%)白 2025年10月リリース(ドメーヌラベル)
【2025年4月入荷】
ダイレクトプレス。ファイバータンクで10ヶ月間の発酵と熟成。
淡いオレンジ色。黄桃やミラベル、アプリコットのコンフィチュール、枇杷、マンゴーといった黄色の果肉果実の芳醇な印象に、オレンジピールやパッションフルーツ、さらに黄色やオレンジの花々の香りが加わります。舌先をかすめるガスとともに軽快なタッチで流れ込みます。わずかに喉を刺激する揮発酸がありますが、アプリコットを想わせる甘酸っぱい酸、熟した果実の甘やかさや豊かな風味、柑橘ピールのほろ苦さが調和した味わいに溶け込んでいる印象を受けます。アフターにかけて緑茶を想わせる旨味や穏やかなタンニンが重なり、フルーティーな味わいを引き締めています。現状では、抜栓2日目にはやや豆のニュアンスが現れるため、抜栓当日にお召し上がりいただくことをお勧めいたします。
●Ca Bamboche/2023(サ・バンボッシュ2023年:サヴァニャン)白 2025年10月リリース(ドメーヌラベル)
【2025年4月入荷】
ダイレクトプレス。ファイバータンクで10ヶ月間の発酵と熟成。
やや濃い黄色。りんごや洋梨、桃のコンポート、黄柑橘のマーマレードといった香り高い果実に、飴やシュクレフィレなどの甘やかさと芳ばしさ、火打石のニュアンスが調和します。張りのある酸が輪郭を与えつつ全体を支え、フルーツポンチを想わせる芳醇な果実の風味が口中を満たすように広がります。豊かな果実のボリュームに、柑橘ピールのようなほろ苦さがアクセントを添え、味わいに抑揚と清涼感をもたらします。次第に蒸し栗のほくほくとした印象や、シュクレフィレの甘苦い芳ばしさが現れ、コク深さやほどよいリッチ感が加わり、充実感のある味わいが余韻へと長く続きます。フルーティーでありながら、緻密さと品格を兼ね備えた膨らみのある辛口の仕上がりです。
Raide is Dead/2023(レイド・イズ・デッド2023年:ピノ・ノワール60%、トゥルソー20%、ガメイ20%)赤 2025年10月リリース(ドメーヌラベル)
【2025年4月入荷】
除梗して3週間マセラシオン。ファイバータンクで10ヶ月間の発酵と熟成。
わずかにオレンジがかったルビー色。ドライ苺やフランボワーズ、熟したザクロ、ソルダム、小梅といった果実に、お香やドライフラワー、赤紫蘇、カルダモン、腐葉土などのニュアンスが調和し、ややトーンを抑えた印象を受けます。瑞々しささえ感じられる繊細なミディアムタッチで滑らかに口中へと沁み渡り、赤い果実を主体とする甘やかな風味が愛らしさを感じさせつつ、ドライフラワーなどの要素が落ち着きや複雑性を添えるように折り重なり、アフターにかけてたおやかで上品な雰囲気を醸し出します。若々しくピュアな一面と、ほどよい骨格や落ち着きを併せ持つ仕上がりです。この先の熟成により、さらにエレガンスが磨かれ、複雑で魅力あふれる味わいが引き出されていくことでしょう。
●Don’t take my coconut/2018(ドント・テイク・マイ・ココナッツ2018年:シャルドネ)白 2025年10月リリース(ドメーヌラベル)
【2020年4月入荷】
全房で2週間マセラシオン。ファイバータンクで8ヶ月間の発酵と熟成。
黄みがかった黄金色。金柑やオレンジ、アプリコットのコンフィチュール、マスカットリキュールなどの充実感のある果実に、かぐわしい金木犀、ドライハーブ、りんごの蜜や蜂蜜、紅茶、フュメ香などが加わり深みのある印象を受けます。口に含むと、果実の甘酸っぱい風味が舌先に広がり、マセラシオンや熟成由来の柑橘ピールのほろ苦さ、紅茶のような微細なタンニン、仄かなビター感やスモーキーなニュアンスが折り重なります。揮発酸は高めで、わずかに喉を刺激しますが、緻密な果実味や他の要素と調和し、複雑みを帯びた奥行きのある味わいが膨らみます。アフターにかけてかつおだしのような旨味感が漂い、コク深い余韻が続きます。
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