Sarah&Jean Fallay – Les Enfants Terrible

サラ&ジャン・ファレイ (レ・ゾンファン・テリブル)

レ・ゾンファン・テリブルは、2020年にシャンパーニュ出身のサラ(Sarah)とジャン(Jean Fallay)の2人によってアルザスに設立されたネゴスのドメーヌです。他にフルタイムで仕事をしているため、毎年の生産量は約1ヘクタール程度に値する収穫量の葡萄で、小規模にワインを醸造しています。

以前から塩味やミネラル感のあるワインが好きな彼らは、自身のワインにもそれを求める上で葡萄は品種よりも土壌を重視して好みのものを選びます。品質の高いネゴスワインを作るために、購入する葡萄は有機農法やビオディナミ農法により栽培されたものを最低条件として、提供者の畑で行われている作業を把握し、時には自身で馬を使った畑作業も行います。扱う葡萄について熟知したうえで、収穫日時のタイミングの選択、収穫に於いて全て彼らが行います。二人は将来、出身の南シャンパーニュ、オート・マルヌ地域に戻り、栽培から醸造まで一貫して行う生産者になることを目標としています。そこでは約100年前に消滅してしまった葡萄畑を再生させ、地元の品種(アルバンヌ、プチ・メリエ、トロエン、バシェ、など多数)を植樹して、その地域本来のワインを再び造ることを考えています。この長期的な計画を実行するまでの間、アルザスの地でネゴスを通して栽培と醸造の両方を学んでいます。オレンジワインを好む二人のワインは、マセラシオンが行われたものが大部分を占めます。
彼らの醸造に対する最も大きな目的は土壌の特性を引き出すことですが、同時にアルザス品種の特徴も活かし、ワインにパワーと複雑性を与えることを意図としています。
ドメーヌ名の「Les Enfants Terribles = 困った子供達」は、ワイン生産地として世界で最も有名な地域の一つであるシャンパーニュ地方出身であるにも関わらず、家族の反対をも押し切り、あえてアルザス という別の土地でワインを造る子供達であることから、このように名付けました。

*取り扱い品種・醸造等について
品種:ピノ・グリ、ゲヴェルツトラミネール、オーセロワ、リースリング、シルヴァネール、シャルドネ
土壌:花崗岩、砂岩、シスト、ヴォルカニック(火山性)

醸造:垂直プレス機で時間をかけてゆっくりとプレス。亜硫酸無添加、無濾過、酵母や他の添加物も一切使用せずナチュラルな醸造。土壌の特性を引き出すことを重視して、発酵及び熟成は樽やアンフォラで全て最低でも10ヶ月間行われます。

*ワインの情報はこちら