Aurélien et Charlotte Houillon

●Le Safre/2020(ル・サフル:グルナッシュ)ロゼ泡 2022年3月リリース

【2022年1月入荷】
全房で1週間のマセラシオン。ステンレクタンクで10ヶ月熟成。
サーモンピンクの色合い。赤いプラムやさくらんぼ、りんごのコンフィチュールなど赤い果皮を持つ果実香を主体に、熟したアプリコットの香りがやや感じられます。フルーツキャンディーが溶けていくように優しい甘みが舌を包み込み、フルーティーで甘酸っぱい果実味がきめ細かい泡と共にふっくらと広がり、泡はスッとほどけるように消えていきます。新鮮なりんごや酸味のあるさくらんぼなどの風味を持つ小気味良い酸が感じられることで、全体にメリハリや溌剌とした印象を与え、軽快感のある中にさくらんぼのコンポートのようなやや充実した風味が口中に残ります。
●Troumaline/2019(トルマリン:グルナッシュ)ロゼ 2022年3月リリース
【2021年5月入荷】
全房で1週間のマセラシオン。ステンレクタンクで11ヶ月熟成。
やや赤みの強いサーモンピンクの色合い。りんご飴、熟したプラム、さくらんぼや苺のコンフィチュールなど、赤い果皮を持つ果実の仄かに甘い香りが感じられ、可憐なイメージが湧き上がります。瑞々しく軽快なタッチで、香りに感じられた甘酸っぱく可愛らしい果実味が弾むように広がります。キリッと張りのある酸が、心地良い甘みと果実味を支えながら、伸びやかで明るく溌剌とした印象を与えています。キレの良いアフターで、熟した赤いプラムのような甘美な果実の香りが鼻腔に抜けていき、フルーティーな余韻を感じさせます。
●Cotes du Rhone rouge Tonneaux/2017(トノー:グルナッシュ70%、シラー30%)蝋キャップ(茶色)赤 2022年3月再リリース
【2019年3月入荷】
2020年1月に入荷数の約半分をリリースし、その後更に約2年間の熟成を経て再リリースとなります。
前回販売時に比べ、熟成により更にしなやかで明るい果実味と滋味深さが絡み合う印象へと変化しております。
除梗した葡萄をステンレスタンクで12週間マセラシオン。フリーランとプレスジュースを使用し、樽で8ヶ月熟成。
仄かにオレンジがかった中程度の赤色。グレナデンやドライアップルなどの赤い果皮を持つドライフルーツと、レーズンなど黒系果実の凝縮感のある香りが混ざり合うように香り立ちます。伸びやかな酸が感じられ、瑞々しささえ想わせながら馴染むように赤い果実の風味が広がり、じんわりと溢れ出てくるような旨味、徐々に大きく膨らむ凝縮した黒系果実の風味が重なり奥行きを与えます。雑味がなく繊細な赤い果実の風味に、新鮮で熟した黒系果実とドライフルーツの緻密な深みのある風味が溶け込み、ほどよく南のワインである充実感や骨格を想わせ、葡萄の果皮を噛んだ時のような微細なタンニンがブレのなさを感じさせます。この先の時の流れで、更にエレガントで繊細、複雑な様子が現れてくると期待が湧きます。
●Cotes du Rhone rouge Presse/2017(プレス:グルナッシュ70%、シラー20%、サンソー10%)蝋キャップ(紺色)赤 2022年3月リリース
【2019年3月入荷】
除梗した葡萄をステンレスタンクで12週間マセラシオン。プレスジュースを使用し、樽で4ヶ月熟成。
プレスジュースを使用し樽で熟成していることから、入荷当時は他のアイテムに比べ更に重心の低いしっかりと凝縮した味わいや硬さを強く感じました。約3年寝かせたことにより、緻密さがありながら繊細でしなやか、そして旨味のある味わいが引き出されています。
仄かにオレンジがかった中程度の赤色。クランベリーや赤いプラム、梅などの果実香に、黒糖やいちじく煮、鰹だしのようなコクや旨味を想わせる香り、オールスパイスやナツメグ、木の皮などの香りがアクセントのように感じられます。しっとりと舌を包み込むように、繊細で可愛らしい赤い果実の風味が広がり、アフターにかけて鰹だしのような旨味が感じられます。オーヴェルニュのワインのような少しダークな落ち着きと旨味感を彷彿とさせるような印象を受けます。時間の経過で赤い果実の風味にオールスパイスなどのスパイス、黒系果実のドライフルーツを想わせる風味が現れ、味わいに充実感や深みを感じさせ、表情に変化をもたらします。2日目は果実の風味は黒系果実のニュアンスがやや多く、インクなどの風味も重なり複雑性が増しますが、やや豆のニュアンスが見受けられます。抜栓当日にお召し上がり頂くことで、赤い果実主体の風味や旨味感が絶妙に溶け込む味わいをお楽しみ頂けると思います。
●Cotes du Rhone rouge Canne/2017(カンヌ:グルナッシュ70%、シラー20%、サンソー10%)蝋キャップ(赤色)2022年3月再リリース
【2019年3月入荷】
2020年1月に入荷数の約半分をリリースし、その後更に約2年間の熟成を経て再リリースとなります。
前回販売時に比べ、熟成により更に繊細なタッチでエレガントなスタイルへと変化しております。
除梗した葡萄をステンレスタンクで12週間マセラシオン。フリーランジュースを使用し、ステンレスタンクで熟成。
エッジに仄かにオレンジがかった様子が伺えるルビー色。グレナデンやフランボワーズなどのドライフルーツやベリーソースを想わせる赤い果実の緻密な果実香に、時折熟した黒系果実や腐葉土の香りなどがふわりと薫ります。熟成によるこなれた様子で品のあるしなやかなタッチ、澄んだ赤い果実の風味が清らかに流れ込み口中を覆うように大きく広がります。枯れ感のある熟成の様子ではなく、ボーヌのピノ・ノワールを彷彿とさせる可憐な果実味やエレガントな雰囲気が感じられ、明るくピュアな赤い果実のエキスが沁み込むように伝わってきます。この先の熟成で更に繊細さや複雑性が引き出されていくことでしょう。
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