Benoit Rosenberger

●Desalterofille/2021(デザリテロフィーユ2021:ガメイ・ドーヴェルニュ)ロゼ微発泡 2023年8月リリース

【2022年12月入荷】王冠
ダイレクトプレス。タンクで発酵の後、残糖がある状態で瓶詰めして瓶内発酵。
仄かにピンクがかった淡いオレンジ色。ドライ苺やプラム、ネクタリン、姫りんご、さくらんぼのコンフィチュール、クランベリーなど赤い果皮をもつ果実の香りに、ピンクや白のバラ、ドライフラワー、ドライハーブなど華やかさや奥ゆかしい印象が加わります。仄かな甘みを舌先に残し馴染みやすいアタックで、ピチピチと弾けるような微細なガスが優しく刺激し、喉を通り抜けるまで溌剌とした軽快感を感じさせます。フランボワーズやザクロのような引き締まった赤い果実や酸を伴い、ネクタリンなど芳醇な果実の甘やかな風味や香り高いフローラル系のニュアンス、ドライフラワーを想わせる落ち着いた印象が絶妙なバランスで溶け込み、口中に大きく膨らみます。アフターにかけて華やかで可憐な果実味を留めながら、黄桃の核やシュクレフィレなどの芳ばしさ、ドライハーブの風味が加わりコクや奥行きを与えています。フルーティーな果実味と深みや旨味が絡み合う、キレの良い辛口の仕上がりです。
Rat de CAVE/2020(ラット・ド・カーヴ2020年:ガメイ・ドーヴェルニュ)赤 2023年8月リリース
【2023年7月入荷】
*メインラベルにL-21-02と記載がありますが、ヴィンテージ表記ではございません。2020年のワインとなりますので、お客様ご自身で2020年を把握できるように記載などのご調整をお願い致します。
ルー・デ・ヴィーニュと同じ区画の葡萄を使用。通常ルー・デ・ヴィーニュは全房で2週間程度のマセラシオンですが、2020年は葡萄の熟度が高かったため3週間のマセラシオンでやや抽出を強くしています。1/3を600Lの樽、2/3をステンレスタンクで1年半発酵と熟成。
深いルビー色。抜栓時、若干還元的な印象を受けますがスワリングで抜ける程度で、気になるほどではありません。2日目には空気に触れることで香り高く華やかな様子が感じられますので、早めに抜栓して頂くか、お急ぎの場合はデキャンタージュなどしてお楽しみ頂くことをお勧め致します。
フランボワーズソースやドライ苺などやや充実した赤い果実の香りに、小さな黒系果実のニュアンス、紫の生花やドライフラワー、赤紫蘇、リコリスなどのドライハーブ、クローブやオールスパイス、腐葉土など複雑性を帯びた香りが感じられます。赤い果実の果汁のような瑞々しさや若々しい印象を抱かせ、メリハリを感じさせる小気味良い酸を伴いながら軽やかな口当たりで清らかに流れ込みます。口中に膨らみゆく中で、徐々にレーズンやカレンズのような黒系果実のドライフルーツ、ドライハーブやスパイスの甘苦い風味、ドライフラワーなど様々な風味が重なっていき、旨味やコク深さなどが溶け込み複雑で奥行きのある味わいが続きます。アフターにかけて僅かに感じられるバニラのような風味が円みのあるまろやかな印象残します。今後の熟成の過程で繊細でエレガントな様子、更に複雑性が増し魅惑的な要素が引き出されていくことでしょう。

 

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