Yannick Pelletier

●BLANC/2022(ブラン2022年:テレ・ブラン、グリ、ノワール)白 2023年12月リリース

【2023年11月入荷】
ダイレクトプレスした後、タンクで発酵・熟成。
やや淡い黄色。枇杷や赤肉メロン、オレンジ系の柑橘、マーマレードや柑橘のピール菓子などの膨らみのある果実の香りに、オレンジや白の花々の華やぎのある香り、メレンゲ菓子や飴などほんのりと甘やかな様子、鉱物的なニュアンスが感じられます。口に含むと香りのふっくらとした果実のイメージに比べて、張りのある引き締まった酸が軽快感や伸びやかな飲み心地を引き出しており、驚きすら覚えます。アタックは柑橘のピール菓子のような甘酸っぱくスッキリとした果実味とフローラル系の華やかな風味が絡み合い、徐々に溢れるような旨み感や円みを帯びた枇杷や赤肉メロンなどの風味が現れ、優しい印象を与えます。雑味がなく冷涼感のある飲み心地で、爽やかな果実味や華やかさ、まろやかな果実味などが調和した辛口の仕上がりです。
●JOSE/2022(ゾゼ2022年:グルナッシュ、カリニャン、サンソー)ロゼ 2023年12月リリース
【2023年11月入荷】
ダイレクトプレスした後、タンクで発酵・熟成。
僅かにオレンジがかった淡い赤色。さくらんぼやフランボワーズのコンフィチュールやリキュール、グレナデン、クランベリー、レッドグローブなど可愛らしい果実の華やかな香りが漂います。香りや風味は赤系果実を主体としたの充実感のある印象が強く感じられ、ロゼとしては豊かな果実の風味でエキスの詰まったスタイルですが、軽やかさや引き締まった印象を与える酸が全体を支えており、冷涼感のある飲み心地です。レッドグローブを頬張った時の果汁が溢れるような瑞々しさやジュージーな様子、弾むような愛らしい赤い果実の風味がたっぷりと感じられる馴染みやすい味わいです。
●Pennard/NV19〜21(ペナールNV2019年〜2021年:グルナッシュ35%、カリニャン35%、サンソー30%)赤 2023年12月リリース

【2023年11月入荷】
2012年から続くソレラスタイルの醸造ですが、毎年1/3を瓶詰めして新しいワインを継ぎ足しています。今回ご案内のヴィンテージのブレンド比率は2019年、2020年、2021年が約1/3づつとなります。グルナッシュとカリニャンは除梗して2週間、サンソーは除梗して1週間それぞれマセラシオン。ブレンドしてタンクで発酵と熟成。
僅かに紫がかったやや淡いルビー色。赤いベリー系果実のコンフィチュールなどやや充実感のある明るい果実の香りに、ブルーベリーやブラックベリーなど黒系果実のニュアンス、ナツメグやコリアンダーなどのスパイスの香りが僅かに感じられます。雑味のない滑らかなテクスチャーのミディアムタッチで、赤い果実の緻密風味にフレッシュ感のある黒系果実風味が混ざり合い、若々しさやこなれ感のある果実の風味が絶妙に溶け込みながら、芳醇な風味が口中へと広がります。ピュアで明るい果実の中に徐々にナツメグなどのスパイスの風味が重なり抑揚や複雑性、奥行きが感じられます。この先の熟成で更に繊細で上品な様子や複雑な要素が現れ、魅力的な印象が引き出されていくことでしょう。
●Volatil/2022(ヴォラティル2022年:サンソー)赤 2023年12月リリース
【2023年11月入荷】
全房で1週間マセラシオンの後、タンクで発酵・熟成。
僅かに紫がかったやや淡いルビー色。熟したブルーベリーやブラックベリーの黒系果実の香りに、すみれなど紫の花の華やかでかぐわしい印象が伺えます。色合いや香りからも若々しく軽快な様子が伝わってきます。ライトよりのミディアムタッチで瑞々しく清らかに流れ込み、溌剌とした豊かな香りをまとうフルーティーな果実味が口中を覆うように広がります。明るく張りのある果実の風味に、徐々にすみれの花や紅茶を想わせる風味が感じられ華やぎやエレガントな印象を与えています。アフターにかけて僅かに生姜のような風味が現れ、小気味良いアクセントとなり味わいを引き締めています。
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