Anders Frederik Steen & Anne Bruun Blauert

●Lover’s dance on caring feet/2021(ラヴァーズ・ダンス・オン・ケアリング・フィート2021年:カリニャン)ロゼ 2024年9月リリース

【2023年1月入荷】
悪天候に見舞われ葡萄を全て失った2021年、ル・マゼルのジェラルド・ウーストリックがアンダースと妻のアンヌに、カリニャンを無償でプレゼントしました。キュヴェ名は、ジェラルドの二人に対する暖かい友情からくる喜びを表しています。
ル・マゼルの葡萄を使用。プレス機の中で6〜8時間のマセラシオンして1晩かけてプレス。600Lの樽で1年間の発酵と熟成。
仄かにピンクがかった淡いオレンジ色。すももやネクタリン、赤すぐり、クランベリー、アセロラ、さくらんぼなど想わせる果実香に、かぐわしいバラの花の香りが加わります。可愛らしい果実味にザクロやフランボワーズのような小気味良い酸が絡み合い、旨味を伴いながら弾むように口中へと膨らみます。溌剌とした軽快感が感じられ、華やかな花々やフルーティーな風味が余韻に続く辛口の仕上がりです。
●We forget too easily/2019(ウィ・フォゲット・トゥ・イージリー2019年:カリニャン、シャルドネ、ソーヴィニョン・ブラン)赤
2024年9月リリース
【2023年1月入荷】
地球温暖化の影響が進んでいるためか、2019年は2003年や2015年の様な猛暑で畑仕事が大変だった年でした。しかし自分たち生産者は美味しいワインが造れたらそれを直ぐに忘れてしまう傾向にあるので、人の心理的側面を表したキュヴェ名を付けました。
ル・マゼルの葡萄を使用。最初は白ワインを造る予定でしたが、暑い年で白葡萄の糖度が思ったより上がったため、カリニャンを加えることでバランスの調整やフレッシュ感を与え、軽やかなタッチの赤ワインを醸造しました。シャルドネとソーヴィニョン・ブランはダイレクトプレスして、カリニャンのジュースをロゼ程度になるようにブレンド。その後、除梗したカリニャンを加えて6週間マセラシオン。600Lの樽で3年間の発酵と熟成。
淡いガーネット色。レーズンやカレンズ、ドライいちじくなど、ねっとり感のある甘やかなドライフルーツに、甘酸っぱい赤い果実の果汁を想わせる香りが混ざり合い、コク深い印象を受けます。淡い色合いから見受けられるように軽やかなミディアムタッチで、白ワインのように清らかに口中へと広がります。熟したザクロが弾けるような酸が感じられ、甘やかな風味や凝縮感がある果実味を引き締め、軽快感を掻き立てます。それでいて、口中には充実感や複雑性に富んだ味わいが長く留まります。現状では抜栓3日目には僅かに豆のニュアンスが現れますので、2日以内でお楽しみいただくことをお勧めいたします。
●Once I had a choice of being better/2021(ワンス・アイ・ハド・ア・チョイス・オブ・ビーイング・ベター2021年:ソーヴィニョン・ブラン60%、シャルドネ40%)白 2024年9月リリース
【2023年12月入荷】
このワインを将来ブレンド用として使うか、このまま単一のワインとして進めるか迷っていた時期があったため、試しに数本だけ瓶詰めして数ヶ月後に経過観測をした上でブレンドに使わず単一で詰めたものです。このキュヴェ名はブレンドするか瓶詰めするか迷っていた時期の、アンダースの心情を表しています。
ル・マゼルの葡萄を使用。4日間かけてゆっくりとダイレクトプレス。ウイヤージュとスーティラージュをせずに225Lの樽で2年間の発酵と熟成。
黄金色。軽い酸化的なニュアンスが伺え、白いレーズンやりんごのコンフィチュール、オードヴィーを想わせる充実感のある香り、火打石、シュクレフィレ、木の皮、ビターカカオ、バニラ香などが溶け込み、旨味感のあるワインを想像させます。全体に輪郭やメリハリを与える凛とした酸が感じられ、瑞々ししささえ想わせる雑味のない飲み心地で広がります。口中へと膨らみゆく中で、緻密な果実味に熟成や酸化由来の旨味やコク深さが重なっていき、ほどよいリッチ感と複雑で奥行きのある印象が長く続きます。
●Les Vignes des Enfants/2019(レ・ヴィーニュ・デ・ゾンファン2019年:プティ・シラー)赤 2024年9月リリース
【2023年12月入荷】
除梗した葡萄をファイバータンクで10日間マセラシオン。ウイヤージュとスーティラージュをせずに225Lの古樽で4年間の発酵と熟成。
ガーネット色。レーズンやプルーン、デーツなどねっとり感のあるドライフルーツの香りに、グレナデンシロップ、ビターカラメルやカカオ、タバコなどの香りが加わり、複雑でコク深い香りが漂います。冷涼感のある繊細なミディアムタッチで、甘みのあるドライフルーツの風味に張りのある酸が絡み合い、伸びやかに広がります。少し揮発酸がありますが、充実感のある甘やかな果実の風味を引き締めているように感じられ、調和した印象を受けます。熟成由来の複雑性や奥行き、ほどよいリッチな印象が余韻に長く続く仕上がりです。
C’etait bien hier soir? Bah .. Tu sais .. /500ml/2020(セテ・ビアン・イエール・ソワール?バー・チュ・セ2020年:カベルネ・ソーヴィニョン50%、ゲヴェルツトラミネール50%)ロゼ 2024年9月リリース
【2023年12月入荷】
アンダースが初めてる・マゼルとローラン・バーンワルトの葡萄のブレンドを試みたキュヴェで、結果的に成功したこの試みについて周りから「ブレンドはうまくいったか?」と聞かれた際に、うーん、まあねと答える様子を表しています。
ル・マゼルのカベルネ・ソーヴィニョンとローラン・バーンワルトのゲヴェルツトラミネールを使用。2つの品種を合わせてダイレクトプレス。ウイヤージュとスーティラージュをせずに樽で3年間の発酵と熟成。
淡いサーモンピンクの色合い。さくらんぼのコンポートや生花のバラ、ドライフラワー、シナモン、ビターカラメルなどの香りが感じられ、華やかさと複雑性が絡み合う印象が伺えます。冷涼感のある清らかな飲み心地でスムーズに喉を通り、かぐわしい花々や甘酸っぱい果実味、旨味が溶け込む味わいが口中へと膨らみます。ほどよいアロマティックな印象や愛らしい果実の風味、ブレのない凛とした骨格、リッチで奥行きのある味わいを兼ね備えた辛口の仕上がりです。
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