Fabrice Dodane – Domaine de Saint Pierre
●Tout Facile／2021（トゥ・ファシル2021年：シラー60%、グルナッシュ30%、クレレット10%）赤 2024年9月リリース（ネゴシアンラベル）
【2024年3月入荷】
全房で15日間のマセラシオン。ステンレスタンクで10ヶ月間の発酵と熟成。
やや淡い赤色。苺のコンフィチュールやフランボワーズリキュールなどの充実感のある赤い果実の香りに、赤紫蘇、ドライハーブ、スパイスの香りが仄かに感じられます。軽快感のあるミディアムライトタッチで、熟した赤い果実の甘やかな風味がジューシーな様子で伸びやかに口中へと広がります。ザクロの粒が弾けるような溌剌とした酸が全体を引き締め、甘酸っぱく可愛らしい果実味にドライハーブやスパイスのニュアンスが感じられ、抑揚や奥行きを与えてます。
●Le Blanc／2021（ル・ブラン2021年：サヴァニャン60%、シャルドネ40%）白 2024年9月リリース（ドメーヌラベル）
【2024年3月入荷】
霜の影響で収量が激減したため、全区画のサヴァニャン、シャルドネを使用して醸造。
ダイレクトプレス。500Lの樽と1200Lのフードルで21ヶ月間の発酵と熟成。
中程度の黄色。みかんのコンポートやパイナップル、熟した黄柑橘などの香り豊かで爽やかな果実香に、柑橘ピール、白い花、バニラ、火打石などのニュアンスが加わります。角の取れた柔らかい口あたりで、芳醇な果実味に張りのある酸がメリハリや軽快感、柑橘ピールのほろ苦さが抑揚を与えながら口中へと大きく膨らみます。アフターにかけてシュクレフィレのような芳ばしさ、蒸し栗のホクホクとしたニュアンスが現れ、フルーティーで緻密な果実の風味にコクや深みが感じられ、ほどよくリッチな印象が残ります。
●Trousseau／2022（トゥルソー2022年）赤 2024年9月リリース（ドメーヌラベル）
【2024年3月入荷】
全房で15日間のマセラシオン。ステンレスタンクで10ヶ月間の発酵と熟成。
淡い赤色。熟した苺やフランボワーズの香りに、ピンクグレープフルーツやフレッシュハーブの清涼感、すみれの花やドライフラワー、ドライハーブ、ムスクなどの香りが感じられます。軽快なライトタッチで口中へと流れ込み、優しく搾った赤い果実の瑞々しい果汁を想わせる風味に、柑橘の爽やかなほろ苦さや華やぎのある花々のニュアンスが絡み合い、小気味良い酸を伴いながら喉を潤すように沁み込みます。アフターにかけて繊細で上品な果実の様子に、ムスクの香りがふわりと抜けて妖艶な印象を残します。
●Petit Curoulet／2022（プティ・クルーレ2022年：プールサール）赤 2024年9月リリース（ドメーヌラベル）
【2024年3月入荷】
除梗して20日間のマセラシオン。ステンレスタンクで10ヶ月間の発酵と熟成。
仄かにオレンジがかった淡い赤色。グレナデンシロップやドライ苺など凝縮感のある赤い果実の香りに、ドライフラワーやスパイスのニュアンスが加わり、落ち着いた様子が伺えます。円みのある柔らかい口あたりで馴染むように広がり、充実感のある赤い果実の甘やかな風味と花々の華やかさに、爽やかなハーブやスパイスの風味が抑揚をつけながら大きく膨らみます。液中には微細なタンニンが溶け込み、上品な印象に凛とした様子やブレのない骨格を与えています。
●Les Bodines／2022（レ・ボディネ2022年：シャルドネ）白 2024年9月リリース（ネゴシアンラベル）
【2024年3月入荷】
ドメーヌ・ド・ボディネから購入したアルボアのシャルドネを使用。ダイレクトプレス。ステンレスタンクで10ヶ月間の発酵と熟成。
僅かに濁りのある中程度の黄色。ドライパイナップルや熟した黄プラム、黄桃、黄柑橘のピール菓子などの甘やかな果実香に、火打石や煙などの香りが加わります。柔らかい口あたりで伸びやかに流れ込み、ほんのりとミルキーな風味をまとう甘やかで香り高い果実の風味に、柑橘ピールや内皮のほろ苦さや旨みが溶け込み、口中を覆うように広がります。爽やかな柑橘や芳醇な果実味が調和した、旨味感たっぷりの辛口の仕上がりです。
●Savagnin Ouille／2020（サヴァニャン・ウイエ2020年）白 2024年9月リリース（ドメーヌラベル）
【2024年3月入荷】
ダイレクトプレス。228Lの樽で36ヶ月間の発酵と熟成。
濃いレモンイエローの色合い。りんごのコンフィチュールなどのエキスの詰まった甘やかな果実香に、フレッシュハーブ、柑橘の果皮をすりおろしたような清涼感、熟成由来のシュクレフィレやビターカラメルのような芳ばしさがコク深い印象を加えています。充実感のある果実味に、張りのあるシャープな酸や塩味が凛とした様子やメリハリをつけながら、たっぷりと旨味を伴う緻密なフルーツの風味が大きく膨らみます。徐々にクレームブリュレを想わせるまろやかでほろ苦い風味が重なり、深みや奥行きを与え余韻にリッチな印象が長く続きます。
2024-09-05 by
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