Amaury Beaufort

●Le Jardinot/2020(ル・ジャルディノ2020年:ピノ・ノワール)白泡 2025年4月リリース

【2024年6月入荷】
2019年ヴィンテージの構成は、ピノ・ノワールとシャルドネのブレンドでしが、今回はピノ・ノワール100%で醸造されています。20年の天候は19年に比べて温暖で収穫量も少し多く、葡萄のPhが高めになったことで、ボディのあるシャルドネは使わない方が良いとの判断でした。0.6haのキンメリジャン土壌(樹齢60年のピノ・ノワール)フードルで12ヶ月間の発酵及び熟成後に500Lの古樽で5ヶ月熟成。その後20ヶ月間の瓶内二次発酵と熟成を経て202310月26日にデゴルジュマン。ドザージュなし。亜硫酸無添加。
前回の2019年は凛としたシャープな酸が印象的で、コク深く旨みに富んだスタイルでした。対して、2020年は洗練された華やかさと果実味にあふれ、穏やかな酸と旨みが調和した仕上がりとなっています。
仄かにオレンジがかった黄金色。安政柑や温州みかんなどの和柑橘の爽やかな印象に、フランボワーズや赤い小さなバラの華やかさ、芳醇なりんごの蜜や蜂蜜、火打石や皮付きのアーモンドなどの芳ばしいニュアンスが加わります。微細な泡は繊細で柔らかく、熟した和柑橘を想わせる甘酸っぱい酸をまとった果実味を口中にふっくらと膨らませます。淡雪のように泡が溶けるとともに、フローラルや赤い果実の風味が気品とエレガンスを漂わせ、コク深さを与える蜂蜜や乳酸的なまろやかさと旨みが絡み合い、味わいがさらに深まります。アフターにかけてフランボワーズの風味が重なり、可憐で華やぎのある風味が強調されます。豊かな果実味や角の取れた酸、上品な雰囲気などが調和した辛口の仕上がりです。

 

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