Bruno Vacon – Les Innocents

●Ou coule une riviere/2023(ウ・クール・ウヌ・リヴィエール2023年:リースリング)白 2025年11月リリース

【2025年7月入荷】
ダイレクトプレス。ステンレスタンクで12ヶ月間の発酵と熟成。
やや濃い黄色。りんごやカリンのコンフィチュール、りんごの蜜といった充実感のある果実に、マスカットの清涼感、紅茶飴、ドライハーブ、鉱物的な香りが加わります。舌先かすめる微細なガスが溌剌とした印象を与え、滑らかなテクスチャーでしなやかに口中へと広がります。熟した果実の緻密なエキスに、蜂蜜や果実の蜜を想わせる風味が溶け合い、豊かなコクが感じられます。小気味よいキリッとした酸が輪郭を描き、凛とした佇まいを形づくりながら、爽やかなマスカットの風味とともに果実味を一層際立たせ、軽快感を与えます。徐々に、紅茶飴やドライハーブなどのニュアンスが折り重なり、複雑味と奥行きが生まれ、アフターには仄かにミルクティーを想わせる優しい余韻が残ります。
●Pichaumeix/2023(ピショウメイ2023年:ピノ・ノワール90%、ピノ・グリ10%)白 2025年11月リリース
【2025年7月入荷】
2品種一緒にダイレクトプレス。228Lの樽で13ヶ月間の発酵と熟成。
薄濁りのやや濃い黄色。黄プラム、黄柑橘のマーマレードやピール菓子、りんごのコンフィチュールを想わせる果実に、煙や火打石、飴、クチナシの花の柔らかく甘やかな香りが調和します。口に含むと、旨みをたっぷりと湛えた充実感のある甘酸っぱい果実味を、張りのある酸が支えながら軽快に先へと導きます。仄かな塩味がアクセントとなり、全体を引き締めつつ果実の風味を際立たせます。アフターにかけて、ヨーグルトのような乳酸的なニュアンスが現れ、まろやかさとコク、旨みの詰まった味わいが余韻に続きます。
●Memoire Vive/2023(メモワール・ヴィヴ2023年:シャルドネ80%、アルバンヌ20%)白 2025年11月リリース
【2025年7月入荷】
シャルドネのダイレクトプレスジュースに、アルバンヌを全房で3日間マセラシオン。ステンレスタンクで14ヶ月間の発酵と熟成。
薄濁りの濃いレモンイエロー。晩柑や日向夏といった柑橘果実に、ローズマリーなどのフレッシュハーブや若草、黄柑橘ピールや内皮のほろ苦さ、火打石といった香りが混ざり合い、爽やかに立ち上ります。口に含むと、一直線に突き抜けるような果実のシャープな酸を軸に、清涼感のある果実味が寄り添うように広がり、軽快な印象を与えます。僅かに揮発酸を感じますが、果実由来の引き締まった酸や風味に溶け込み、突出した印象はありません。時間の経過とともに、パイナップルを想わせる香り高い果実の風味やドライハーブのニュアンスが重なり、それとともに柑橘ピールのほろ苦さや緑茶のような旨みが現れ、複雑味を帯びた奥行きのある余韻が続きます。抜栓から3日目には果実味がやや崩れる印象を受けますので、2日以内にお召し上がりいただくことで、爽やかな果実と旨みの詰まった味わいを最もお楽しみいただけます。
●C’est moi qui s’occupe des lapins blanc/2022(セ・モワ・キ・ソキュップ・デ・ラパン・ブラン2022年:シャルドネ)白 2025年11月リリース
【2024年6月入荷】
ダイレクトプレス。ステンレスタンクで11ヶ月間の発酵と熟成。
やや淡い黄色。日向夏やマスカット、パッションフルーツ、黄柑橘のピール菓子といった果実に、ローズマリーなどのフレッシュハーブ、鉱物的なニュアンスが加わり、爽やかな香りが広がります。口に含むと、白葡萄の粒を頬張った時のような弾ける果汁感と、清涼感のある酸が印象的で、旨みの絡み合う甘酸っぱい果実味が溶け込み、口中を満たすように豊かに膨らみます。僅かに揮発酸を感じますが、フルーティーな風味や柔らかな甘みと調和しており、嫌味がありません。時折感じられる仄かな塩味が抑揚を与え、果実味を一層引き立てます。瑞々しく清らかで、清涼感に満ちた果実と旨みが調和した辛口の仕上がりです。
●C’est moi qui s’occupe des lapins rouge/2023(セ・モワ・キ・ソキュップ・デ・ラパン・ルージュ2023年:シャルドネ85%、ガメイ15%)赤 2025年11月リリース
【2025年7月入荷】
シャルドネのダイレクトプレスジュースに、買い葡萄のガメイを全房で4日間マセラシオン。228Lの樽で13ヶ月間の発酵と熟成。
仄かにオレンジがかった淡い赤色。チェリーや苺のコンポートを想わせるやや充実感のある果実に、ローズヒップ、赤い小さなバラ、甘草やクローブなどの甘苦いドライハーブやスパイス、ドライフラワー、仄かにスモーキーな香りが調和します。抜栓直後は僅かに還元的な印象を受けますが、スワリングでほどなく解消されます。赤い果実の果汁を想わせるピュアでフレッシュ感のあるアタックで、瑞々しく軽やかに口中へと広がり、次第にドライハーブや茶葉、スパイスの甘苦さ、スモーキーなニュアンスが重なります。上品な果実味に複雑味が加わり、奥行きのある味わいへと深まっていきます。繊細で透明感のある赤い果実のエレガントな印象と、落ち着いた深みを兼ね備えた洗練された仕上がりです。
●T’en veux, t’en v’la/2022(トン・ヴュー・トン・ブラ2022年:オーセロワ80%、ミュラートゥルガウ20%)白微発泡 2025年11月リリース
【2024年6月入荷】(王冠)
アルザスのオーセロワとミュラートゥルガウを一緒にダイレクトプレス。糖分を残した状態で10月に瓶詰めした後、15ヶ月間の瓶内発酵と熟成。2024年1月にデゴルジュマン。
淡いレモンイエロー。シャインマスカットやパイナップルといった香り高い爽やかな果実に、クチナシの花の柔らかく甘やかな香り、マシュマロ、火打石、ヨード香りなどが調和します。微細な泡が舌の上でピリピリと弾み、軽快感を掻き立てます。白葡萄を粒ごと頬張った時のように果汁が弾ける瑞々しさや清涼感が、口中を満たすように広がります。優しい甘みを舌先に残しながら、フルーティーな果実味に旨みが溶け込み、余韻にかけてパイナップルを想わせる風味が強まり、可愛らしく親しみやすい印象を添える、溌剌とした辛口の仕上がりです。
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