Pierre Rousse

●Ersatz/2017(エルサ:ソーヴィニョン・ブラン)2019年9月リリース

【2019年8月入荷】王冠

ピエール・ルッスというと揮発酸が高いと思われがちですが、このキュヴェは全くそのようなニュアンスがありません。この葡萄は買いブドウのソーヴィニョン・ブランで、やや残糖があり熟した果実の風味が豊かでどなたにも楽しんで頂ける味わいとなっております。王冠で止めていますが、舌先にピリッとガスが当たる程度で、ペティアンではありません。(残糖があることから今後発酵が進み、味わいは今よりも辛口になり若干のガスが発生する可能性があります)
黄金色。黄桃や洋梨、りんごやりんごの蜜などの香りが感じられます。ピリッとした刺激と熟した果実を想わせる甘さ、新鮮なりんごをかじった時のようなジューシーな酸がバランス良く広がります。果汁感のある馴染みやすい酸とりんごの蜜や黄桃、熟したプラムやアプリコットなどが混ざりあう(アップルピーチ)ような果実感は甘酸っぱくフルーティーな印象です。やや残糖感のある心地よい甘さは香りや風味と一体感があり、キュートな味わいはよく冷やして気軽に楽しんで頂けるスタイルになっています。

●Calembour/2014(カランブール:シャルドネ)2019年7月リリース

【2019年4月入荷】

グレープフルーツジュースのようなやや濁りのある中程度の黄色。レモンやグレープフルーツ、文旦など黄色い果皮の柑橘の果実香に天草など海藻の旨味を想わせる香りが混ざります。香りから揮発酸の高さを伺えますが、口に含むとほどよい甘さをかんじさせるアタックで、香りに似た果実と海藻のような風味が広がり、仄かに柑橘のピールや内皮を想わせる苦味や緑茶のような風味が感じられ、溢れるような旨味が長く残ります。
揮発酸の高さは香りと喉に少し当たる印象がありますが、口中では他の要素(甘みや果実、旨味など)がしっかりと感じられることで不思議とバランスが保たれ嫌味がありません。これから夏の暑い時期に欲するようなシャープな酸と旨味は、まさにピエール・ルッス節全開で、キリッと冷やしてお楽しみ頂きたいアイテムです。時間の経過で褐変というよりはやや緑がかった深い色合いへと変化していき、それと共に味わいもやや深まる印象です。

●Remue Meninges/2011(ルミュー・メナンジュ:カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン)2019年7月リリース

【2019年4月入荷】

ややオレンジがかったガーネット色。約8年の経過から熟成由来の香りや風味が強く、ドライいちじくや赤紫蘇、ドライフラワーやタバコ、黒糖、そして黒トリュフなど複雑な要素が感じられます。また、鰹だしのような旨味の香りも混ざり合います。若干揮発酸が感じられますが多くは果実由来の伸びやかな酸で、赤いプラムやプルーンなどの果実味と熟成由来の複雑さの両方が混ざり合う豊かな風味が広がり、余韻には梅かつおを想わせる旨味が長く続きます。舌に旨味や味わいが長く留まり、その上を伸びやかな酸が通り抜け重たさを感じさせず、果実味や旨味を引き立てます。恐らく数年前は非常に骨格が強くパワフルで硬い印象のワインだったと思いますが、時を重ねることで現在のような柔らかく軽やかな飲み心地、そして複雑さや旨味がたっぷりと引き出された味わいを感じられるようになっています。

 

 

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