Jeff Coutelou – Mas Coutelou

●On peut pas vraiment dire que/2017(オン・プ・パ・ヴレモン・ディール・ク:ムールヴェードル)2019年11月リリース

【2018年11月入荷】

深紅のバラのような色合い。抜栓時の香りはやや控えめに感じられますが、カシスなどの黒系果実を煮詰めたような果実香に仄かなスパイシーさが感じられ、スワリングすると更に香りが増しフランボワーズなどの赤い果実や花、ビターカカオのような風味が加わり華やかで複雑な様子が伺えます。香りの印象に比べ軽く滑らかな口当たりで負担なく喉へと抜けていき、控えめな甘さでビターカカオとカシスやフランボワーズソースを想わせる風味が溶け込んだ落ち着いた果実感に、紅茶やスパイスの風味がアクセントになり、緻密なエキスがしっかりと口中に留まります。カカオニブのようなタンニンが僅かに感じられ、上品でエレガントな印象に加えて深い味わいや大人びた雰囲気も感じさせる仕上がりです。

●L’Oublie/NV2018年ヴァージョン(ルーブリエ:シラー、カリニャン、サンソー)2019年11月リリース

【2019年7月入荷】

ソレラシステムで、01、07、09、10、12、13、14、15、16、17年の10ヴィンテージのワインが入っています。酸化的なニュアンスではなく、熟成感も感じさせながら若々しい果実の雰囲気も垣間見え複雑さが感じられます。
鮮やかな深いガーネット色。ドライプルーンやレーズン、ドライいちじくなどの凝縮した果実香に黒糖や醤油、僅かにピート香やインクを想わせる香りが混ざり熟成由来の雰囲気が感じられます。綺麗で伸びやかな酸があり瑞々しいタッチで口中に流れ、滑らかな質感とエレガントな印象をもたらしながら、香りのような豊かな風味とコク、細かなタンニンがゆっくりと順を追って口中に留まります。複雑で奥行きのある香りと味わいに加え新鮮な果実感が混在する仕上がりは、ただ1つのヴィンテージを熟成させただけではない引き込まれるような魅力があり、エレガントで芯のしっかりとしたブレのない味わいを楽しめます。

 

 

 

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