Les Vigneaux
●P’tit Chardonnay/2018(プティ・シャルドネ)2020年3月リリース
【2020年1月入荷】
中程度の黄色。黄桃やパイナップル、マンゴーやドライアップルなど完熟した南国フルーツなどを想わせる香りに、甘夏やグレープフルーツなどの柑橘やその内皮のほろ苦さがアクセントになり、爽やかでスッキリとした印象が加わります。柑橘の粒が弾けるような酸が一定に感じられ、膨らみのある果実に瑞々しさや軽やかさを与えてくれます。そのため芳醇な果実香が口中では突出しすぎることなく、果汁が溢れるような甘い風味や香りがほどよく残り、すっと口に運ぶことができます。飲み心地が良く馴染みやすい春めいたスタイルのワインです。これまでのヴィンテージの多くは温度が上がるとボリューム感がやや強く感じられることがありましたが、この2018年ヴィンテージは特に果実味と酸味のバランスが良く、温度が上昇しても重たくならず心地良い口当たりはそのままで、芳醇な果実味を十分に感じ取るとこができ、また飽きることなく楽しむことができます。
●Viognier des L’Aube/2018(ヴィオニエ・デ・ローヴ)2020年3月リリース
【2020年1月入荷】
僅かにオレンジがかった濃い黄色。沈丁花のように思わず立ち止まってしまうような香り高い白い花、ライチや白桃などの香りが感じられます。華やかすぎずほどよいアロマで引き寄せらるような魅力を感じさせます。香りと柔らかい甘みがゆっくりと広がっていき、アフターにかけて紅茶の茶葉を想わせる香りやミルキーな風味が徐々に混ざり合い、深みやまろやかな様子が増していきます。辛口でありながらふんわりとした香りと甘い風味が感じられ、特にアタックは優しい口当たり。その先へすっと流れるように道筋をつくる綺麗な酸が感じられ、豊かな風味を支えつつ全体をまとめ軽快な飲み心地を引き出してくれます。僅かに残る塩味も締まりを感じさせ、スッキリとしたスタイルでほどよい香り高さを表現し、シャルドネ同様に重たさがなく、品種の特徴を気持ち良く感じさせてくれます。
●Syrah/2018(シラー)2020年3月リリース
【2020年1月入荷】
やや紫がかった鮮やかな赤色。赤系果実主体にやや黒系が混ざり合うような若々しい果実香に、小さな紫の花などを想わせる華やかさやクローヴのようなスパイス香が加わります。ミディアムな口当たりでチャーミングな果実感とほどよい甘さが調和良く、透明感のある酸が甘酸っぱい味わいへと導きます。アフターにかけてバラや紅茶を想わせるかぐわしい香りが広がり、カカオのようなニュアンスと葡萄の果皮をかじった時のようなタンニンが僅かに残ります。果実味豊かで馴染みやすい印象ですが、その中にもどこか落ち着きがあり洗練された雰囲気を感じさせます。現在の可愛らしい果実感や味わいも非常に魅力的ですが、今後の熟成の過程で上品さや華やかな様子が一層引き出されていくことでしょう。