Les Vigneaux

●Viognier/2018(ヴィオニエ)2019年8月リリース

【2019年7月入荷】

ほんのりとピンクがかった薄濁りの淡い色合い。白桃などの熟した果実にパッションフルーツなどのトロピカルなニュアンスが混り合います。ヴィオニエらしい香りの高さは伺えますが、柑橘の香りも僅かに加わることでアロマティックすぎずほどよい芳香です。口中では完熟した白桃をかじったような甘やかな風味とジュワッと果汁が溢れるように広がります。風味由来の優しい甘さで口当たりが柔らかく感じられますが、果実を支える酸がバランスを整え重たい印象がなく円みのある中辛口の仕上がりです。心地よい甘さとフルーティーな味わいは馴染みやすく、暑い時期は冷やしてスッキリと、秋口には少し温度を上げて芳醇さや柔らかさを。温度により雰囲気の変化もお楽しみいただけます。

●Salto/2018(サルト:メルロー、シラー、ヴィオニエ)2019年8月リリース

【2019年7月入荷】

2018年のダイレクトプレスしたメルローの果汁にほぼ同量の全房のシラーを加え、残糖10g/Lで発酵が止まっていた2017年ヴィオエニを15%程度加えて醸造した、新酒のような雰囲気をもつ明るいスタイルのワインです。僅かに紫がかった鮮やかな中程度の赤色で、熟した黒や赤系果実の若々しい香りが立ち昇ります。口に含むと香りに似た摘みたての果実を頬張ったようなジュシーな果汁感が口いっぱいに広がります。ほどよい甘さと明るく溌剌とした豊かな果実味に葉付きの果実を想わせる仄かな青みがアクセントを与え、それに加え流れるような綺麗な酸がのっており調和よく果実味を浮き立たせます。メルローやシラーといった重厚感を想像させる品種ですがフレッシュな果実感で負担がなく、ヴィオニエが混ざることで華やかさやみずみずしさが加わりカジュアルに気兼ねなく楽しめる味わいです。

●Bout des Doigts/2018(ブー・デ・ドワ:ピノ・ノワール)2019年8月リリース

【2019年7月入荷】

仄かにオレンジがかった軽い赤色。ドライ苺などの凝縮した赤い果実の香りに土や煙、庭先の草花を想わせる茎や葉の自然な香り、それに加えお香のような華やかな印象も感じられます。口に含むと香り以上に熟した赤い果実を想わせる風味が豊かに広がり、柔らかい口当たりで甘さや穏やかな酸が感じられます。南ローヌという立地を考えると甘さが豊かでジャミーなイメージを想像しがちですが、ヴィニョーのワインは冷涼感があり、ブルーゴーニュのようなハリのある酸ではありませんが穏やかながら一定に感じられる酸がバランスを整え軽やかな仕上がりです。2017年ヴィンテージに比べややしっかりとした印象で、若干重心は低めですが重たさはなく、果実のほどよいジューシーさと僅かなフレッシュハーブのようなニュアンスがマッチし、酸とともに繊細さや冷涼感を感じさせバランスのとれた品のある味わいです。

●Graincheux/2018(グランシュー:グルナッシュ)2019年8月リリース

【2019年7月入荷】

ルビー色。グレナデンシロップのような凝縮感のある赤い果実や軽くドライにした赤い果実などエキスの詰まった香りが感じられます。軽めの色合いから分かるように決してパワフルなものではなく、風味はしっかりとしていますが瑞々しさを感じるほどの口当たりで負担がなくスムーズに喉へと流れていきます。ヴィニョーの持ち味である冷涼感をほど良く感じさせる抽出で、グレナデンのような果実の風味とザクロを噛んだ時のような甘酸っぱさのバランスが良く、グルナッシュらしい果実味をたっぷりと感じさせ優しい温かみを残しながら余韻には紅茶のような風味が鼻腔に抜けていきます。ミディアムタッチで豊かな果実味とエレガントさが調和した仕上がりです。

 

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