Jean-Christophe Garnier
●Les justices/2019(レ・ジャスティス:シュナン・ブラン)白微発泡 2021年2月リリース
【2020年7月入荷】王冠
中程度の黄色。洋梨や黄りんご、カリンの熟した果実香に、黄色の和柑橘や白葡萄のマリネ、白い花などの爽やかなイメージの香りが加わります。ピリピリと舌先をくすぐる細かなガスが感じられ、溌剌とした印象を受けます。全体を引き締めるような柑橘系の清々しい酸と白葡萄のマリネをかじった時に果汁が溢れ出てくるような風味が混ざり合いながら広がり、口中には香りに感じられるほどよく熟した果実感と甘み、蜂蜜レモンのような甘酸っぱい風味が留まり、フルーティーで軽快なスタイルです。
●La Roche/2019(ラ・ロッシュ:シュナン・ブラン)白 2021年2月リリース
【2020年7月入荷】
薄濁りで中程度の黄色。黄桃やプラム、杏など果肉が黄色い果実に黄柑橘を想わせる香りが感じられ、加えて黄桃の核を想わせる芳ばしさや柑橘の内皮のような爽やかさを伴うほろ苦い印象も感じられます。辛口ながらもタッチに優しい甘さと若々しいフレッシュ感のある果実味が感じられ馴染みやすい口当たりで、黄柑橘のような酸がスッキリとした飲み心地へと誘います。ほどよく熟した果肉感をイメージするような果実の風味、香りに感じられた仄かなフュメ香やほろ苦さ、ジャスミンティーのような茶葉など華やかな様子も混ざり合いながら広域に広がっていきます。豊かな果実味だけでなく、華やかさや旨み、奥行きなど幾重にも重なるような様々な要素を持つワインです。
●Les Tailles/2019(レ・タイユ:カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン)赤 2021年2月リリース
【2020年7月入荷】
ルビー色。グレナデンやフランボワーズソースを想わせる華やかで凝縮感を感じさせる赤い果実主体に少しカシスが加わるような香り、野に咲く草花の茎や葉、ハーブのような清々しい仄かな青み、根菜や土を想わせる大地の雰囲気が感じられます。果汁感をイメージさせる瑞々しいミディアムタッチで、グレナデンなど熟した赤い果実とそれに似た甘みが和むような馴染みやすさを感じさせ、徐々にカベルネ由来の清涼感のある青みがかった風味やキレのある酸、テロワール由来の根菜などのニュアンスも重なっていきます。葡萄品種やテロワールだけでなく、タンクと大樽熟成させたそれぞれのワインをブレンドすることで、タンクの若さ溢れる果実味に加え樽由来の柔らかさや落ち着いた雰囲気が混ざり、それぞれの要素が良き相乗効果をもたらすことで複雑さや妖艶な様子が引き出されています。
2021-02-02 by
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