Gerard Oustrich – Le Mazel

●Mazel Roz/2019(マゼル・ローズ:メルロー50%、シラー25%、カリニャン25%)ロゼ 2021年2月リリース

【2020年9月入荷】王冠(ガスはありません)
薄濁りの仄かにオレンジがかった淡い赤色。新鮮なヘタ付きの苺やさくらんぼ、プラム、姫りんごなどの赤い果皮を持つ果実を想わせる香りに、バラのような華やかな香りが加わります。口に含むと舌先をピリッと刺激するようなガスが溌剌とした印象を与え、搾りたての果汁感を想わせるジューシーな様子で、イメージした果実の風味とともに甘酸っぱい味わいが広がります。酸がしっかりと感じられることでキレも良く、軽快な印象を保ちながらチャーミングな果実感を楽しむことができます。
●Mias/2018(ミアス2018年:ヴィオニエ)白 2021年2月リリース
【2020年9月入荷】王冠(ガスはありません)
麦藁色。青りんごや新鮮な皮付きの白葡萄、りんごの蜜や擦りりんご、りんごのコンポートにレモンを搾ったような凝縮感のある果実の香りに爽やかな香りや風味が加わります。やや残糖を感じる甘みが感じられ、熟した果実の風味と共に大きく広がります。完熟した果実味やジューシー感、果実の蜜を想わせる風味や甘みなどそれぞれしっかりと主張をしていますが、全体をすっきりとさせてくれるような柑橘系の酸があり、甘さが強調されるような様子はなく、むしろ軽快で馴染み易い甘酸っぱい味わいを引き出しています。アフターにかけて仄かにミルキーな風味が現れまろやかな様子が加わり、フルーティーな風味とともに旨味やコクを伴いながら調和よく余韻に続きます。
●Mias/2011(ミアス2011年:ヴィオニエ)白 2021年2月リリース
【2020年9月入荷】
黄みがかったべっ甲色。果実主体の香りというよりは、ビターカラメルや蜂蜜、フヌイユや杏酒など熟成由来の複雑な深みやコクを想わせる香りを強く感じます。口に含むと充実感のある香りに比べ、タッチは瑞々しささえ感じさせる軽いアタックでスムーズに広がっていきます。中盤に差し掛かるとぐっと奥深い風味や味わいが強調され、じんわりと溢れ出てくるような旨味が強く、余韻にも長く続きます。しっかりと酸があることで充実感のある風味は残しながら重たさやブレがなく、ほんのりとミルキーなまろやかさが全体に優しい雰囲気をもたらしています。
●Briand/2017(ブリオン:グルナッシュ)赤 2021年2月リリース
【2020年9月入荷】
ルビー色。黒系果実のコンポートやドライフルーツの凝縮感のある果実香に、ややグレナデンなど赤い果実の香りが混ざります。また、加えてカルダモンやクローブを想わせるスパイス香が感じられます。色合いや香りの印象から軽やかなワインを思い浮かべ、口に含むとイメージ同様に軽快なタッチで果皮のしっかりとした小さな黒系果実が弾けるような果汁感、ブルーベリータルトを想わせるようなほどよく充実感のある風味が広がります。徐々にグルナッシュらしいドライプルーンなど凝縮した果実の風味やスパイス香が重なり全体にアクセントを与えます。ほどよく南の葡萄らしい凝縮感のある果実味と張りのある酸のバランスが良く、豊かな果実味と瑞々しさを兼ね備えた伸びやかな仕上がりのワインです。
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