Gérald & Jocelyne Oustric – Le Mazel

●Charbonnieres/2022(シャルボニエール2022年:シャルドネ)白 2024年5月リリース

【2024年3月入荷】王冠:ガスはありません
ダイレクトプレスの後、ステンレスタンクで8ヶ月間発酵と熟成。
薄濁りの中程度の黄色。熟した晩柑などの和柑橘、蜂蜜レモン、柑橘のピール菓子やゼリーなどの果実の香りに、桃のほんのりと甘やかなニュアンス、レモングラスやヴェルヴェンヌの爽やかなハーブ、エルダーフラワーやくちなしなど白い花のふっくらとした香りが混ざり合います。舌先をピリピリと刺激する程度のガスがあたり、やや残糖を感じる甘やかさが優しい印象を与え、白い花のかぐわしさや旨味を携えたフルーティーな果実味が膨らみます。蜂蜜レモンのような甘酸っぱさや柑橘を皮ごと搾ったほろ苦く爽快感のある風味を小気味良い酸や塩味が引き締め、果実味を引き立てながら溌剌とした様子やメリハリを与えます。少し揮発酸を感じますが、甘みのある豊かな果実の風味に包み込まれておりバランスが取れています。冷えた温度帯で軽快感のあるスッキリとした味わいを引き出しながら、暑くなるこれからの季節に屋外やテラスなどで楽しんでいただけるような仕上がりです。
●Les Leches/2022(レ・レッシュ2022年:ソーヴィニョン・ブラン47%、グルナッシュ・ブラン47%、ヴィオニエ6%)白 2024年5月リリース
【2024年3月入荷】
3つの品種をそれぞれダイレクトプレスした後にブレンド。スレンレスタンクで8ヶ月間発酵と熟成。
僅かに濁りのあるレモンイエロー。青りんごや硬めの洋梨、白桃、白葡萄の果皮のような清涼感を伴う甘やかな香りに、レモングラスや若草などの爽やかな印象、火打石などのニュアンスが感じられます。口に含むとピリピリとしたガスが舌先をかすめ若々しさを感じ、張りのある凛とした酸が先へと導くように軽快に広がります。柑橘や青りんご、白葡萄を皮ごと頬張ったような果実味、ハーブや柑橘ピールのほろ苦く爽快な風味が絡み合い、仄かに乳酸的な風味が加わりまろやかな印象を与え、徐々に旨味が溢れるように溶け込んでいきます。爽やかな果実味と旨味が調和するフルーティーな辛口の仕上がりです。
Larmand/2021(ラルマンド2021年:シラー)赤 2024年5月リリース
【2022年8月入荷】
全房で10日間のマセラシオンカルボニック。ステンレスタンクで8ヶ月間発酵と熟成。
僅かに紫がかった中程度の赤色。カシスやブルーベリー、プルーンなどのドライフルーツを想わせる充実した香りに、熟したブラックベリーのフレッシュ感のある香り、ダージリンや紫の花々の華やかなかぐわしさ、ビターカカオのほろ苦い香りが伺えます。香りからは凝縮した深みのあるイメージを抱きますが、軽やかなミディアムタッチの流れるような飲み心地で口中へと馴染むように広がります。果実の風味はカシスやブラックベリー、フランボワーズなどのリキュールやソースなどのエキスの詰まった緻密感があり、軽いフュメ香やビターカカオの風味が抑揚を与え、紅茶など香り高い品のある華やいだ風味が溶け込み上品な印象が口中に留まります。アフターには葡萄の果皮をかじったような微細なタンニンとほろ苦い風味が残り、引き締まった印象が感じられます。
●Raoul/2017(ラウル2017年:カリニャン)赤 2024年5月リリース
【2024年3月再入荷】
全房で10日間のマセラシオンカルボニック。ステンレスタンクで18ヶ月間発酵と熟成。
2022年1月に販売いたしましたアイテムの再入荷となります。前回のリリース時に比べて、より繊細で複雑性や旨味が増した味わいへと変化しています。
仄かにオレンジがかったやや淡い赤色。苺やフランボワーズ、クランベリー、いちじくなどのドライフルーツを想わせるやや充実した甘やかな香りに、ポプリや枯葉、土、黒糖、オールスパイスなどの香りが感じられ複雑性に富んだ印象を受けます。色合いや香りからも軽やかで繊細な口あたりであることが伺えます。冷涼感のあるライトタッチで、ドライ苺などの甘やかな風味をほどよく感じる赤い果実の風味に、木の皮、クローブやオールスパイスなどの芳ばしさや甘苦いニュアンスが重なり、コク深く複雑な味わいでしっとりと落ち着きのあるこなれた様子が伺えます。アフターにかけて梅かつおのような旨味感が残り、奥行きが感じられる上品な仕上がりです。
by
関連記事