Frédéric Gounan – l’Arbre Blanc

●Les Fesses/2017(レ・フェス:ソーヴィニョン・ブラン、ピノ・グリ、ピノ・ノワール)白 2021年6月リリース

【2021年3月入荷】(王冠:ガスはありません)
淡いオレンジの色合い。黄桃やアプリコット、プラムやオレンジなどの果実の香りに、ジャスミンや紅茶などの香りがほんのりと加わります。口中では放たれる香りに比べ芳醇な様子が大きく膨らみ、マセラシオンとはいえ、パワフルなボリューム感やタンニンなどは感じられず、朝露のようにキラキラとした瑞々しいイメージが湧くような清らかなタッチで軽やかに喉へと流れていきます。澄んだ雑味のない印象で体へと沁み込み、しっかりと口中に留まる複雑みを帯びた果実の風味、長く続く余韻に大きな魅力を感じます。抜栓当日は黄桃などを主体にジャスミンなどが混ざり合う果実味と旨味を感じますが、2日目以降、酸化の影響で色調が深まると共に擦りりんごやドラアプリコットなどの風味へと変化していきます。個人的には抜栓したその日のうちにお楽しみ頂く方が、このワイン本来の果実味やバランスの良さを堪能して頂けると思います。
●Les Orgues/2018(レ・ゾルグ:ピノ・ノワール)赤 2021年6月リリース
【2021年3月入荷】(王冠:ガスはありません)
例年は樽中にある液体の個体差によりグラン・ゾルグにプティット・オルグと上下2つのキュヴェに分かれていますが、2018年は1つのキュヴェとなります。
僅かにオレンジがかったやや淡い赤色。ドライ苺やフランボワーズ、赤い果実のコンポートなどやや凝縮した深みのある果実香に、加えてお香や赤や紫の花々、やや芳ばしいフュメ香などが感じられます。口に含むと優しい甘みと瑞々しい果汁感を想わせながら、広がりゆく中でしっとりと落ち着きのある印象を伴い、大きく膨らんでいきます。果実の深いエキス感や華やかな風味ににフュメ香がほどよく加わることで、奥行きやトーンの落ち着いた雰囲気を引き出します。赤い果実の明るく可憐な様子と奥ゆかしく上品な雰囲気を兼ね備え、穏やかな酸が全体をしっかりとまとめブレのないアフターへと導き、長い余韻と旨味溢れる味わいを感じられる仕上がりです。
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