Louis Julian

●Rouge 12%/2021(ルージュ12%:メルロー、シラー、グルナッシュで約80%、他40種ほど)赤 2022年6月リリース

僅かに紫がかったルビー色。熟したブラックベリー、ドライプルーンやレーズンなどやや凝縮感を感じさせる黒系果実の香りに、紅茶を想わせる華やかさや黒糖のようなコクや深みを与える香りやが加わります。滑らかな質感で充実感のある果実の風味が大きく口中に膨らみ、それでいて冷涼感のある軽やかな飲み心地で瑞々しささえ感じさせます。新鮮な黒系果実を搾ったような軽快感やジューシーな印象にドライフルーツや紅茶など奥行きを感じさせる風味が重なり合い、ブルーベリーやカシスなどキュッと引き締まるような酸が感じられ伸びやかな様子でピュアな印象を掻き立てます。溌剌とした若々しい果実味と凝縮した風味がバランス良く溶け込むミディアムスタイルです。

●Rouge 10.5%/2021(ルージュ10.5%:ユニ・ブラン50%、アラモン、サンソー、オーバン、シラー、メルローなど)赤 2022年6月リリース

やや淡い赤色。熟した葉付き苺やグレナデンなどの赤系果実とブラックベリーやグミの黒系果実が混ざり合うような果実香、加えて赤や紫の小さな花々、カルダモンなど爽やかなスパイスの香りが感じられ上品な印象を受けます。果実を優しく搾った透明感のある果汁のような瑞々しさで、摘みたての熟したミックスベリーを想わせる可愛らしい果実味が口中に膨らみます。柔らかく優しい口当たりのソワフな飲み心地でありながら、アフターにかけて葡萄の果皮を噛んだ時のようなフルーティーで微細なタンニンが感じられ、全体に引き締まった様子を与えています。馴染みやすく可憐で軽快な仕上がりです。
●Blanc/2021(ブラン:ユニ・ブラン60%、他ヴェルメンティーノ、リスタン、クラレ(ユニ・ブラン×クレレット)など)白 2022年6月リリース
僅かに濁りのある仄かにオレンジがかった淡い黄色。熟したプラムや桃、黄柑橘などの果実香に、りんごの蜜やアカシアの蜂蜜、沈丁花やジャスミンなどかぐわしい白い花の香りが感じられ、華やぐような魅惑的な香りが漂います。ピリピリと舌先をかすめるガスが感じられ、フレッシュで溌剌とした印象を与えます。口中では黄柑橘の粒が弾けるようなキリッとした酸が感じられることで、香りの甘やかで芳醇な印象に比べ、伸びやかでスッキリとした飲み心地を感じさせます。ほどよく膨らみのある華やかな果実の風味が留まり、じんわりと溢れるような旨味が残る、フルーティーで馴染みやすい辛口の仕上がりです。
●Rose/2021(ロゼ:アラモン50%、ユニ・ブラン40%、グルナッシュ・グリ、サンソー)ロゼ 2022年6月リリース
僅かに紫がかった淡い赤色。熟した苺やクランベリー、フランボワーズなど赤い果実の香りや、ドロップのようなほんのりと甘やかな香りが感じられます。白ワインのように瑞々しい飲み心地で清らかに口中へと流れ込み、控えめな甘みで透明感のある赤い果実の風味が沁み込むように広がります。張りのある酸が感じられ全体に引き締まった様子を与え、軽快感と伸びやかな印象を掻き立てます。アフターにかけてピュアな果実味に微細なタンニンが僅かに感じられ、スッキリとした辛口の味わいのに芯のしっかりとしたブレのなさを想わせます。

 

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