Samuel Boulay

●Fricheti/2017(フリシュティ:カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー)赤 2022年6月リリース

【2020年9月入荷】王冠(ガスはありません)
ガーネットの色合い。レーズンやプルーン、カレンズなどの黒系果実のドライフルーツ、イチジク煮や黒糖、シナモン、たばこ、枯葉など凝縮感のある果実香に複雑な香りが加わります。充実感のある果実の風味とそれに伴う甘さのニュアンスが感じられ、ドライフルーツがたっぷりと入った全粒粉のパンなどを想わせながら、ミディアムタッチでしなやかに広がります。入荷当時は色合いが強く若々しい果実の風味がしっかりとしていましたが、熟成により複雑性やこなれ感、軽やかさや繊細な飲み心地、余分なものが排除され研ぎ澄まされたピュアな印象が引き出され、深い果実の風味と奥深さが絡み合うしなやかで上品なワインへと変化しています。
●Baltringue/2019(バルトリング:メルロー)赤 2022年6月リリース
【2021年8月入荷】王冠(ガスはありません)
やや黒みがかった深いガーネット色。プルーンやレーズン、イチジクなどのドライフルーツの凝縮感のある果実香に、ダージリンなどの紅茶、ビターカカオなどの香りが加わります。滑らかで雑味がなく、軽やかに流れるような飲み心地で、ドライフルーツを彷彿とさせる甘やかな風味と充実感に、赤紫蘇のような爽やかなアクセントを感じます。加えて、微細でシルキーなタンニンとビターカカオのニュアンスが甘やかな果実の風味に大人びた印象、紅茶のような馨しい香りが溶け込み上品な様子を感じさせます。ほどよく若々しい果実の風味が伺え、熟成由来のコクや奥深い果実味が混ざり合い、ベリーソース入りのビターチョコレートを想わせます。愛嬌と落ち着いた印象の両面を感じられるミディアムスタイルの味わいです。
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