Elise Hamant – Les Vignes de l’Atrie

●Bain d’Amour/2020(バン・ダムール2020年:シャルドネ)白 2024年3月リリース

【2023年7月入荷】
薄濁りの淡いオレンジ色。アプリコットのコンフィチュール、黄桃、黄プラム、びわ、温州みかんなど黄色の果肉を持つ果実の香りを主体に、黄色の花のドライフラワー、カモミールティー、鉄分などを想わせる香りが加わり複雑な印象を受けます。仄かな甘みが舌先を包み込み優しいアタックで、アプリコットや温州みかんなどの甘酸っぱい果実味に、ドライフラワーやハーブなど深みを与える風味が絡み合い、メリハリのある酸が全体を支えながら大きく膨らみます。たっぷりと旨みが感じられ、果肉感のある果実の風味と複雑性に富んだ味わいが長く続きます。やや揮発酸を感じますが、果実の風味や甘みと調和しており嫌味がありません。抜栓2日目には酸化的になることで、少し古漬けのような風味が現れますので、アプリコットなどの豊かな果実味が感じられる当日中にお召し上がり頂くことをお勧め致します。
●La Tribu/2021(ラ・トリビュ2021年:カベルネ・フラン)赤 2024年3月リリース
【2023年7月入荷】
僅かに濁りのある中程度の赤色。熟した野苺やフランボワーズ、ザクロ、ドライ苺など赤い果実の香りに、野バラやドライフラワー、赤紫蘇、腐葉土や根菜、ビターカカオの香りが加わり、たおやかで落ち着いた印象が感じられます。口に含むと瑞々しく軽やかな飲み心地で、フランボワーズやザクロなど酸味のある赤い果実の果汁にドライ苺を漬け込んだような風味に、腐葉土やドライフラワーのニュアンスが重なり、しとやかで素朴な雰囲気を漂わせながら伸びやかに広がります。揮発酸がやや高めですが、ドライ苺のような甘みや風味、赤紫蘇や梅かつおなどのニュアンスと溶け込んでおり、より旨みが引き立てられるように感じます。赤い果実のピュアで愛らしい風味や充実感、旨みや複雑性に富んだミディアムスタイルです。
●L’Ame heureuse/2021(ラム・ウルーズ2021年:グロロー)赤 2024年3月再リリース
【2023年7月再入荷】
2023年3月に販売致しましたアイテムの再入荷となります。前回販売時に比べて、以前は揮発酸がやや目立つ印象がありましたが、約1年の熟成で果実味や甘み、旨みや複雑な要素が深まったことで揮発酸は液中に取り込まれており、トーンの落ち着いた魅力溢れる味わいへと変化しています。
薄濁りのややオレンジがかった赤色。すももやソルダム、小梅、熟したフランボワーズやザクロなど引き締まった酸を持つ果実の香りに、赤紫蘇、赤いバラのドライフラワー、ポプリや枯れ葉などの香りが加わり、オーヴェルニュのガメイ・ドーヴェルニュを想わせるトーンが低く落ち着いた印象を受けます。ほどよい甘みが舌先を包み込み馴染みやすいアタックで、ソルダムや小梅、華やかなフランボワーズなどの果実味が、小気味良い酸と共に軽やかな飲み心地で口中へと沁み渡ります。赤紫蘇やポプリの風味、仄かな塩味が深みや奥行き、旨みを引き出すように徐々に重なっていき、アフターには梅かつおのような旨味が残ります。素朴で滋味深さがありながら、どこか艶やかな雰囲気があり、ついつい次の一杯へと手が伸びてしまう魅力的な味わいです。
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