Marc Payan

●Les Vignes du Cheney Blanc/2021(レ・ヴィーニュ・デュ・シェネイ・ブラン2021年:サンソー、シャルドネ、ゲヴェルツトラミネール、アルテス、モンドゥーズ・ブランシュ)白 2024年4月リリース

【2023年11月入荷】
石灰・シスト土壌。サンソーはダイレクトプレス。その他の葡萄は20日間全房発酵の後、ピジャージュ1回。228Lの樽で12ヶ月熟成。
やや淡いレモンイエローの色合い。文旦や晩柑、日向夏、レモン、ベルガモットなどの柑橘果実の香りに、仄かに甘やかな桃のニュアンス、レモングラスやローズマリーなど爽やかなハーブの香りが加わります。瑞々しく清らかな飲み心地で軽やかに流れ込み、香りに感じられた果実の風味に柑橘ピールや内皮のほろ苦さや旨みが溶け込み、清涼感のある張りのある酸が軽快感や無垢な様子を引き立てながら広がります。アフターにかけて白桃やプラムを想わせるジューシー感のある芳醇な果実の風味が抜けていき、優しい印象が残ります。開いていくにつれて、甘みやふっくらとした果実の風味が増していき、爽快な果実味と柔らかさが調和する味わいが引き出されていきます。
●Les Vignes du Cheney Rouge/2021(レ・ヴィーニュ・デュ・シェネイ・ルージュ2021年:ピノ・ノワール)赤 2024年4月リリース
【2023年11月入荷】
石灰・シスト土壌。20日間全房発酵の後、ピジャージュ1回。228Lの樽で12ヶ月熟成。
オレンジがかったやや淡い赤色。ドライ苺や赤ワイン入りの苺のコンフィチュールを想わせる落ち着きのある甘やかな香りに、バラのドライフラワーや赤紫蘇、枯葉などの香りが混ざり合い深みや複雑性のある印象を受けます。口に含むと香りに感じられた落ち着いた印象に比べて、果実の甘さや風味を強く感じ、ライトタッチの繊細な飲み心地で、沁み込むように広がります。口中へと膨らみゆく中でドライフラワーなどの気品や奥ゆかしさを想わせる風味が重なり、後半にかけて深みや複雑な印象が増していき奥行きが感じられます。余韻には充実した果実の風味と華やぎのあるたおやかさが調和した様子が長く続きます。
●Le Pache/2018(ル・パシェ2018年:ハイブリッド)赤 2024年4月リリース
【2023年11月入荷】
石灰・シスト土壌。樹齢60年〜120年の古木が混植された区画で主にハイブリッドの葡萄。14日間全房発酵の後、14日間ピジャージュ1回/1日。ステンレスタンクで12ヶ月熟成。
やや赤みがかったガーネット色。ドライ苺や苺のコンフィチュール、グレナデンなど充実感のある赤い果実の緻密な香りに、土や根菜、木の皮、クローブなどを想わせる滋味深い落ち着いた印象が加わります。若干とろみを感じる粘性の高さが伺え、ミディアムタッチで滑らかに口中へと広がります。グレナデンやドライ苺、黒系のベリーソースなどエキスの詰まった果実の風味に、僅かにビターカカオのほろ苦さ、クローブやオールスパイスの甘苦いスパイスの風味が加わり、コク深さや複雑性が感じられる味わいが続きます。今後の熟成の過程で、繊細さや妖艶な印象が引き出され、更に複雑で奥行きの感じられる味わいへと変化していくことでしょう。
●Le Pache/NV19・20(ル・パシェNV19・20:ハイブリッド)赤 2024年4月リリース
【2023年11月入荷】
石灰・シスト土壌。樹齢60年〜120年の古木が混植された区画で主にハイブリッドの葡萄。2019年は全房で1年間ステンレスタンクでマセラシオン。2020年は14日間全房発酵の後、ピジャージュ1回。ブレンドした後、228Lの樽で12ヶ月熟成。
仄かにオレンジがかった淡い赤色。ドライ苺やフランボワーズ、ドライいちじく、ザクロ、小梅などを想わせる甘やかでコクを感じる果実の香りに、軽いフュメ香やピンクグレープフルーツの爽やかでほろ苦い香りが感じられます。繊細で清らかな飲み心地で、ザクロやフランボワーズのキリッと張りのある酸が冷涼感を引き立て、全体を支えながら、甘酸っぱい赤い果実の可憐な風味が広がります。ほどよくこなれ感のある上品で緻密な果実味に、胡椒のようなスパイスの風味がアクセントとなり抑揚が感じられ、アフターには梅かつおを想わせる旨みが残ります。
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