Louis Julian

*赤12%、赤10.5%、ロゼの3アイテムは、2022年と2023年ヴィンテージを瓶詰め前にブレンドしております。2022年の生産量が多かったことで実現しましたが、赤に関しましては両ヴィンテージをブレンドすることでタンニンが穏やかになり、味わいは新酒感が控えめになった印象が伺えます。ロゼは、2023年のアルコール度数が13.5%とやや高く、アルコール度数10.5%の2022年ヴィンテージとブレンドすることでアルコールを下げ、調和の取れた味わいを引き出しました。白については赤に比べて生産量が少なく2022年ヴィンテージが残っていないこと、ラヴォン・ギャルドはアペラシオンを取得していることから単一ヴィンテージとなっております。

●Rouge 12%/NV22&23/1000ml(ルージュ12%:グルナッシュ、シラー、メルローで約80%、その他30種ほどで20%)

(2023年ヴィンテージ60%、2022年ヴィンテージ40%のブレンド)赤 2024年6月リリース

【2024年6月入荷】

鮮やかな中程度の赤色。プルーンやカシス、カレンズ、ブルーベリーなどの黒系果実のドライフルーツを想わせるコクや充実感のある香りを主体に、エキスの詰まった赤いフルーツソース、かぐわしい紅茶やビターカカオなどの香りが加わります。口中では凝縮感のある香りからの印象に比べて、瑞々しく喉を潤すように清らかに沁み渡ります。張りのある酸が伸びやかで軽快な飲み心地を引き立て、黒系果実の充実した風味に紅茶の華やぎのある香気、ビターカカオのほろ苦さが絡み合い、上品で落ち着きのある風味が口中に留まります。時折、緻密な赤い果実の風味が伺え可憐な様子や若々しさが感じられるミディアムスタイルです。

●Rouge 10.5%/NV22&23/1000ml(ルージュ10.5%:アラモン、サンソー、ユニ・ブラン)

2023年ヴィンテージ50%、2022年ヴィンテージ50%のブレンド)赤 2024年6月リリース

【2024年6月入荷】

仄かにオレンジがかったやや淡い赤色。カレンズやプルーン、苺、いちじくなどのドライフルーツが混ざり合うやや充実感のある香りに、紅茶やドライフラワー、インク、土、クローブなどの香りがほどよく溶け込みます。コク深い果実の香りからのイメージとは裏腹に、ミディアムライトタッチの軽やかさで、雑味のない清らかな飲み心地でスムーズに喉を通ります。口中に留まる風味は、黒や赤のミックスベリーや深みのあるドライフルーツ、スパイスの甘苦さなどが調和し、若々しい果実の風味とほどよい複雑性やこなれ感、落ち着いた雰囲気が絡み合います。鼻腔には紅茶の香りが抜け、心地良いかぐわしさが続きます。

●Blanc/NV23/1000ml (ブラン:ユニ・ブラン40%、その他リスタン、ヴィラール・ブラン、ヴェルメンティーノ、クララン)

(カリニャン・ブラン×サンソー・ノワール)などで60% 白 2024年6月リリース

【2024年6月入荷】

やや淡い黄色。熟したりんごや柑橘、桃、洋梨、パイナップル、柑橘のピール菓子などの香り豊かな果実香に、クチナシなど白い花の甘やかで華やぎのある香り、レモンバーベナのような爽やかなハーブの印象が加わります。口に含むと冷涼感のある瑞々しい軽快な飲み心地で、芳醇な果実や柑橘の清涼感、フローラル系の風味が溶け込み、張りのある酸と僅かに感じられる生姜のようなニュアンスが全体を引き締めるように感じられます。喉へと清らかに流れ、口中には柑橘ピールや内皮のほろ苦さがアクセントを与えながら、優しい甘みのあるトロピカルな果実味や華やかな風味が留まります。すっきりとした飲み心地のフルーティーな辛口の仕上がりです。

●Rose/NV22&23/1000ml( ロゼ:アラモン、グルナッシュ・グリ、ルーサンヌ)

2023年ヴィンテージ50%、2022年ヴィンテージ50%のブレンド)ロゼ 2024年6月リリース

【2024年6月入荷】

やや淡いサーモンピンクの色合い。さくらんぼのコンポート、苺やクランベリーなど甘酸っぱい果実の香りに、バラのような華やかさが加わり、例年に比べて可愛らしく若々しい果実の印象にやや落ち着いた様子が伺えます。冷涼感のある伸びやかな飲み心地で、赤い果皮をもつ果実のコンポートやドライフルーツなどやや充実感のある風味に、ザクロやフランボワーズなどのメリハリのある酸が溶け込み口中へと流れるように広がります。酸が可憐な果実味を支えながら、僅かに感じられるビターなほろ苦さがアクセントとなり、やや重心が低く骨格の感じられる辛口の仕上がりです。

●L’Avant Garde/2023/750ml(ラヴォン・ギャルド2023年:グルナッシュ50%、シラー50%)赤 2024年6月リリース

【2024年6月入荷】

除梗したグルナッシュとシラーを別々にセミマセラシオンカルボニック。タンクから流れ出るフリーランジュースの初期の部分を、その他多数の品種の果汁と合わせて赤12%に使用、さらに葡萄の重みだけでとった中間から終盤のジュースを、こちらはグルナッシュとシラーの2品種のみブレンドしてタンクで発酵・熟成。
やや紫がかった深紅の色合い。ブラックベリーやカシスリキュールを想わせる黒系果実の香り高く緻密な様子に、ダージリンの気品のあるかぐわしさ、フランボワーズソースを想わせる華やかな赤い果実の香りが感じられます。凝縮感のある香りのイメージに比べて、冷涼感があり瑞々しささえ感じさせる雑味のない軽快な飲み心地。きめ細かい滑らかなテクスチャーで、シルキーなタンニンが溶け込むエキスの詰まった芳醇な果実味に、フランボワーズソースの張りのある酸や華やかさ、紅茶の高貴な風味が絡み合い口中を覆うように広がります。風味豊かな果実味は若々しくもあり、それでいて奥行きやしっとりと落ち着いた様子が伺える余韻の長いミディアムスタイルです。
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