Guilhem Henriot&Remi Thomas – Oxymore

●Voyage Immobile/2023(ヴォヤージュ・インモビル2023年:ヴィオニエ)白 2024年12月リリース

【2024年8月入荷】(買い葡萄)

ボージョレ地方のDomaine Oedipodaの葡萄を使用。全房と破砕した葡萄を半々の割合で13日間マセラシオン。ステンレスタンクで8ヶ月間の発酵と熟成。

黄金色。熟したアプリコットや黄桃、金柑、かぐわしい金木犀、紅茶、ビターオレンジなどのニュアンスが感じられます。香りの印象から華やかで充実感のあるイメージを抱きますが、軽やかで瑞々しい飲み心地に驚きを覚えます。緻密な果実味と甘やかな風味が大きく膨らみ、口中に留まる中で生姜や陳皮、清々しい白胡椒などのスパイスが抑揚をつけ、紅茶やビターオレンジなどの風味やタンニンが加わり、旨みや深み、奥行きのある複雑な様子が長く続きます。

●Discrete Exuberance/2023(ディスクレット・エグジューべランス2023年:ピノ・グリ)ロゼ 2024年12月リリース

【2024年8月入荷】(買い葡萄)
アルザス地方のCelia Immele、グランクリュMambourgの下に位置する区画の葡萄の使用。全房で10日間のマセラシオン。ステンレスタンクで8ヶ月間の発酵と熟成。
オレンジがかった淡い赤色。ドライ苺やフランボワーズ、赤いプラムなどのやや充実感のある赤い果実に、軽いフュメ香やたばこなどのニュアンスが加わります。ライトタッチで口中へとしなやかに広がり、熟した果実の甘やかな風味が膨らみます。徐々に仄かな桜チップの薫香を想わせる風味やビターな印象が溶け込み、鰹だしのような旨味感や複雑性が感じられ、愛らしい甘酸っぱい果実味に深みや奥行きを与えています。アフターにかけて落ち着いた雰囲気や重心の低い様子を感じる仕上がりです。
●Saine Folie /2022(セーヌ・フォリー2022年:ガメイ)赤 2024年12月リリース
【2024年8月入荷】(買い葡萄)
ボージョレ地方のDomaine Oedipodaの葡萄を使用。全房で10日間マセラシオン。ステンレスタンクで発酵を終了させて、その後は1000Lの樽で8ヶ月間の熟成。
淡いガーネット色。熟したプラムやさくらんぼのコンポート、クランベリージュース、グレナデンシロップなど赤い果実に、少しねっとり感のあるデーツのニュアンス、仄かなバニラ香が加わります。ライトタッチの繊細でしなやかな口あたりで、ほどよい甘みを伴う充実感のある果実や皮付きの赤いりんごの風味が絡み合い、雑味がなく清らかに口中へと広がります。アフターにかけて、瑞々しい果実味に少しづつドライフルーツやミルクキャラメルのような風味が重なり、まろみやコク深さ、旨みと複雑性の感じられる味わいが引き立ちます。
●Bouillonnante Quietude/2023(ブイユノント・キエチュード2023年:ピノ・ノワール)赤 2024年12月リリース
【2024年8月入荷】(買い葡萄)
ジュラ地方のChateau d’Arlayの葡萄を使用。2/3を除梗して、残り1/3は全房で14日間マセラシオン。ステンレスタンクで発酵を終了させて、その後500Lの樽で8ヶ月間の熟成。
ルビー色。赤ワインを入れて煮詰めた苺のコンフィチュール、熟した葉付きの苺などの甘やかな香りを主体に、ブルーベリーのコンフィチュール、すみれの花、軽いフュメ香が加わります。繊細なタッチで流れるように喉を通り、充実感のある赤い果実の風味がたっぷりと口中を覆うように膨らみます。可愛らしい果実味に仄かな清涼感や花々の華やかさが抑揚をつけ、アフターにかけてブラックベリーやフランボワーズを混ぜ合わせたベリーソース、軽い薫香が絡み合い複雑性や奥行きを与え、梅かつおを想わせる旨味感が残ります。今後の熟成で更に上品でしなやかな印象や旨味がたっぷりと感じられる味わいが引き出されていくことでしょう。
●Frugal Festin/2023(フルーガル・フェスタン2023年:シャルドネ60%、サヴァニャン20%、プールサール20%)赤 2024年12月リリース
【2024年8月入荷】(自社葡萄)
ドメーヌの葡萄を使用。70%を除梗して、残り30%は全房で11日間マセラシオン。ステンレスタンクで8ヶ月間の発酵と熟成。
赤みがかった淡いオレンジ色。熟した赤いプラムやさくらんぼのコンポートなどの果実香に、カルダモンやコリアンダーの爽やかなスパイスの香りが伺えます。白ワインのように瑞々しく軽やかな飲み心地で、透明感のある果汁を想わせながら甘酸っぱく可憐な果実味が膨らみます。徐々にスパイスのニュアンス、赤いプラムやりんごの果皮のようなタンニンが重なりアクセントや骨格が感じられ、紅茶の風味が華やかな印象を与えます。後半にかけて旨みや深みのある味わいへと変化していくような抑揚のある仕上がりです。
●Nuits Blanche/2023(ニュイ・ブランシュ2023年:ヴィオニエ)白 2024年12月リリース
【2024年8月入荷】(買い葡萄)
ボージョレ地方のDomaine Oedipodaの葡萄を使用。ダイレクトプレス。228Lの樽で8ヶ月間の発酵と熟成。
オレンジがかった濃い黄色。黄プラムや黄桃、みかんの皮、マーマレード、紅茶などが混ざり合い豊かな香りが漂います。口に含むと甘やかな風味が舌を包み込み、優しく馴染むように広がります。熟した黄色の果肉をもつ果実や柑橘が調和し、紅茶の気品や華やかさ、生姜の風味が引き締まった印象を与え、旨みを携えながら口中を満たします。アフターにかけて仄かにミルクティーのようなまろやかな風味が現れ、芳醇な風味に円みのある様子が感じられる辛口の仕上がりです。
●Silence Eloquent/2022(シロンス・エロクエン2022年:シャルドネ)白 2024年12月リリース
【2024年8月入荷】(買い葡萄)
ジュラ地方のMaison des Saulesの葡萄を使用。ダイレクトプレス。228Lの樽で18ヶ月間の発酵と熟成
中程度の黄色。熟したりんごや淡いパイナップルなどに、蜂蜜、メレンゲ菓子、火打石、仄かなバニラ香が溶け込みます。円く膨らみのある香りからのイメージに比べて、口中ではスッキリとしたシャープな酸が全体を支え、瑞々しささえ感じられる飲み心地で沁み渡ります。緻密感のある果実味は、クレッシェンドのように風味の充実感や深みが増し、塩味が抑揚をつけながらリッチな印象が長く続きます。アフターには軽いシュクレフィレの芳ばしさ、仄かに乳酸的な風味が現れコクや旨味、まろやかさな様子が残ります。
●Lente Cavalcade/2022(ロントゥ・キャヴァルキャド2022年:サヴァニャン)白 2024年12月リリース
【2024年8月入荷】(買い葡萄)
ジュラ地方のMaison des Saulesの葡萄を使用。ダイレクトプレス。228Lの樽で18ヶ月間の発酵と熟成。
やや濃い黄色。りんごや柑橘のコンポート、熟した温州みかんなどに、シュクレフィレの芳ばしさ、火打石、仄かなバニラ香が加わります。口に含むと透明感のあるスムーズな飲み心地で、充実感のある爽やかな果実味に蒸し栗のような少しホクホクとした風味が絡み合い、リッチな印象が膨らみます。フルーツの緻密感、乳酸的なまろやかさ、エレガントな印象が一体となり、加えて旨みがたっぷりと感じられる仕上がりです。
●Songe Eveille/2022(ソンジュ・エヴェイユ2022年:サヴァニャン70%、シャルドネ30%)白 2024年12月リリース
【2024年8月入荷】(買い葡萄)
ジュラ地方のMaison des Saulesの葡萄を使用。ダイレクトプレス。228Lの樽で18ヶ月間の発酵と熟成。
中程度の黄色。葉付きの早生みかん、安政柑、柑橘ピールや内皮のほろ苦く爽やかな果実香に、バニラのニュアンスが加わり柔らかい印象を受けます。シャープでキレのある酸が小気味良く、雑味なく伸びやかに流れ込みます。それでいて果実の風味は口中へと馴染むように広がり、じんわりと溢れ出るような旨み、バニラの円みやまろやかさ、シュクレフィレの芳ばしい風味がコクを与え、後半にかけて更に大きく膨らみます。時折感じられる塩味が抑揚をつけ、張りのある酸と共に果実味を引き立て全体を支えています。
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