Jeff Coutelou – Mas Coutelou
●PM/2021(ペー・エム2021年:ミュスカ ・プティグラン50%、クレレット50%)白 2025年10月リリース
【2025年9月再入荷】
2024年11月に販売いたしましたアイテムの再入荷となります。以前の味わいからは大きな変化はなく、フルーティーで親しみやすい仕上がりです。
品種ごとにダイレクトプレスを行い、ステンレスタンクで9ヶ月間の発酵と熟成。その後ブレンドして瓶詰め。
仄かに濁りのあるやや淡い黄色。白桃やプラム、硬めの洋梨、晩柑などが織りなす果実香に、沈丁花やジャスミンを想わせる白い花の華やかさ、さらにレモンバーベナや柑橘ピールの爽やかさが重なります。香り高い果実の甘やかな風味が舌先を包み込む馴染みやすいアタックで、メリハリを与える小気味よい酸が調和し伸びやかに喉を通ります。豊かな果実味にはたっぷりと旨味が溶け込み、黄柑橘を皮ごと搾ったような清涼感のあるほろ苦さ、仄かな塩味が抑揚をつけながら口中を満たすように膨らみ、長く留まります。鼻腔にはミルクティーを想わせる香味がふわりと抜け、まろやかで優しい印象を残します。


●Blanc/NV19・23(ブランNV19・23:マカブー50%、グルナッシュ・グリ50%)白 2025年10月リリース
【2025年9月入荷】
ダイレクトプレスして、ステンレスタンクで2品種合わせて発酵。発酵の終盤に300Lの樽に移しましたが、その後約3年間かけても発酵が完了しなしかったため、2023年の同品種の搾かすを通して発酵を促し、熟成。
黄みがかった黄金色。ドライピーチやアプリコット、りんごのコンポート、マスカットリキュール、カルヴァドス、梅酒といった凝縮感のある果実の豊かな香りに、黄色の花のドライフラワー、ドライハーブ、シュクレフィレ、ビターカラメル、鉄分などのニュアンスが仄かに感じられます。香りの充実感とは裏腹に、張りのあるシャープな酸が軽快感を際立たせ、冷涼感のある瑞々しいタッチで清らかに沁み渡ります。甘酸っぱい黄色果肉の果実を想わせる風味が口中を包み込み、徐々に華やかさやカラメルなどの芳ばしさが重なり、複雑味を帯びた緻密さが増していきます。アフターにかけてお茶のような旨みが現れ、奥行きのあるコク深い味わいが広がります。温度帯によって印象が異なり、室温ではややボディの厚みを感じますが、冷やすことで引き締まった様子や軽やかさが引き立ちます。


●Formidable 5SO/2024(フォーミダブル・サンソー2024年:サンソー)赤 2025年10年リリース
【2025年9月入荷】
除梗して6日間マセラシオン。コンクリートタンクで6ヶ月間の発酵と熟成。
やや淡いルビー色。葉付きの苺やドライフランボワーズ、赤いプラム、さくらんぼ、桃、グアバといった芳醇な果実に、生花やドライローズの華やかさ、カルダモンやピンクグレープフルーツの爽やかなニュアンスが調和します。透明感のある赤い果実の果汁のように瑞々しく、喉を潤すようにスムーズに体へ沁み込みます。赤い果皮をもつ果肉果実の甘やかな風味に、フレッシュなりんごやザクロを想わせる小気味よい酸がメリハリをつけながら、口中を満たすように広がります。次第に、溌剌とした若々しく可憐な果実味に、紅茶や小さな赤いバラなどがもたらす華やぎのある上品さが重なり、スパイスやハーブの風味が清涼感を添えて抑揚を生み出します。アフターには仄かに生姜の風味が現れ、ジューシーな果実の余韻にアクセントを与えています。ついもう1杯と手が伸びてしまうような、魅力あふれる軽快なライトボディのスタイルです。


●Grenache mise de Printemps/2024(グルナッシュ・ミズ・ド・プランタン2024年:グルナッシュ)赤 2025年10月リリース
【2025年9月入荷】
除梗して12日間マセラシオン。ステンレスタンクで7ヶ月間の発酵と熟成。
わずかに紫がかった中程度の赤色。熟した赤や黒系のミックスベリーを想わせる香り高くフレッシュな印象に、ドライフルーツのコク深い香りが仄かに感じられます。時間の経過とともに、苺のコンフィチュールやベリーソースのような、甘やかで凝縮感のある赤い果実の風味が際立ちます。軽快なミディアムタッチで雑味がなく、滑らかに口中へ沁み渡ります。赤い果実のピュアな果汁を想わせる瑞々しさや、ベリー系の緻密な果実味に、やや粘性のあるドライフルーツのニュアンスがコクや奥行きを与えつつ、広域に広がります。張りのある酸や塩味が全体を引き締め、仄かに青みを帯びた風味が心地よいアクセントを添え、豊かな果実の風味に抑揚をもたらします。清らかで冷涼感のある仕上がりで、若々しい愛らしさと穏やかさを兼ね備えたしなやかな味わいです。


2025-10-06 by
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