Laurent Bannwarth

●La Petite Folie/2019(ラ・プティット・フォリー:ゲヴェルツトラミネール)白微発泡 2021年6月リリース

【2021年4月入荷】
やや濃い黄色。熟したりんごやコンポート、ライチ、黄桃やパイナップル、マンゴーなどの豊かな風味を持つ果実香に、沈丁花やジャスミンなど香り高い白い花、蜂蜜や紅茶飴のような魅力溢れる香気が加わります。微細なガスが軽快な様子を掻き立て、芳醇な果実の風味と共に大きく膨らみ泡はすっと馴染むように消え、口中には甘酸っぱいライチなどの風味が留まります。香り高き果実の中に全体をしっかりと支える酸が感じられ、また仄かに残るジンジャーのような風味が引き締まった印象を与えています。蜜に吸い寄せられる蝶のように、ついつい飲み進めてしまうようなフルーティーな風味と華やかさ、少しオリエンタルな雰囲気を持つ味わいです。
●Petite Bulle/2018(プティット・ブル:ピノ・オーセロワ主体、他ミュスカなど)白 2021年6月リリース
【2021年4月再入荷】
2020年6月に販売したアイテムの再入荷となります。
仄かにオレンジがかった麦藁色。マスカットや熟したプラム、アプリコットジャムやりんごのコンポート、擦りりんごなどの充実した果実香に、甘草やカモミールなどのドライハーブ、紅茶、ジャスミンなどの香りが加わりアロマティックな様子が感じられます。プティット・ブル(少しの泡)という名前のとおり一瞬舌先をピリッと刺激する程度の微炭酸で、以前はとろみが感じられましたが現在は気になることのない飲み心地で、全体のバランスもよりまとまった印象です。若々しい果実味で明るく軽快なプティット・フォリーに比べ、マスカットなど人懐こい可愛らしい果実味に深みのある充実した果実の風味、複雑性と奥行きが加わる仕上がりです。
●Sylvaner/2019(シルヴァネール)白 2021年6月リリース
【2021年4月入荷】
やや濃い黄色。白桃やプラム、りんごやカリン、柑橘系のニュアンスに、水飴や蜂蜜、白い花、台湾烏龍茶、火打石などの香りが感じられます。優しくとけるような口当たりで、角の取れた伸びやかな酸が完熟感のあるやや凝縮した果実味にメリハリと軽やかさを与えています。熟したプラムから果汁が溢れるようなシズル感や瑞々しさから、徐々に果実の風味が重なり味わいの層が大きく膨らんでいき、加えて仄かにミルクティーのようなまろやかな風味が感じられ柔らかさを感じさせます。アフターにかけて台湾烏龍茶やジャスミンティーのような気品のある香りが残り、長く響くような余韻が感じられます。
●Pinot Noir/2019(ピノ・ノワール)2021年6月リリース
【2021年4月入荷】
僅かに濁りのある中程度の赤色。ソフトドライの苺やフランボワーズ、完熟した赤い果実の香りに、軽いフュメ香が加わり、甘やかな香りは控えめで落ち着きがありエキスの詰まった印象を受けます。口に含むと香りに比べすっと通り抜けるような伸びやかな酸が軽やかさを引き出しピュアな果実味が広がります。無垢な果実味に仄かに薫香が加わることで、旨味や清閑な雰囲気が感じられ、若さの中に上品な質感が馬希ます。ブルゴーニュのピノ・ノワールのように引き締まった酸と明るい果実味を持つスタイルではなく、アルザスの南の地域らしい旨味や凝縮した果実味でやや重心の低さを感じさせながも冷涼感のある仕上がりです。
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