Laurent Bannwarth

●Edel/2022(エデル2022年:ゲヴェルツトラミネール、ピノ・ブラン、オーセロワ他)白 2023年10月リリース

【2023年7月入荷】
僅かに濁りのあるやや濃い黄色。熟した黄プラムやアプリコットのコンフィチュールのやや充実感のある果実香に、沈丁花など白い花や紅茶を想わせる魅惑的な華やかさが感じられます。加えてアロマティックな中にドライハーブやドライフラワーなど複雑性や深みを与える香りが伺えます。僅かに舌先をかすめるガスが溌剌とした様子を与え、若々しく甘やかに薫るフルーツや華やかな花や紅茶の品のある風味が溶け込み、伸びやかな酸と共に広がります。口中に留まる風味にはカモミールやエディブルフラワーのハーブティー、蜂蜜、乳酸的なまろやかさなどのコクや深みを感じさせる風味が重なり、複雑な印象を残します。甘酸っぱく可愛らしいフルーティーな果実味に奥行きの感じられる仕上がりです。
●G en Vie/2018(ジ・オン・ヴィ2018年:ゲヴェルツトラミネール)白 2023年10月リリース
【2023年7月再入荷】王冠(ガスはありません)
2023年1月に販売致しましたアイテムの再入荷となりますが、前回の販売時の味わいや状態など、ほぼ変わらない印象を受けました。
黄金色。ライチや黄桃、ジャスミンや沈丁花、紅茶飴、生姜、黄桃の核のようなフルーティーな芳ばしさなど様々な風味が混ざり合い、ふと足を止めたくなるようなアロマティックな華やぐ様子が感じられます。グラスに注ぐと緩めのとろみが伺えますが口中で嫌味な様子はありません。口に含むと果実味たっぷりの甘やかな風味が、飴が溶けていくようにゆっくりと広がります。揮発酸はやや高めですが、果実由来の伸びやかな酸や芳醇な果実の風味や甘み、ピリッとした生姜のようなスパイスの印象との相性が良く、甘やかで豊かな風味に軽やかさを与えながら全体を引き締め、果実味を引き立てているようにさえ感じます。抜栓後も1週間近く崩れることなく、馴染みやすいアロマ豊かで充実した果実味をお楽しみ頂ける味わいです。
●Muscat/2020(ミュスカ2020年)白 2023年10月リリース
【2023年7月再入荷】
2022年7月に販売致しましたアイテムの再入荷となりますが、前回の販売時の味わいや状態など、ほぼ変わらない印象を受けました。
やや濃い黄色。ライチやマスカット、白桃、パイナップル、マンゴーなど香り高い果実の香りに、ジャスミンや柑橘のニュアンスが加わり、華やかでアロマティックな様子が伺え、引き込まれるような印象を感じます。円みのある優しい口当たりで、芳醇な果実の風味に柑橘のピールや内皮のほろ苦さ、白葡萄を皮ごと頬張った時のように果汁が弾ける瑞々しさや爽やかな印象が溶け込みながら、口中を覆うように広がります。甘やかな風味を持つ果実味は親しみ易さを想わせ、スッキリとした飲み心地や爽快感を与える溌剌とした張りのある酸がバランス良く感じられ、フルーティーで可憐な辛口の仕上がりです。
●Riesling Bildstoeckle/2019(リースリング・ビルドストックレ2019年)白 2023年10月リリース
【2023年7月入荷】
黄金色。若干還元的な印象を受けますが、スワリングで抜ける程度です。抜栓して数日経過しても褐変や味わいが崩れることがございませんので、早めの抜栓やデキャンタージュして頂くことで、更に香りは豊かに膨らみます。熟した安政柑や早生みかんなどの和柑橘、レモンピール、フレッシュハーブ、柑橘の葉など爽やかな香りに、火打石、りんごの蜜や蜂蜜のようなコクを感じさせる香りなどが加わります。凛々しいシャープな酸が中心となり芯のしっかりとした様子を伺わせ、それを取り囲むように緻密な柑橘系の果実の風味が優しく広がります。口当たりや突き抜けるような伸びやかな飲み心地でありながら、口中に留まる風味はエキスの詰まった果実味と蜂蜜などの深みや奥行きを感じさせる風味が絡み合い、長く余韻に続きます。キレのあるスタイルと凝縮感を想わせる果実が調和する辛口の仕上がりです。
●La Vie en Rose/2021(ラヴィ・オン・ローズ2021年:ゲヴェルツトラミネール)ロゼ 2023年10月リリース
【2023年7月入荷】
ダイレクトプレスしたジュースに、厳しく選果した綺麗な葡萄を20%ほど加えて14日間のマセラシオン。
僅かにオレンジがかったやや淡い赤色。さくらんぼのコンポートや赤いプラムなどの赤い果皮を持つ果実香に、生花のバラ、ローズヒップやハイビスカスのハーブティー、ポプリ、枯れ葉、腐葉土、鉄分など華やかさや複雑な深みを感じさせる香りが加わります。僅かに舌先をかすめるガスが感じられ、口中に膨らむ風味は香りからのイメージよりも更にフルーティーでアロマティックな印象を受けます。ほどよい甘みが熟した葡萄の記憶を思い起こさせながら、バラや濃く淹れたダージリンを想わせる紅茶の気品ある風味、茶葉のようなタンニン、グレナデンなど充実感のある果実の風味など複雑な要素が重なり、奥行きの感じられる味わいです。
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