Jean-Christophe Garnier

●Soho/2020(ソーホー:ソーヴィニョン・ブラン、ピノ・ドニス)白 2022年2月リリース

【2021年12月入荷】
買い葡萄のソーヴィニョン・ブラン、自社葡萄のピノ・ドニスを全房でダイレクトプレスした後、2つを合わせて2週間半ファイバータンクでマセラシオン。
淡いオレンジ色。ピンクグレープフルーツやプラム、桃、グアバなど香り高い果実の香りに、沈丁花やジャスミン、バラなどのかぐわしい花々、ローズマリーや白胡椒の爽やかなスパイス、柑橘のピールのほろ苦い香りなども加わり魅惑的な香りが立ち昇ります。それぞれ香りに特徴がある要素がありながら、統一感が感じられます。瑞々しく軽やかな飲み心地で負担がなく、ほんのりとした甘みを舌先に残し、桃などが入ったフレーバーティーを想わせる芳醇な風味が口いっぱいに広がります。甘やかな果実味と華やぐ風味に、スパイスや柑橘の果皮から香りの粒が弾けるように清涼感のある香りやほろ苦さが抑揚を感じさせ、アフターには白桃やプラムなどのフルーティーな香りが鼻腔に抜けていきます。その余韻に残る果実感についついもう一杯と手を伸ばしてしまうような魅力溢れる仕上がりです。
●Rochefert/2020(ロッシュフェール:シュナン・ブラン)白 2022年2月リリース
【2021年12月入荷】
樹齢約5歳の若木の葡萄を使用し、ダイレクトプレスした後、ファイバータンクで発酵・熟成。
僅かに濁りのある中程度の黄色。熟した桃やマンゴー、パイナップル、洋梨、みかんのコンポートなどを想わせる甘美な香りに、柑橘の果皮や内皮などのほろ苦さや爽やかな香りがアクセントのように加わります。アタックは香りに感じられた果実の甘やかな風味が馴染みやすく優しい印象を感じさせ、様々な果実が混ざり合うフルーツポンチを想わせる豊かな果実の風味に、和柑橘の粒が弾けるような瑞々しさと爽快な酸が溶け込みながら広がります。ほどよい果実の芳醇な風味とスッキリとした飲み心地が融合し、アフターにかけてじんわりと溢れ出るような旨味と僅かに塩味が残り、まろやかなでフルーティーな辛口のスタイルです。
●Les Tailles/2020(レ・タイユ:カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フラン)赤 2022年2月リリース
【2021年12月入荷】
2020年は収穫量が多かったことから2つのバージョンを醸造しております。例年は全房で約2週間のマセラシオンの後、ファイバータンクで発酵後タンク熟成とフードル熟成をブレンドしますが、このバージョンは、フリーランジュースを使用しファイバータンクで発酵・熟成しております。
やや淡い赤色。熟した苺や赤い果実のコンフィチュールなど甘やかに薫る果実香に、華やかな赤い花々、清涼感を感じさせるようなフレッシュハーブの香りが感じられます。色合いや香りからも例年のややしっかりとしたスタイルに比べ、可愛らしい果実味がたっぷりと感じられる軽やかなワインであることが容易に想像できます。清らかに流れ出る岩清水のようなタッチで、仄かに舌先に残るドロップのような甘みが心地良く、完熟した赤い果実を優しく搾った雑味のないピュアな果実を想わせる風味が広がります。可憐で澄んだ果実味に仄かなハーブや塩味がアクセントのように加わりメリハリを感じさせながら、沁み込むように体へと馴染み、ストレートに果実味が伝わってくるような仕上がりです。
by
関連記事