La Cave des Nomades

●Intoku/2020(イントク:グルナッシュ・ブラン70%、グルナッシュ・グリ30%)白微発泡 2022年3月リリース

【2021年12月入荷】王冠

ダイレクトプレスした後、瓶内で発酵・熟成。

薄濁りの中程度の黄色。文旦や晩柑、日向夏などの和柑橘、洋梨などの果実香に、柑橘の内皮や果皮を想わせるほろ苦く爽やかな香りが感じられます。ピリピリと舌を刺激する微細なガスが弾むように軽快な印象を掻き立て、柑橘の粒から果汁が溢れ出すようにジューシーな印象で広がります。薄濁りの色合いからも見て取れるように旨味感を伴い、スッキリとした爽快感のある柑橘の風味に優しく香り高い洋梨の風味が溶け込み、仄かに感じるミルキーな風味がまろやかさを与えながら、フルーティーな様子が口中に膨らみます。アフターには僅かに塩気が感じられ芳醇な果実の風味をぐっと引き立てながら、全体に引き締まった印象を与えます。
●Epiphenomene Celeste/2020(エピフェノメヌ・セレスト:グルナッシュ・グリ50%、シャルドネ50%)白 2022年3月リリース
【2021年12月入荷】
ダイレクトプレスした後、ステンレクタンクと225Lの樽で発酵。その後、225Lの樽で熟成。
黄金色。黄桃やパイナップル、マンゴー、みかんのコンポートなど芳醇な果実に、黄柑橘のピール菓子、バニラ香、シュクレフィレのような仄かに芳ばしさのある甘やかな香りが感じられます。甘やかな香り高いアロマからのイメージに比べ、アタックは瑞々しい軽やかな口当たりで馴染みやすく口中へと流れ込みます。豊かな果実の風味に加え、バニラや芳ばしさが重なり、徐々にクレッシェンドのように膨らみや柔らかさを感じさせながら広がっていきます。ブリュレのようなまろやかな風味に柑橘のコンポートなどが混ざり合うような印象と旨味感が残り、果実味豊かでふっくらとした中辛口の仕上がりです。
●Amphorism/2020(アンフォリズム:グルナッシュ・グリ、グルナッシュ・ブラン)白 2022年3月リリース
【2021年12月入荷】
手で除梗した葡萄を8ヶ月間イタリア製のアンフォラでマセラシオン。
オレンジ系のピール菓子、赤肉メロン、プラムなどの甘やかな果実の香りに、柑橘やジャスミンなど爽やかな様子が加わります。スワリングするとふわりと飴のような甘い香りが舞い上がります。パワフルなスタイルのマセラシオンではなく清らかなタッチで果実味が多く、桃や柑橘の風味が絡み合いながら口中を覆います。徐々に旨味がじんわりと溢れ、仄かなカラメルのようなコクや深みが重なり、充実感のある果実の風味が長く留まります。瑞々しささえ感じる飲み心地でありながら、熟した果実味にマセラシオン由来柑橘のほろ苦さや爽やかな風味、旨味や奥深さがバランス良く調和した、柔らかい辛口の仕上がりです。
●La Source du Nahual/2020(ラ・ソース・デュ・ナウアル:カリニャン25%、グルナッシュ25%、メルロー25%、シラー25%)ロゼ 2022年3月リリース
【2021年12月入荷】
ダイレクトプレスした後、ステンレスタンクで発酵・熟成。
やや紫がかった淡いガーネット色。熟した赤いプラムや赤系果実のコンポートなどのやや充実感のある果実香、紫や赤の花々を想わせる華やかな様子が伺え、ロゼとしては色味が比較的強く感じますが、冷涼感のある軽快な飲み心地です。レッドグローブなど果皮の薄い葡萄や熟したプラムを皮ごと頬張るような風味が、溢れ出る果汁のジューシーな様子を想わせながら広がります。仄かな甘みのある若々しい果実味に加えジンジャーのような風味が感じられ、ピリッと締まりのあるアクセントを与え、アフターにかけて充実感のある果実味が僅かなタンニンと共に口中に留まります。鼻腔にはジンジャーの香りが感じられ、凝縮した果実の風味にメリハリを感じさせるように抜けていきます。
●Vagamonde/2020(ヴァガモンド:グルナッシュ40%、カリニャン20%、ムールヴェードル20%、メルロー10%)赤 2022年3月リリース
【2021年12月入荷】
14日間のマセラシオン。ステンレクタンクと225Lの樽で発酵・熟成。
鮮やかな赤色。レーズンやカレンズ、プルーンなど黒系果実のドライフルーツ、黒糖を想わせる凝縮感のある香りに、赤い果実のリキュールやスミレの花、インク、バニラなどの香りが少しづつ加わり、緻密さの中にほどよいアクセントが加わります。口に含むと香りから抱かせるしっかりとした充実感のあるイメージに比べ、冷涼感のある軽やかなタッチで負担なくスムーズに流れ込みます。赤い果実の小気味良い酸を伴う優しく甘やかなドライフルーツの風味が広がり、アフターにかけて徐々にビターカカオのようなほろ苦い風味が重なり、コクや深みを感じさせます。微細なタンニンが僅かに舌に残り、ビターカカオから溶け出すようなベリーソースを想わせる風味が余韻に続きます。南仏の葡萄らしい充実した風味を残しながら、若々しさの中にやや落ち着いた雰囲気を感じさせるミディアムスタイルです。
by
関連記事