Jeff Coutelou – Mas Coutelou

●Clairette/2021(クレレット2021年)白 2023年6月リリース

【2022年12月入荷】
やや淡いレモンイエロー。白桃や洋梨、レモン、ライム、晩柑などの果実香に、レモングラス、白い花などのニュアンスが感じられ、華やいだ様子でフルーティーな香りが漂います。舌先をピリピリと一瞬かすめるガスがあたり溌剌とした印象を与え、透明感を感じさせる軽快な飲み心地で、張りのある酸を伴いながら伸びやかに先へと流れます。仄かな甘みを携えた桃やプラムから溢れ出るようなジューシー感と柑橘系の爽やかな風味、ピールや内皮のほろ苦さ、旨味感が溶け込み、華やいだ様子で口中に膨らみます。アフターにややミルキーな風味が現れ、まろやかで優しい印象が残ります。
●MATUBU/2020(マツブ2020年:カリニャン、グルナッシュ、シラー)赤 2023年6月リリース
【2022年5月入荷】
やや紫がかった濃い赤色。ブラックベリーやブルーベリーのリキュールなど緻密な黒系果実の香りに、フランボワーズソースを想わせる酸のある華やかな赤い果実、紫の花、黒糖、インク、皮革、腐葉土などの香りが伺えます。果汁のような瑞々しく軽快な飲み心地で、舌先にザクロや木苺のようなキュッと引き締まる甘酸っぱさを残しながら、ブルーベリーのコンフィチュールなど黒系果実の凝縮感のある風味が広がります。エキゾチックなスパイスの風味がアクセントのように現れ、微細なタンニンが僅かに舌に残り凛々しい印象を与えます。
●En Commun/2021(オン・コモン2021年:カリニャン、シラー、サンソー)赤 2023年6月リリース
【2022年12月入荷】
ルビー色。赤い果実のドライフルーツやフランボワーズソースなど充実感のある果実香に、ブラックベリーやブルーベリーなど黒系果実や紅茶などのニュアンスが加わります。柔らかいテクチャーのミディアムタッチで、果汁のような瑞々しさも感じさせながら負担なく口中へと流れ込み、アタックの軽快感から徐々に凝縮したニュアンスが重なっていくように果実の風味が膨らみます。赤系果実の風味を主体に黒系果実の風味がほどよく絡み合い、エキスの詰まった若々しい果実味は、控えめな甘さでどこかこなれた様子で、更に紅茶のような風味も加わることで上品な印象も感じられます。
●Ploutelou/2021(ピロトゥロウ2021年:アラモン、サンソー、グルナッシュ、クレレット)赤 2023年6月リリース
【2022年12月入荷】
やや淡い赤色。ドライ苺やグレナデン、クランベリージュース、赤いプラムなどの完熟した赤い果実のフルーティーで甘やかな香りに、コリアンダーやカルダモンを想わせる爽やかなスパイス香がアクセントのように感じられます。色合いや香りからも見受けられるように、熟した苺果汁をイメージさせる清らかなタッチで、ジューシーで甘酸っぱい果実の風味が広がります。時間の経過で更に赤や紫の花々のような華やかな香り、さくらんぼのコンポート、グレナデンなど更に充実感のある果実の風味が膨らみ、鼻腔にはダークチェリーのコンフィチュールやドライプルーンなどやや重心の低い果実の風味が抜け、軽快な味わいに奥行きと落ち着いた雰囲気を感じさせます。
●L’Oublie Ver.2020/NV(ルーブリエ・ヴァージョン2020/NV:シラー、カリニャン、サンソー)赤 2023年6月リリース
【2022年5月入荷】
良いヴィンテージのワインが出来た年に保管しておき、ソレラシステムのような要領で01、07、09、10、12、13、14、15、16、17、19年のヴィンテージのワインが継ぎ足されています。酸化的なニュアンスではなく、熟成由来の複雑な風味に若々しい果実の雰囲気も垣間見える奥深い仕上がりです。
深いガーネット色。ドライプルーンやカレンズ、ドライいちじく、デーツなどねっとり感のあるドライフルーツの凝縮した果実香、黒糖、醤油、タバコなど複雑でコク深い香りが伺えます。繊細で軽やかな雑味のない口当たり、それでいて、リッチでコク深い味わいが滑らかなテクスチャーでしっとりと広がっていきます。複雑で充実感のある風味は、単に熟成させただけではなく、2001年から20年近くにわたり継ぎ足されたワインのフレッシュ感や熟成過程での変化などが幾重にも重なり、歴史が積み重なり培われた努力の結晶とも言えます。1つのヴィンテージでは感じることのできない、新鮮な果実も絡み合う奥行きのある豊かな風味、エレガントで複雑性に富んだ魅惑的な味わいを感じて頂けると思います。
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