Jean-Christophe Garnier

●La Roche/2022(ラ・ロッシュ2022年:シュナン・ブラン)白 2024年8月リリース

【2024年2月入荷】
ダイレクトプレス。ファイバータンクで7ヶ月間の発酵と熟成。その後フードルに移して5ヶ月間の熟成。
僅かに濁りのあるレモンイエロー。黄桃や硬めの洋梨、黄柑橘、みかんのコンポート、マンゴー、パイナップルなど香り高い果実に、火打石のニュアンスが伺えます。キリッとした張りのある酸が溌剌とした軽快感を与え、熟した柑橘の甘みや爽やかさ、芳醇な果実の風味と仄かな塩味が絡み合い、流れるように喉を通ります。僅かに揮発酸を感じますが果実の酸や風味と調和しており、むしろ甘やかさやフルーティーな様子を引き立てており、メリハリのある辛口の仕上がりです。
●Les Nouettes/2023(レ・ヌエット2023年:グロロー、ピノ・ドニス)赤 2024年8月リリース
【2024年6月入荷】
全房で1週間のマセラシオンカルボニック。ファイバータンクで2ヶ月間の発酵と熟成。
淡いルビー色。熟したスモモやクランベリー、ザクロ、苺、梅、赤紫蘇などの香りに、小さな赤い野バラの華やかさ、カルダモンや白胡椒の爽やかなスパイスのニュアンスが感じられます。ピュアな果汁を想わせる清らかなライトタッチで、甘やかさとメリハリのある酸を持つ果実味に清涼感を与えるスパイスが絶妙に絡み合い、喉を潤すように流れ込みます。清々しく甘酸っぱい果実の風味が口中に留まり、キレの良い飲み心地の辛口の仕上がりです。
●Gamay Aunis/2023(ガメイ・オニス2023年:ガメイ、ピノ・ドニス)赤 2024年8月リリース
【2024年6月入荷】
全房で1週間のマセラシオンカルボニック。ファイバータンクとフードルに半分に分けて2ヶ月間の発酵と熟成。瓶詰め前にブレンド。
薄濁りのやや淡い赤色。赤いプラムやザクロ、クランベリージュース、ドライピーチが混ざり合うような果実香に、黒系果実のニュアンス、白胡椒やカルダモンの清涼感のある香りが仄かに感じられます。瑞々しいライトタッチで、赤いプラムの果汁を想わせるジューシーな様子に張りのある酸を伴い、流れるように広がります。徐々にブルーベリーなどの黒系果実や果皮のニュアンスが重なり風味は充実し、スパイスのニュアンスが抑揚を与えます。すっきりとした飲み心地のフルーティーな仕上がりです。
Les Taille 2eme mise/2022(レ・タイユ2回目の瓶詰め2022年:カベルネ・フラン)赤 2024年8月リリース
【2024年2月入荷】
全房で10日間のマセラシオンカルボニック。フードルで12ヶ月間の発酵と熟成。
ルビー色。苺のコンポートやグレナデンシロップ、ドライ苺など充実感のある果実香に、新鮮な赤い果実、赤紫蘇、小梅、土や根菜を想わせる香り加わります。柔らかいテクスチャーで、瑞々しく軽やかに喉を通ります。清らかな果汁とリキュールやソースなど緻密な果実が混ざり合うような果実味に、根菜や赤紫蘇などの深みやメリハリを与えるような風味が溶け込み、明るい果実の中に落ち着いた印象が感じられます。今後の熟成で更にしなやかで上品な様子が引き出されていくことでしょう。
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