Fabrice Chaillou

●Devergondee/2020(デヴェルゴンデ2022年:シュナン・ブラン)白微発泡 2024年10月リリース

【2024年8月入荷】王冠
ダイレクトプレスの後、2020年9月に瓶詰めして32ヶ月間の発酵と熟成。2023年5月デゴルジュマン。
薄濁りの中程度の黄色。熟したりんごや洋梨、マスカットなどを想わせる新鮮な果実の香りに、蜂蜜やシュクレフィレ、火打石や煙、鉄分のニュアンスが感じられます。ジューシーで爽やかな果実味に張りのあるりんご酸が絡み合い、弾むような細かい泡を伴いながら軽快な印象で口中へ広がります。泡がすっと馴染むように消えるとともに、溌剌とした様子に蜂蜜やシュクレフィレのコク深さ、旨味などを引き出す複雑な要素が溶け込む味わいが大きく膨らみ、塩味がメリハリを与えながらアフターへと長く続きます。果実の緻密さやフレッシュ感にたっぷりと旨味が感じられ、奥行きある辛口の仕上がりです。
●Cancellis/2021(カンセリス2021年:シュナン・ブラン)白 2024年10月リリース
【2023年3月入荷】
ダイレクトプレス。ファイバータンクで9ヶ月間の発酵と熟成。
やや濃い黄色。抜栓時はやや還元的な印象があり果実の香りは少し控えめに感じられますが、黄桃や黄プラム、りんごのコンフィチュールなどのやや充実感のある果実香に、爽やかなマスカット、火打石などのニュアンスが加わります。口に含むと還元的な様子は感じられず、透明感のある清らかな飲み心地で伸びやかに広がります。黄色の果肉感のある果実味に黄桃の核やシュクレフィレを想わせる芳ばしさ、ドライハーブや黄色の花のドライフラワーなどの印象がコクや深み、塩味がメリハリを与え複雑性が感じられる辛口の仕上がりです。
●Grinadine/2022(グリナディーヌ2022年:グロロー・グリ)ロゼ 2024年10月リリース
【2024年8月入荷】
全房で8日間のマセラシオン。ファイバータンクで6ヶ月間の発酵と熟成。
仄かにオレンジがかった淡い赤色。熟したプラムや野苺、さくらんぼのコンポート、グレナデンシロップを想わせる甘やかな果実香に、かぐわしい小さな赤い野バラやスミレの花の香りが加わり、引き込まれるような華やかな印象を受けます。瑞々しく軽やかな口あたりで喉を潤すように流れ込み、甘やかな風味をまとう香り高い果実味が口中を覆うように広がります。アフターにかけて赤いプラムの果皮を想わせるフルーティーなタンニンが僅かに感じられ、可憐で溌剌とした果実味を引き締めており、馴染みやすく軽快感のある辛口の仕上がりです。
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