Alexandre Jouveaux
●Le Mont/2021(ル・モン2021年:シャルドネ)白 2025年5月リリース
【2023年4月入荷】王冠:ガスはありません
ダイレクトプレス。ウイヤージュせずにフードルで14ヶ月間の発酵と熟成。
やや濃い黄色。晩柑、黄柑橘のピール菓子やマーマレード、りんごの蜜、硬めのパイナップルといった果実に、エルダーフラワー、柑橘ピールや内皮のほろ苦さ、ナッツやシュクレフィレ、火打石のニュアンスが加わります。スワリングによって、柑橘やりんごの緻密で甘やかな香りがさらに引き立ちます。透明感のある流れるような飲み心地。熟した果実や爽やかな風味が調和し、凛とした酸を伴い口中へとしなやかに広がります。アフターにかけて、コクや深みを与える芳ばしさとともに、じんわりと旨味が溶けだすように感じられます。今後の熟成で果実の豊かさが際立ち、旨味に満ちた味わいへと変化していくことでしょう。


●La Vigne du Clou non ouille/2019(ラ・ヴィーニュ・デュ・クロ・ノン・ウイエ2019年:シャルドネ)白 2025年5月リリース
【2025年1月入荷】王冠:ガスはありません
ダイレクトプレス。ウイヤージュせずにフードルで5年間の発酵と熟成。今回ご案内するラ・ヴィーニュ・デュ・クロは酸化熟成による醸造が特徴で、これまでのスタイルとは異なります。
やや濃い黄色。白レーズンやりんごのリキュールを想わせる緻密な果実香に、ビターカカオなどの軽く酸化的なニュアンスが加わり複雑味を帯びつつ、洗練された印象を受けます。透明感のある繊細なタッチで、舌先を優しい甘みが包み込み、張りのある酸と僅かな揮発酸が調和し、メリハリをもたらしながら、しっとりと沁み渡るように広がります。葡萄のエネルギーがしっかりと感じられるようなエキスの詰まった果実味に、酸化由来のコクや深み、じんわりと溢れるように旨味が重なり、層を成すように複雑性が増していきます。アフターにかけて、仄かに感じられるビターカカオの風味が奥行きのある味わいを際立たせ、ほどよくリッチな余韻が長く続きます。



●Combarnier/2015(コンバルニエ2015年:シャルドネ)白 2025年5月リリース
【2025年2月入荷】王冠:ガスはありません
ダイレクトプレス。ウイヤージュせずに400Lの樽で9年間の発酵と熟成。今回ご案内するコンバルニエは酸化熟成による醸造が特徴で、これまでのスタイルとは異なります。
黄金色。白葡萄のリキュールやカルヴァドス、白レーズンといった凝縮感のある果実香に、熟成や酸化由来のフヌイユや干草、ビターカカオ、オードヴィー、火打石、オイリーなニュアンスが加わり、コク深く複雑性のある様子が伺えます。パワフルな酸化熟成といった印象ではなく、雑味がなく流れるように喉を通り、緻密に詰まった果実の風味にたっぷりと旨味が溶け込み、全体に輪郭を与えるキレのある酸とともに口中を満たすように膨らみます。アフターにかけては、仄かに感じられるスパイスや塩味、ビターカカオの風味が重なり合い、味わいに抑揚や奥行きをもたらし、余韻に長く続きます。


2025-05-16 by
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