Paul Aublet-Cuvelier&Mathieu Fleuriet – Coteau Libre(Belmont)

●Ribeyrou/2023/Belmont(リベイルー2923年/ベルモン:ガメイ・ボージョレ50%、ピノ・ノワール50%)赤 2025年6月リリース

【2025年4月入荷】
オーヴェルニュの北部サン・プルサンの葡萄を使用。ガメイ・ボージョレのダイレクトプレスジュースに、ピノ・ノワールを全房で10日間マセラシオン。樽で8ヶ月間の発酵と熟成。
やや淡い赤色。熟した苺やフランボワーズ、キャンディーを想わせる甘やかな香りに、赤や紫の花々、お香、土、フレッシュハーブ、カルダモンやコリアンダー、ナツメグといったスパイスのニュアンスが加わり、若々しさの中にもしとやかな印象を漂わせます。空気に触れて開いていくにつれ、苺のコンフィチュールのような緻密で豊かな香りが立ちのぼります。口当たりは繊細で軽やか、喉を潤すように滑らかに流れこみます。アタックでは、新鮮な赤い果実と小気味よい酸が調和した溌剌とした風味が印象的で、中盤からスパイスやドライフラワー、ハーブなどの風味が重なり、深みと艶やかさが増していきます。凝縮感のある果実味が次第に際立ち、若く可憐な佇まいから上品で複雑な味わいへと変化していく様子をお楽しみいただける仕上がりです。
●Coteau Libre/2021/Coteau Libre(コトー・リーブル2021年/コトー・リーブル)赤 2025年6月リリース
【2025年4月入荷】
標高700mの砂質と花崗岩土壌。樹齢2年の葡萄。シラーは全体の25%をダイレクトプレスしたジュースに、残り75%を全房で3週間マセラシオン。ピノ・ノワールとガメイ・ドーヴェルニュは除梗して一緒に15日間マセラシオン。ブレンドして樽で9ヶ月間の発酵と熟成。
仄かに紫がかった深紅の色合い。カシスのリキュールのように凝縮感のある黒系果実の香りに、ブラックオリーブ、カルダモンやブラックペッパーなどのスパイス、ウッディムスク、紫の生花、土などのニュアンスが加わります。色合いや香りからも見受けられるように果実のエキスが詰まった印象が漂います。雑味がなく、湿度を感じるようなしっとりとした滑らかなテクスチャーで口中へと沁み渡り、シルキーなタンニンが溶け込む緻密な果実味が大きく膨らみます。シャープな酸が凛とした骨格や輪郭を与えるように全体を支え、豊かな果実味に柑橘の爽やかさやピールのほろ苦さ、カルダモンやお香を想わせる青みを帯びた風味などがアクセントとなり、抑揚が生まれます。今後の熟成により、奥ゆかしさの中に赤い果実の風味や、エレガントで繊細な印象に磨きがかかり、さらに魅力あふれる味わいが引き出されていくことでしょう。
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