Cathrine Dumora – l’egrappille

●MOSO/2019(モッソ:ガメイ・ドーヴェルニュ)ロゼ微炭酸 2020年6月リリース

【2021年4月入荷】王冠
ダイレクトプレス。ファイバータンクで発酵・熟成。
僅かにピンクがかった淡いオレンジの色合い。さくらんぼや苺のコンポート、ソフトドライ苺、りんご飴を想わせるやや凝縮した甘やかな香りに、僅かに紅茶の香りが感じられます。舌先にかすめる程度のピリッとしたガスが感じられ、ドロップが溶けていくような果実味は、小気味良い酸と絡み合いながら甘酸っぱく可憐な印象で広がります。りんごや佐藤錦のようなさくらんぼの果汁が溢れるイメージが湧き上がる、フルーティーな果実の風味がたっぷりと感じられ、鼻腔には赤いりんごの果皮を想わせる香りが抜けていきます。
●CRI/2019(クリ:シャルドネ75%、ピノ・ノワール25%)白 2021年6月リリース
【2021年4月入荷】(王冠:ガスはありません)
シャルドネ、ピノ・ノワールともにダイレクトプレス。それぞれを分けてタンクで発酵後に1200LのJarres(ジャー)(磁器製のアンフォラのような形をした容器)にブレンドして熟成。
あらごししたグレープフルーツジュースのような薄濁りの淡い黄色。洋梨や黄柑橘、パイナップルなどの果実香に、黄柑橘の果皮の爽やかさや内皮のほろ苦い香りが加わります。王冠で打栓していますがガスはなく、口に含むと黄柑橘の搾りたての果汁に洋梨やパイナップルなどの風味が加わるようなフルーティーな果実味、それと共にパッションフルーツを想わせる張りのある酸が感じられます。風味は柑橘系主体でスッキリとしながらも、濁り由来の旨みや乳酸のような円みがあることで優しい飲み心地です。温度はやや冷やして頂いた方が、より柑橘の爽やかな印象が引き立ち、メリハリのある味わいを感じて頂けると思います。
●EGRAPIJ/2019(エグラッピジ:ロモランタン)白 2021年6月リリース
【2021年4月入荷】
ダイレクトプレス。Jarres(ジャー)と呼ばれる、磁器製のアンフォラのような形をした500Lの容器で発酵・9ヶ月熟成。
中程度の黄色。黄色の果皮の和柑橘のような果実香主体に、ヴェルヴェンヌなどのハーブを想わせる香りが加わり、より爽やかな印象を引き立てます。また、火打石やシュクレフィレのようなやや芳ばしい香りも僅かに感じられます。口に含むとレモンのように爽快で伸びやかな酸が全体を引き締め、柑橘の粒が弾けるように瑞々しく、フレッシュ感を掻き立てながら果実味は大きく広がります。柑橘の風味を纏う酸はシャープで凛とした様子が感じられますが角は円みを帯びており、果実の風味と相性良くバランスを整えています。スッキリとした流れるような飲み心地で、アフターにほど良く旨味感が残ります。
●GURI/2019(グリ:ガメイ・ドーヴェルニュ)赤 2021年6月リリース
【2021年4月入荷】(王冠:ガスはありません)
1/3全房、1/3除梗、1/3ダイレクトプレス。ダイレクトプレスジュースに全房と除梗した葡萄を1ヶ月ファイバータンクでマセラシオン。1200LのJarres(ジャー)で熟成。
ガーネットの色合い。ブラックベリーや苺、グリオットチェリーなどのコンフィチュールを想わせる甘みを帯びた果実香がふわりと薫ります。ガスは感じられず、香りに感じられた完熟果実をギュッと搾ったような甘やかな風味と、てんさい糖やいちじく煮のような甘みが混ざり合い、淡いポートのような風味が大きく広がります。甘やかな風味だけでなくしっかりと酸も兼ね備えており、タッチはミディアムで重厚な印象は受けず、透明感のある若々しくジューシーな果実味をストレートに感じられる味わいです。

 

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