Eric Dubois – Chateau La Franchaie

●Cidre/2021(シードル:りんご:ピロット、ジョナゴールド、ブレーバーン他5種)2022年12月リリース

【2022年11月入荷】(王冠)
アンジュのエルドル(Erdre)にある自社畑の無農薬のりんご(ピロット、ジョナゴールド、ブレーバーン、ピノヴァ、テンテーション、カルヴィル、ペパンコアニャード、グロロカール)を使用。
ダイレクトプレスの後、タンクで発酵。無濾過で澱引きせずに瓶詰め。
温度が高いと吹きこぼれ易いですので、よく冷やしてから抜栓してください。
薄濁りのオレンジがかった黄金色。熟したりんごやプラム、りんごの蜜、軽く火を通した凝縮した風味のりんごを想わせる充実感のある香りに、擦りりんごのような香りがコク深い印象、オレンジや白い花の香りが華やかさや彩りを与えているように感じられます。口に含むと密度の高い熟したりんごの風味と共に軽快感を掻き立てるガスが弾けるように膨らみます。口中に膨らむ豊かな風味はりんごの蜜のように甘やかな印象を想わせます。それでいて、新鮮なりんごや柑橘のようなキュッと引き締まる小気味良い酸を伴い、ドライすぎないスッキリとした辛口で飲み心地が良く、充実した風味を留めながら、柑橘のピールや内皮のほろ苦い風味がアクセントのように爽やかさを感じさせます。食中でも楽しめるような辛口の仕上がりで、2日目以降も果実味が崩れることなくガスの軽快な印象もそのままですので、ゆっくりとご使用頂けます。
●Volatile/2021(ヴォラティル:カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン、ガメイ、グロロー、シュナン・ブラン)赤 2022年12月リリース
【2022年11月入荷】
同日に同量を収穫し、一緒に醸造。除梗した葡萄を7日間マセラシオン。ステンレスタンクで発酵・熟成。
仄かにオレンジがかった淡い赤色。グレナデンの充実した赤い果実の香りやクランベリー、フランボワーズなどの引き締まった果実の香りが混ざり合い、加えて紫や赤い花のような華やかな印象、木の皮のようなフュメ香がやや感じられます。色合いや香りからも軽快で可愛らしい様子が伺え、口中でもそれを裏切ることなく喉を潤すように清らかで、雑味なく広がります。透明感のある果汁のようにピュアで可憐な赤い果実の風味が口中を駆け巡り、白ワインを想わせる瑞々しい印象ですっと沁み込むような飲み心地でありながら、留まる風味は充実感すら覚えます。時折アクセントのように葉付きの野苺のような青みがかった風味が現れ抑揚を感じさせ、愛らしさの中に締まりを与えています。
●Cab’haut/2020(キャブ・オー:カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン)赤 2022年12月リリース
【2022年11月入荷】
カベルネ・フラン50%、カベルネ・ソーヴィニョン50%を除梗した葡萄を20日間マセラシオン。ステンレスタンクで発酵・熟成。
僅かに紫がかった深いルビー色。カシスやレーズンなどのドライフルーツなどの凝縮した果実香に、新鮮な熟したブラックベリー、フランボワーズソース、赤い果実の果汁などが混ざり合うような香りが伺え、加えて土やカカオを想わせる落ち着いた印象が感じられます。これまでの2018年、2019年に比べて軽く清らかな飲み心地で、それでいて充実したエキス感がしっかりと感じられます。滑らかで負担がなく、黒系果実の風味を主体とし、甘酸っぱい赤い果実の清らかさが溶け込む緻密さは、口中に豊かさをもたらすように広がり充実感を与え、微細でビターカカオのようなタンニンが僅かに残ります。タッチは繊細で、上品な様子としっとりとした大人の雰囲気が絡み合う仕上がりで、この先の熟成で更にエレガントな印象が引き出されていくことでしょう。
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