Pierre Guillon Peers

●Bulle Rose/2021(ブル・ロゼ2021年:ソーヴィニョン・ブラン85%、ピノ・ノワール10%、カベルネ・ソーヴィニョン5%)ロゼ微発泡 2023年6月リリース

【2022年8月入荷】王冠
ダイレクトプレスしたソーヴィニョン・ブランに、マセラシオン・カルボニックのピノ・ノワール、カベルネ・ソーヴィニョンのフリーランジュースをブレンドして、タンクで発酵。その後3ヶ月瓶内発酵させてデゴルジュマン。
薄濁りのやや淡いサーモンピンクの色合い。すももやソルダム、姫りんご、さくらんぼ、クランベリーなど赤い果実の甘酸っぱい果実の香りに、小さな赤い野バラやローズヒップの華やかなニュアンスが加わります。溌剌としたガスは軽快感を掻き立て、弾むように口中に膨らみます。スッとガスが溶け、ほんのりと甘やかな果実の風味を舌に残しながら、赤い果皮を持つ果実の風味にザクロやフランボワーズなどの華やかでキリッと引き締まった酸が絡み合い、アフターにかけて天草を想わせる海藻の風味や仄かな塩味が感じられます。わずかに揮発酸が感じられますが、果実の甘酸っぱい酸や風味と相通じる印象で嫌味がありません。キレの良いシャープな果実の味わいは、良く冷やして夏の暑い日にはピッタリの味わいです。
●Tropical/2021(トロピカル2021年:ソーヴィニョン・ブラン)白 2023年6月リリース
【2022年8月入荷】
除梗したソーヴィニョン・ブランを5日間マセラシオン。タンクで6ヶ月間発酵と熟成。
僅かに濁りのある濃い黄色。パイナップル、りんごのコンポート、マンゴー、プラムなどトロピカルな果実の香りに、りんごの蜜、柑橘、レモンのピール菓子、若草、白い花などの香りが加わり華やかに薫り立ちます。全体に軽快感や輪郭を与えるような張りのある酸が感じられ、膨らみのある豊かな果実味にスッキリとした印象や伸びやかな飲み心地を与えます。名前のとおりパイナップルやドライマンゴーなどの果実味に、ローズマリー、日向夏など黄柑橘の果皮から弾けるような爽快感のある風味が重なり、ほどよいアロマティックな様子を感じさせながら大きく口中に広がります。鼻腔に抜ける香りにプラム、黄桃や核のような芳ばしい風味が感じられ、フルーティーな味わいに奥行きが感じられます。
●Triptyque # 1/2021(トリプティック# 1 2021年:カベルネ・フラン65%、メルロー35%)赤 2023年6月リリース
【2022年8月入荷】
カベルネ・フランをダイレクトプレス。メルローを8日間マセラシオンカルボニック。ブレンドしてタンクで6ヶ月間発酵と熟成。
仄かにオレンジがかった淡い赤色。熟した葉付きの苺、さくらんぼのコンポートや苺のコンフィチュールなどのやや甘みさを感じさせる赤い果実の香りに、フレッシュハーブのニュアンスが僅かに感じられ冷涼感のある印象を受けます。瑞々しく清らかな飲み心地で、伸びやかな酸とともにフルーティーな果実味が可憐な様子で広がります。馴染みやすい赤い果実の甘やかな風味をキュッと引き締めるザクロのような酸が軽快な印象を与え、アフターにかけてりんごの果皮のようなタンニンが僅かに残り、フルーティーな風味が抜けていきます。
●Triptyque # 2/2021(トリプティック# 2 2021年:カベルネ・フラン95%、モーザック5%)赤 2023年6月リリース
【2022年8月入荷】
全房と除梗したカベルネ・フランを同量ずつ合わせて1週間マセラシオン。ダイレクトプレスしたモーザックをブレンドして、タンクで6ヶ月間発酵と熟成。
明るいルビー色。苺のコンフィチュールやグレナデン、葉付きの苺を想わせるやや充実感のある赤い果実の香りに加えて、針葉樹や生花店を想わせる清涼感のある華やかで仄かに青みがかった香りが感じられます。口に含むと赤い果実の甘やかな風味が凝縮しており、そこに黒系果実のニュアンスが少し加わり、#1に比べるとしっかりとした印象を受けます。舌先をピリピリと刺激する微細なガスが感じられる軽快感のある飲み心地で、赤い果実のコンフィチュールのように充実した風味とピュアな果汁感を想わせる果実味が溶け込み、仄かな青みがかったニュアンスがアクセントのように抑揚を与えながら口中に膨らみます。広がりゆく中で黒系果実の風味や微細なタンニンが徐々に感じられ、アフターには落ち着い雰囲気が残ります。
●Triptyque # 3/2021(トリプティック# 3 2021年:カベルネ・フラン65%、カベルネ・ソーヴィニョン35%)赤 2023年6月リリース
【2022年8月入荷】
カベルネ・フランを全房で4日間マセラシオン。9日間マセラシオンカルボニックしたカベルネ・ソーヴィニョンとブレンドした後、タンクで6ヶ月間発酵と熟成。
僅かに紫がかった赤色。苺、フランボワーズなどの赤い果実のコンフィチュールとブラックベリー、グミなど黒系果実の果汁が混ざり合うような果実香に、インク、ナツメグ、花壇の生花や土を想わせる仄かに青みがかった香りが伺えます。一瞬舌先をかすめるガスがあたり若々しさを感じさせ、滑らかで軽やかな口あたりで口中へと流れ込み、ジューシーな果実味にナツメグのようなオリエンタルな雰囲気を感じさせるスパイスの風味が抑揚を与えながら広がります。# 1や# 2に比べて黒系果実の風味や骨格が感じられ、鰹だしのような旨味や熟した黒葡萄の果皮をかじったようなフルーティーな微細なタンニンに残ります。今後の熟成でさらに繊細なタッチが引き出され、仄かに青みがかったニュアンスが妖艶な印象へと導き、さらに繊細さや上品な様子が引き出されていくことでしょう。
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