Pierre Guillon Piers

●Bulle/2021(ブル2021年:ソーヴィニョン・ブラン)白微発泡 2024年4月リリース

【2024年2月入荷】王冠
酸と飲み心地の軽やかさを求めて、糖度21度(アルコールポテンシャル10.5%)で収穫した葡萄をダイレクトプレス。味わいに奥行きを与えるため、アルコール発酵が終了したタイミングでポテンシャル13.5度に完熟した葡萄の収穫を行い、ジュースを糖分の代わりに加えて12ヶ月の瓶内発酵と熟成。
やや濃い黄色。熟した黄プラムやアプリコット、りんごのコンポート、ドライパイナップルなど黄色の果実を持つ果実の香りに、僅かながら鉄分や海を想わせる香りが伺えます。ほんのりとした甘やかさが舌先を包み込み馴染みやすいアタックで、ピリピリと微細な泡が溌剌とした軽快感を与えながら、甘酸っぱいプラムやアプリコットなどの風味が弾むように膨らみます。開いていくとともに新鮮な果実味からりんごのコンポートなどへと充実感が増し、加えて仄かにナッツのような芳ばしさが深みや奥行きを、僅かに舌に残る塩味がメリハリやアクセントを与えます。黄色の果肉を持つ果実の豊かな風味と旨味感が絡み合う、軽快な辛口の仕上がりです。
●Tropical/2022(トロピカル2022年:ソーヴィニョン・ブラン)白 2024年4月リリース
【2024年2月入荷】
除梗した葡萄を7日間マセラシオン。ステンレスタンクで7ヶ月間発酵と熟成。
僅かに濁りのあるややオレンジがかった黄色。黄桃やミラベル、プラム、マンゴー、パイナップルなど、熟した黄色の果肉を持つ果実のかぐわしく甘やかな香りに、オレンジ系の柑橘の爽やかな香り、黄桃の核のような芳ばしいニュアンスが感じられます。果肉から果汁が溢れるようなシズル感を想わせながら、芳醇な果実の魅惑的な風味が口中を覆うように広がります。まさにワイン名のとおりトロピカルなイメージが湧き上がるような果実味は、ほどよいアロマティックな印象で口福感が感じられます。芳醇な果実の風味にレモンバーベナや柑橘の風味がアクセントのように現れ抑揚をつけ、爽快な印象を感じます。アフターに僅かに残る黄桃の核を想わせる芳ばしい風味がフルーティーな味わいに深みや奥行きを与えており、豊かな果実味や爽やかな様子、旨味などの要素がバランス良く調和した馴染みやすい仕上がりです。
●Maceration/2021(マセラシオン2021年:ソーヴィニョン・ブラン80%、モーザック20%)白 2024年4月リリース
【2024年2月入荷】
モーザックとソーヴィニョン・ブランの一部(10%)をダイレクトプレスしたジュースに、残りのソーヴィニョン・ブラン(90%)を除梗して3ヶ月間マセラシオン。ステンレスタンクで7ヶ月間発酵と熟成。
オレンジがかった濃い黄色。黄桃、ドライアプリコットやドライピーチ、ビターオレンジを想わせる果実香に、金木犀などの華やかでかぐわしい香りが混ざり合い魅惑的な印象を受けます。ほどよい甘みが感じられ芳醇な果実味にほろ苦い柑橘のニュアンスが絶妙に溶け込み、瑞々しささえ感じる軽快な飲み心地でフルーティーな果実の風味が口中を覆うように広がります。アフターにかけて黄桃の核や桃の果皮のような芳ばしさやタンニンが感じられ、豊かな果実味を残しながら調和の良いマセラシオン由来の深みや旨味が感じられる仕上がりです。
●Triptyque no.1/2022(トリプティック・ヌメロ・アン2022年:カベルネ・フラン60%、メルロー40%)赤 2024年4月リリース
【2024年2月入荷】
カベルネ・フランのダイレクトプレスしたジュースに除梗したメルローを8日間マセラシオン。ステンレスタンクで7ヶ月間発酵と熟成。
仄かにオレンジがかったやや淡い赤色。チェリーや苺のコンポート、赤いプラム、グレナデン、クランベリーリキュールなどやや充実した赤い果皮を持つ果実の香りが感じられ、チャーミングな印象を受けます。色合いや香りからも伺い知れるようにライトな仕上がりで、ピリピリと舌先をかすめるガスが溌剌とした若々しさを与え、熟した赤い果実の果汁のように瑞々しく清らかな飲み心地で沁み渡ります。口中に膨らむ味わいは、小気味良い酸を伴いながら、香りに感じられた果実のほどよい充実感とピュア様子が溶け込み、甘酸っぱく可憐な果実の風味が長く続きます。
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